最新更新日:2024/06/13 | |
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1月6日(金) 3学期始業式
2023年が幕を開け,短い3学期が始まりました。「終わりよければすべてよし」と言われますが,いい締めくくりができるといいですね。始業式の校長先生のお話を掲載します。
皆さん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。さて、今日は、本校のある生徒の作文を読ませていただきます。そして、その話を年度当初にしておきたいと思います。「小さな親切運動」の作文に応募し、賞をもらった1の2の稲葉結実さんの「小さい社会の小さくて大きな親切」という作品です。 「私には生まれた時から、卵と小麦のアレルギーがあります。私はケーキや卵焼き、プリンなど卵や小麦を使った美味しい食べ物が食べられないということも、もちろんいやでしたが、一番いやだったのが、みんなと違うという事でした。 私は幼稚園の時にはお弁当、小学校1、2年生の時もお弁当でした。給食を食べるようになったのは、小学校3年生の時です。初めて給食を食べた時は、とてもどきどきして緊張しましたし、食べてじんましんが出たりしないかななど、いろいろ不安に感じることもありましたが、初めて食べた給食がとても美味しかったことを覚えています。それから、私の給食生活がスタートしました。卵、小麦を含むメニューが出てくる時は、管理栄養士さんが、アレルギー対応食の献立を考えてくれて、それに沿って調理師さんが調理をしてくれたものを食べます。 さて、ここらが本題です。「これ食べられる?」この言葉は、対応食が出る日、つまり食べられない献立のメニューがある日にクラスのみんなが、かけてくれる言葉です。私の通っている学校では、クラスみんなで給食を配ることになっています。クラスのみんなは、私がアレルギーがあるということを全員が知っているので、対応食が入った青い袋が置いてあると、私を呼んで、「これ食べられる?」「これ食べても大丈夫?」など、そんなふうに聞いてきます。最初にこの言葉をかけられた時、とてもうれしかったです。私のアレルギーのことを他人事ではなく、クラスの一員として考えてくれているんだなと思いました。何気ないそんな一言が、私にとっては大きな支えです。また、クラスのみんなだけでなく、学年の人もアレルギーについて一緒に考えてくれる人がたくさんいます。「今日は対応食なんだね」「私も動物アレルギーだからわかるよ」そういう一言を聞くと、私の周りは親切な人でいっぱいだなと感じます。 私は、今まで、アレルギーとつき合ってきました。小さい頃はアレルギーを不安でいやなものとばかり思っていました。でも今は違います。私は、アレルギーをみんなとつながれるものだと考えています。このように考えが変わることができたのは、学年のみんなの小さな親切があったからだと思います。小・中学校という小さな社会で私が感じた小さな親切は、確かに小さな親切かもしれませんが、私にとっては心を支えてくれる大きな親切です。あと2年間と少し、給食をみんなとおいしく食べたいです。 私は、この稲葉さんの作文を読んで、2つのことを感じました。 1つめは、あと、3ヶ月のそれぞれの学級・学年での生活を、稲葉さんが感じたように、お互いに、この場所でよかった、この仲間でよかった、あなたがいて私がいる、そんな支えがもらえたという3学期にしてほしいということです。大きな事でなくていい。そんな毎日をつくってほしいです。 2つめは、少し難しい言い方になりますが、「自立と依存は反対の意味ではない」ということです。稲葉さんは、自分がアレルギーであること、人と違うことがいやだという所から出発していますが、自分の一見マイナスに見えるこの姿をみんなの前に差し出し、堀金中の仲間と支え合って、「アレルギーはみんなとつながれるもの」と考えられるようになったのです。自分が弱みを持っていること、例えば自分が学習で解らないことをみなに差し出す、自分で抱え込み苦しい思いをするのでなく、上手に周囲に依存する力をもつことが大事だと思うのです。困ったら、苦しかったら人を頼ればいい、ただし頼るだけでなく、うまくいかないできない自分を隠さず自覚し、それに感謝する。そのことを周りが受け止め、一緒になって考える。稲葉さんの言い方だと「他人事にしない」ことであると思います。心を開き、うまくいかないことを差し出し合い、他人事にしないでともに考える、そんな3学期にしてほしいと思います。依存をなくすことが自立につながる、そういう単純なことではないと思います。依存をしないで自立を急ぐことは、自立ではなく「孤立」になるのではないかと思うのです。ぜひ、お互い見えないものを開き、見ようとし、自分事として考える3学期になるように頑張ってほしいです。 12月27日(火) 2学期終業式
