歴史 立行司

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大相撲は今場所もいよいよ大詰め。けさ(7/24)の時点では,1敗に2力士が並び優勝回数も注目される場所となっています。


さて,行司に注目して大相撲を見ると歴史や文化が見えて来ます。


立行司(たてぎょうじ)は終盤の取組のみ裁きますが,その前,その前と・・・行司の装束を追って見ていくと色も形も足元も異なります。


立行司は,木村庄之助,式守伊之助の二人ですが,この名前は立行司としての名前であって,本名ではありません。


これまでに30人以上の立行司がいることから,場内には「第○代 木村庄之助です 式守伊之助です」のようにアナウンスされます。


立行司だけが持って土俵に上がるものに短刀があります。これは大相撲が江戸時代から続く歴史的伝統的慣習です。


この短刀は「行司さしちがえ」(軍配の誤り)があったならば,切腹する覚悟で,ということを示す短刀です。TVをよく見ると見えます。


もちろん切腹はありませんが,立行司のさしちがえがあった場合には,立行司が相撲協会に申告をするのは事実です。


「残ったぁ,残ったぁ」も発するタイミングが重要で,「残った」の意味は,「ワザをかけられても踏ん張って土俵に残った(残れ)」のかけ声です。


軍配の房,装束の色,烏帽子の意味など,相撲の行司を歴史と文化の観点で調べてみると興味深いものがありますよ。



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