最新更新日:2024/08/02
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ようこそ、愛知県知多市立八幡小学校へ  

9/16 「誹謗中傷」と「ネット依存の恐ろしさ」

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 今日の会議で、携帯電話やスマートフォンの安全な使い方についての話し合いが行われました。このホームページにも、知多市PTAが中心となってまとめた文書を掲載しています。
 この会議で、ふと思い出したのが次の話です。長文ですが掲載します。

 私は2ちゃんねるの掲示板に殺人犯だと書き込まれました。さまざまなサイトに虚偽の情報が拡散するなか、サイト管理人に削除を要請しても、「事実無根を証明しなければ削除はしません」という返答で、応じてもくれない。
 デマを否定すれば「人殺し、死ね」「こっちには証拠があるんだよ、殺すぞ」という書き込みが増え、火に油を注ぐような結果になりました。被害はネットの掲示板だけにとどまらず、仕事先にも「殺人犯をテレビに出すな」という抗議の電話やメールが送られ、嫌がらせがエスカレートしてしまう。
 何をしても通じないならネットは見ない。事実無根を証明するには、気をしっかり持って生きる、生きて身の潔白を晴らす、その思いだけでした。
 その後も、殺人犯というレッテルは、ネットのなかで何年もの間くすぶり、8年後、被害が深刻化していることを知りました。
 このときは、私だけでなく、恋人や家族にまで危険が迫っているように感じて、警察に相談をしました。何度かけ合っても、「殺されたら、捜査してあげるよ」と笑われる始末。ネットの中傷で警察に動いてもらうことは、容易なことではありませんでした。
 模索するなか、やっとのことでネットの中傷を理解してくださる刑事さんに出会うことができました。脅迫の書き込みをした人物に、刑事さんが電話をかけて「ネットの書き込みはすべてデタラメだ」と伝えると、本人は「二度とやりません」と言い、出頭要請にも応じました。しかし、その数時間後、その人は2ちゃんねるの掲示板に中傷の書き込みをしたのです。
 直接、警察から犯罪だと告げられたにもかかわらず、ネットに接続した瞬間、人格がひょう変する。心をむしばむネット依存の恐さを垣間見たような気がしました。
 一斉摘発により、国立大学の職員、高校生、妊婦、小学生の娘がいる父親など17歳〜46歳の男女19名の身元が判明しました。そのうちの18名は、本気で殺人犯だと思い込んでいました。
 取り調べの様子を刑事さんに聞くと、自分の行為を正当化するために「正義感でやった」と主張し、「実名を公表しない少年法が悪い」などと論点をすり替え、「ネットにデマを書いたやつが悪い」と他人に責任をなすりつける。「ネットにだまされた、自分は被害者なんだ」と言い張っていたそうです。
 他人の言葉に責任を押しつけ、自分の言葉に責任を持たない。情報の仕分け、考える力、言葉の責任、この三つが欠如しているように感じました。
 (作者はお笑いタレント スマイリーキクチさん、教職研修2015年8月号に掲載)

 いかがでしょうか。ネットの怖さと無責任さ。
 大人がまず第一襟を正さなければ、ネットに関した子どもの被害はなくならないのではないでしょうか。
 
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