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8/16 ときぐすり

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 NHK木曜時代劇で、「まんまこと」が始まりました。作者は、畠中恵です。畠中恵は「しゃばけ」シリーズの作者としても有名です。そして、「まんまこと」も、「こいしり」「こいわすれ」「ときぐすり」と続くシリーズ作品となっています。

 登場人物として、町名主の跡取り息子「高橋麻之助」、幼馴染みで悪友の町名主「八木清十郎」、見回り同心「相馬吉五郎」の3人がいます。この3人が様々な事件?を解決していきます。その中の、「ときぐすり」にこんな場面があります。

 「時薬(じやく)」は、お坊さんに許されてる食べ物の内、午前中に食べていいもののことをいうそうです。
 けれども、盗賊の下っ端の滝助は「時薬」を「ときぐすり」と読んで、
 
 「『おらぁ、時は薬になるんだって思っちまった。で、凄く嬉しかったんです。』
 歳月を過ごしていくと、そのことが心を癒やしてくれる。時そのものが、一種の薬となる。」
 
 盗賊から逃げて下町にやってきた滝助はそう信じていた。
 けれども、盗賊の一味は滝助を探し出した。そして、仲間に引き戻そうとした。そのとき、麻之助たち3人の機転で滝助を助ける。
 そのとき、麻之助は、

 「『私は……私には、以前苦しかった時(妻を亡くした時)、清十郎がいた。吉五郎もいた。』己の気持ちが辛さに包まれた時、そのことがとてもとてもありがたかった。」

 「生きていくと時に、とんでもなく大変に思えることが、あったりするからだ。一人だと、折れそうになる。そんなとき、情けない者でもいいと受け止めて貰えたら救われる。潰れずに済む。」

 歳月が心を癒やしてくれる、そして、そんな自分を支えてくれる友がいること。
 
 ほんわかした語り口の中で語られるこのシリーズ。一度読んでみてはいかがでしょうか。
 
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