例年より少し遅めの終業式となりました。終業式の校長先生のお話を紹介します。
本日が2学期85日の最終日です。2学期当初に立てた目標は達成できたでしょうか。達成したことや課題をこの後の学活で明確にしてもらえるとうれしいです。2学期の始めには、「見えないもの」の中から「空を見よ」「遠くを眺める」という話をしました。遠くを見たらどう見えるのかということを考えながら、自分の平凡な日々をどれだけ工夫し、自らを鍛えたか。どのような自分になれたか。もう一度振り返ってほしいです。 先ほど3名の皆さんの発表がありました。それぞれが目標を持ち、充実した、皆に支えられた2学期だったことを感じました。1年生の皆さんは、総合的な学習の時間での学び、そして、大きく変わった中庭。それらを見たとき、何もないところから何かをつくっていく大切さを感じてくれたのではないかなと思いました。2年生は、生徒会を引き継ぐために、役員候補だけでなく、全員でどういう生徒会にしていきたいのか考えたことも聞きました。ぜひ全員で実現して欲しいと思います。常念祭を素晴らしいものにしてくれた3年生、常念祭終了後に、生徒会役員の生徒の皆さんに、「中学3年っていいな」と思わず話したことを覚えています。そして、それを支えた全校の皆さんの毎日の生徒会活動や学級での日々があったことが、容易に想像できます。 さて、私は、皆さんにずっと「見えないものを見ようとする生徒に」と話してきました。しかし、そう言っておきながら、私が見えなかった体験を一つ話します。 1学期にあったことで申し訳ないのですが、話をいただいたのが先日でしたので、今日話させていただきます。先日、市の教育委員会の方が、学校に来られ、私と話をした時のことです。その方を仮にFさんとします。Fさんは、2年生が行ったキャリアフェスティバルに来校された時のことを話してくれました。 「私が、玄関に入ると、2年生のある生徒がキャリアフェスティバルに参加する私たちのために、迎えてくれました。私が『こんにちは。キャリフェスに来たのですが』と言いました。」以下このようなやりとりがありました。 Aさん「こんにちは。失礼ですがどちら様ですか?」 Fさん「市教育委員会のFです」 Aさん「本日は来ていただきありがとうございます。校長室にご案内いたしますか?」 Fさん「ありがとうございます。校長先生はきっと体育館の方にいると思うので、私はそちらに向かいますね」 Aさん「分かりました。それでは体育館まではご案内いたしますね」 Fさん「ありがとうございます。(体育館に校長がいるのを見て)あーもう見つけたから大丈夫だよ」 Aさん「校長先生にお声がけしてきますね」 ざっとこのようなやりとりだったようです。Fさんはとても感動していました。何を感動し驚いていたかというと、「このような相手を重んじたやりとりが中2の生徒ができること、そして、このように来てくれた相手に丁寧に接することを、自分たちが自ら行っていたこと」とのことでした。 これを聞いて、私はとてもびっくりしました。同時に、「見えないものを見ようとしよう」ということを皆さんに話しているのに、こんなことがあったなんでちっとも知らず、自分が恥ずかしくなりました。 びっくりしたのは、2年生には、「来校した方のご案内はして」と話してあっただけで、どのようにするとか、どのように声がけする等は全く事前に話していませんでした。それなのに、ここまで相手を大事にして接することのできるのだなということです。恥ずかしかったのは、このAさん始め、多くの生徒がこのようにできていたということを聞き、堀中生の相手をおもんばかって声をかける、自分たちで考えて自分たちで行ったことを大事にするよさを、私が半年たつまで気づけなかったことです。よく相手を理解すると言います。理解とは「理屈が解る」と書きますが、英語では少し違うようですUnderstand。真ん中で切ってみてください。Underは下、Standは立つ。理解するには相手の下に立つような謙虚な気持ちがないとできないことを示していると思っています。Aさんを始めとした皆さんは、まさしくUnderstandだったのではないでしょうか。私はどうでしょう。Understandだったでしょうか。みなさんはどうでしょう。人の上に立って見たり、見下したり、自分とは違うと嫉みをもって相手を見たりしていないでしょうか。中学生にそんなことができるのか?と私みたいに凝り固まった見方でみていないでしょうか。私はFさんの話を聞くにつけ、堀中の生徒はきっとUnderstandな生徒であると考えています。 明日から冬休みです。家族・地域の一員としてすごしながら、日常生活を見返し力を蓄えてほしいと思います。