国語 言葉の誤用が

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W杯は,途中起用されたゲッツェのトラップボレーシュートで決まり。ゲッツェは大役を果たしました。


さてこの「役」に関する言葉の誤用に「役不足」があります。



次は誤用です。

「このたび本営業部へ着任しました**です。課長として役不足ではありますが,一生懸命頑張ります。」


「役不足」を「力不足」の意味で使用していると思われる誤用。


「役不足」とは,その人は力があるのに,その力に見合った役割が与えられていないことを指す言葉で,本人でなく他人が使うのが通例。


自分で「役不足」と言ってしまっては,何をえらそうに!となります。



誤用・誤表記の例

×的を得る ○的を射る

×綺羅星の如く ○綺羅,星の如く(きら,ほしのごとく)

×間髪を入れず ○間,髪を入れず(かん,はつをいれず)

×コミニュケーション ○コミュニケーション

×怒り心頭に達す  ○怒り心頭に発す


◆「間髪」「綺羅星」→ ×の使用のほうが多い!のが現状




「とんでもございません」も誤りなのですが,多くの方が「とんでもない」のていねいな言い方として使っています。


「とんでもない」の「ない」は「無い」ではありません。「きたない」の「ない」が「無い」でないのと同様です。


「きたない」を「きたございません」と言わないのと同様に「とんでもございません」は誤用。


もし,ていねいに言うなら「とんでもないことでございます」が正しいのです。



文化庁の調査で,誤用が多数で「本来は誤用なのだが・・・」という例もあり,まさに言葉は生きているとも言えますが。



・情けはひとのためならず


・鳥肌が立つ


などがその例です。


「鳥肌が立つ」は本来は「ぞっとする」なのですが,最近は「あまりに素晴らしくて感動」の場面で使われる例が目立ちます。


誤用は「噴飯もの」(可笑しくて吹き出す)なのですが,この「噴飯もの」でさえ「頭に来る,文句を言わないでいられない」の意味に誤用されています。

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