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最新更新日:2024/07/05 |
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8/8 朝顔![]() ![]() 「朝顔」という名前について、知らなかったことがありましたので、既に読まれた方もみえると思いますが、ここに掲載します。 朝顔は万葉の昔から、秋の七草のひとつとして歌われ、秋の季語にもなっているが、奈良の昔に歌われた朝顔とは、どうも桔梗(ききょう)のことだったらしい。山本健吉氏の名著『基本季語500選』によれば、平安になって輸入された木槿(むくげ)があまりに美しかったので、桔梗にとってかわり、木槿が「朝顔」と呼ばれるようになった。その後、中国からさらに美しい花が伝わると、今度はそれが朝顔と呼ばれ始め、今に至ったというのだ。 してみると「朝顔」とは、挑戦者が現れては奪い取る「花の王座」のようなものだったのか。その栄光の座を占め続けてきたのだから、はかなげな風情に見え、したたかなのかもしれぬ。 それにしても、朝顔はなぜああも朝早くに咲き誇るのか。実はそのつぼみには暗くなってからの時間を計る力が備わっており、暗くなってから10時間で花を咲かせるのだと、田中修氏の近著『植物はすごい 七不思議篇』に教わった。今の季節なら日没が午後7時近くで、日の出は午前5時ごろだから、10時間。そんな高性能の目覚まし時計を使って早寝早起きをし、他の植物に先んじて咲くことで、受粉を助けてくれる虫を呼び込んでいるらしいから、やはりしたたかだ。〈太陽と朝顔を見て旅に出る〉吉田允斗。これは『こども歳時記』にある中学2年生の句。たまには朝顔とともに起きて、遠出するとしようか。 朝顔は、何とすばらしい時計をもっているのでしょう。 人間も朝顔に負けず、きちんと時計通り行動できるといいですね。朝顔のしたたかさに負けないように。 |
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