感染症始めインフルエンザ等他の病気にも気をつけ健康に留意し、1月6日(金)登校して欲しいと思います。 2学期も大変お世話になりました。また3学期もよろしくお願いします。 よいお年をお迎え下さい。 12月20日(火)・22日(木) あづみの学校ミュージアム豊科近代美術館,田淵行男記念館,臼井吉見文学館,天蚕センター,禄山美術館,山岳美術館,征矢野久水彩館,画家の森泉智哉さんなどの作品が展示され,それぞれの施設の方に作品の説明をしていただきました。 普段あまり触れることの少ない美術作品をゆっくりと鑑賞し,地域の歴史や芸術に目を向けたよい機会となりました。 11月30日(水) 落ち葉掃きボランティア落ち葉もそろそろ落ちきった様子。最後にもうひと踏ん張りして,きれいにしたいと思います。 11月30日(水) 第2回人権教育講演会LGBTQ,ジェンダーレスなどの言葉が多く聞かれることが多くなりました。西原さんは男性として生まれますが,次第に体の性と心の性のズレに悩み,26歳の時に手術をしてトランスジェンダーとして生きていくことを決断します。今は女性として様々な活動をしています。これまでの苦悩や葛藤,多くの経験から学んだことなど,多くのお話をして下さいました。「性」について考えるきっかけになったと思います。 また,今回の講演会にご協力いただいたカンコー学生服さんからの提案として,昇降口に今話題のジェンダーレス制服を展示してあります。懇談会期間まで展示しますのでご覧下さい。(注:来年から堀中の制服になるという意味ではありません。) 11月11日(金) ボランティアさんと落ち葉掃きとはいえ,掃いても掃いても落ちてくる葉っぱたち。週明け14日(月)には何事もなかったようになっていました……。 11月11日(金) 人権教育講演会2019年世界選手権の57キロ級のチャンピオンです。その後,惜しくも東京オリンピックの代表は逃しましたが,つい先日4日(金)に行われた国際大会で優勝し,そのときの金メダルを持っての来校となりました。 柔道との出会いやこれまでの取り組みや苦労,日本代表ではなくカナダ代表を選んだ過程など,質問に答えるような形で様々な観点からをお話しいただきました。世界のトップにいる選手の話は大変参考になりました。 この日から2年生が学年閉鎖になりましたが,リモートで対応していただきました。ありがとうございました。パリオリンピックを目指して頑張ってください! 11月10日(木) 1,3年音楽会音楽の時間,朝や放課後を使って,各クラスとも練習に取り組んできました。とはいえ,コロナの影響で制限されることもありましたが,各学級ともできる限りの練習を積んで当日を迎えることができました。 クラス全員で,学年全員で,一つのことに取り組んだ大きな経験となりました。それぞれのクラスとも,これまでで最高の合唱ができたのではないでしょうか。 参観していただいた保護者の皆様,ありがとうございました。 11月8日(火) 地域と連携した防災訓練まず,震度6強の地震が起きた設定で一時避難を行いました。その後,各地区ごとに集団下校をし,地区の公民館等で地区役員のご指導の下,様々な活動を行いました。 居場所を作るためにテントを立てたり,明かり等を得るために発電機を動かしたりしました。消火器訓練を行う地区やロープの結び方を学ぶ地区もありました。毛布を担架代わりにすることも学びました。地区の実情に合わせて様々な準備をしていただいた地区役員の皆様に感謝です。ありがとうございました。 災害が起こらないことを祈りつつ,起きてしまったときに何ができるか考え,防災意識を高めていきましょう。 10月27日(木) 地域ボランティアに支えられて秋も深まりはじめ,校地内には落ち葉が増え始めました。その落ち葉の片付けはもちろん,ビオトープの土砂上げや強風で落ちた木の枝を集めたり,フェンス等に絡んだツルをとったりと多岐にわたり校内の美化活動に尽力いただきました。とてもきれいになりました。ありがとうございました。 改めて,地域の方に支えられているな,と実感しました。感謝です。 9月上旬 連携整備 〜環境美化と自然保護と活動場所の確保〜9月12日、生徒会で石拾いと草取りをしました。雨風によって表土が流され、浮き出てきた石がたくさんありました。石が草むらの中に残っている状態で草刈り機を使うと、刃がこぼれたり、石を飛ばしてガラスを割ってしまいます。地味ではありますがとても重要な活動で、草を刈るボランティアさんにとってはありがたい作業です。 9月15日、草と石が取り除かれた中庭に、ウッドチップが持ち込まれました。1学年と安曇野市耕地林務課の方の取り組んでいる「里山再生計画」の活動の一環で、トラック18台分ほどのチップが厚さ10センチほど花壇の周りに敷き詰められました。今年伐採したヒノキだそうで、中庭にいい香りが広がりました。生の木は燃えにくく、腐りにくく、3年は雑草が生えないとのことです。そのうち自然に帰って栄養になる、素晴らしい取り組みですね。 4つの「PTA」「生徒会」「1学年」「耕地林務課」の見事な連携で、きれいな中庭に仕上がりました。 9月5日(月) 同窓会からの寄贈品今月末には「常念祭前特別清掃」が行われます。この雑巾をさっそく使わせていただき,きれいな校舎にしていきたいと思います。ありがとうございました。 7月1日(金) 梅雨明けの日々堀金中でもこれらの自然・環境の変化に対応して活動しています。この日は炎天下の下でのWBGTの指針は「厳重警戒」でした。そんな中、男子バスケ部は桜並木の陰を生かし、フェーン現象の乾いた風を受け、熱中症対策をしながら活動をしていました。 今年は全国的に、水不足を理由にプールを閉鎖する学校もありますが、堀金中では水泳の授業が始まりました。というのも、約60年前にできたこのプールは地下水をくみ上げてためられているため、雨水の影響を直接受けないのです。今年も順調にくみ上げ、4日ほどかけて満たされました。 地下水がたくさんある堀金地区。色々な企業が営利目的だけでこの水をくみ上げてしまっていたら、どうなったでしょう。中学校の地下水プールは持続しなかったでしょうね。枯渇しないように大切に使い、守られてきたからこそ60年も続いているのです。 また、それを育む北アルプスの豊かな森林も守ってきました。プールの落成式に出た中学生は今75歳。当時の皆さんも、私たちも、中学生の頃から自然とふれあう体験を通して、地下水や森林の価値を学んできました。2学年では7月にトレッキングが、1学年では9月に学有林作業があり、学習が進んでいきます。豊かな森林と水を未来に引き継ぎたいですね。 すでに60年経ったこのプールは経年劣化が進み、今年の秋に改修工事をすることになっています。この外装のプールで泳ぐのは最後になります。是非、気持ちよく泳いだ思い出を作って下さい。 また、この6月に感じた猛暑、地球温暖化、空梅雨、電力不足、地下水、森林など、興味のあるテーマについて、探求的に学んでみましょう。 6月30日(木) 1学期期末テストさて、「やり直しをしっかりする」と言いますが、みなさんはどうやってやり直しをしますか?以前『テスト返しは宝の山』という話を聞いたことがありますので、紹介します。 まず間違えた問題やできなかった問題を4つに分類します。 1 ケアレスミス・・・分かっていたのに間違えてしまった問題 2 思い込みミス・・・自分では合っていると思うのに×がついた問題 3 解答見たら分かる・・・正解を見たり先生の解説を聞いたりしたら分かった問題 4 まったく分からない・・・テスト返しの解説を聞いてもわからない問題 上の1〜4の分類にしたがって、次のテストに備えて対策をします。 1 問題の読み間違えか、答えの書き間違えか、ミスの仕方を分析して、同じミスを繰り返さないようにします。 2 先生やその問題を理解できる友だちに教えてもらいます。思い違いは、分かる人に教えてもらわなければ、わかるようになるのが難しいそうです。 3 同じ問題、似た問題を繰り返しやって、同じ間違いをしないようにします。同じ間違いをしなくなるまで繰り返しやってみることが大切です。 4 教科書や問題集を、分かるところまで戻ってやり直します。積み重ねが必要な教科は、それまでの所が理解できていないと、いくら勉強しても分かるようになりません。場合によっては、前の学年や小学校の内容に戻らなければならない場合もあるかもしれません。 5月30日(月) グリーンカーテン毎年,職員室南側の窓際にはグリーンカーテンを作り,暑さをしのぐのにひと役買っています。先週から地域の皆さんも来て下さりカーテンづくりが始まりました。先日の草刈りに続き,地域の方のありがたさを感じます。本当にありがとうございます。 盛夏には緑に生い茂ったカーテンが誕生すると思います。楽しみにしていて下さい。 5月17日(火)〜 草刈りありがとうございますそんな中,地域の民生委員の方が何度か草刈りに来て下さっています。植え込みの近くなどやりづらいところも本当にきれいにして下さいました。 この草刈りを通して,改めて地域の皆様に支えられての学校であることを実感しました。本当にありがとうございます。今後も草刈りに限らずお力をお借りすることがあると思います。どうぞよろしくお願いします。 4月6日(水) 入学式在校生は皆さんが入学してくるのを心待ちにしていました。新しい学校,新しい先生,新しい仲間との出会い。この出会いを大切に3年間頑張っていきましょう。全校生徒276名,職員31名,計307名で令和4年度の堀金中学校がスタートしました。よろしくお願いします。 |
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