1分スピ 鳥と烏「鳥と烏。 1箇所(一画)だけ違いますね。 ここは目に当たるところです。 (児童生徒の)みなさんも知っているとおり, この漢字は,ものの形からできた字です。 象形文字と言います。 さて,カラスは,全身が黒い上,黒い目をしていますので,目がはっきりせず,目を示す一画を入れないことで漢字として成り立ったのです。 みなさんが習う漢字で,おや?と思うことがあったら字の成り立ちを調べてみるとおもしろいですよ。」 YUBA英語研修教委指導課では,中高生のための英語教室のお手伝いをしました。 写真は上から, 【YUBA市で取手をPRしよう】 【英語でコミュニケーションを深めよう】 【買い物シミュレーションをしよう】 です。 特に,買い物シミュレーションに関しては,アメリカ在住経験の長い講師の方がていねいに指導してくださいました。 これからのグローバルな時代を生きていく中高生にとって,友好姉妹都市YUBAでのホームステイは貴重な体験となることでしょう。 1分間スピーチ先生版1分間スピーチの例 「電話機の『5』のボタンには突起が付いていますね。 これにより,目の不自由な人は,指先で『5』を探しやすくなります。 『5』が真ん中で周囲には123467890が配置されています。 数の配置は異なるけれど『5』の突起は電卓も同じです。 『5』の突起は,目の見える人の使用にも支障なく,目の見えない人には役に立つデザインです。こういうのをユニバーサルデザインと言います。 『ユニバーサル』っていうのは,『すべてに』って意味です。 UDは,すべての人に使いやすくできたデザインということです。」 このような「先生版1分間スピーチ」は,学級経営や授業に効果があります。 UD N型Z型
上手なプレゼンテーションのしかたについて,多くのビジネス書などでは「プレゼンする者の視線の動き」が指摘されます。
◆N型・Z型に視線を移動させ聞き手全体を見るのが良い 理由は,プレゼンの間,聞き手と自分の視線が合う機会が増え,聞き手全体を集約できるからです。 教師が日々行っている授業は,児童生徒へのプレゼンテーション。 教師ほど数多くプレゼンをする職業も珍しいのではないでしょうか? その時,写真のようなN型・Z型の視線移動を意識すると良いのです。 「目が宙を泳いでしまう」視線,「伏せ目がち」視線,「黒板を向いての」プレゼンを,N型・Z型に変えていくことは,小さな工夫で大きな効果。 まさにUDです。 月食
きょう(10/8)は皆既月食でした。
【写真上】南東の空の月が少しずつ欠け始めました。 【写真中】月食が進みました。 【写真下】月は赤っぽく見えました。(月の写真は撮影が難しい・・・) 我々の住む地球の影が月に映る・・・天体の動きに想像を膨らませました。 UD 述べる時
述べる時のUDです。
次のAさん,Bさんの述べ方のどちらがより良いかは音読してみると明らかです。 問題 サンマが9ひき,イワシが5ひきいます。どちらがどれだけ多いですか? Aさん「答は,9ひく5は4,サンマが4ひき多い,です。いいですか。」 Bさん「はじめに,『どれだけ多いですか』なので,ひきざんです。 つぎに,ひきざんの式は,9−5 (9ひく5) です。 9−5の答は4です。 なので,サンマが4ひき多い です。」 述べる時に, ◆はじめに〜 つぎに〜 ◆〜は,〜なので,〜です ◆一文が簡潔(短い) という「型」が,論理的な説明として効果的です。 「型」を身につけるのは早いほど良いです。「型で述べる,伝える」ができる児童生徒は‘相手への理解させやすさ’も同時に身につけます。 「型」は適切な指導があれば,短期間で定着します。 そのための初期の指導時には, ◆「はい」と返事をする指導 ◆「はい, です。」の指導 のようにスモールステップが効果的です。 「はい」が「はいっ」になればワンランクアップです。 UD 言葉での指示「よ〜く見てみよう」 という言葉で,児童生徒に指示をする,そんな場面がよくあります。 UD授業では,よ〜く見せたい時に,次のようにすると効果が高まります。 例:上の写真で大切なのは, ◆左手に持つガラス棒は少し傾けること ◆ビーカーの壁にろうとの脚を付けていること です。棒を傾ける意味は液体を的確に伝わらせて落とすことです。壁に脚を付けるのは壁伝いに流下させてはねかえりを防止するためです。 よって,言葉での指示は, 「ガラス棒は,まっすぐかな?」 「ビーカーの壁にろうとの脚が付いているかな?」 になります。 UD まとまった文節児童生徒に示す文の良い例 ◆写真上のようにまとまった文節で示す 文は文字情報ですので,目でとらえる時に,意味のまとまりがあるほうが,情報としてよりとらえやすくなります。 よって文節重視による改行が良。適切でないところで改行をしてしまうと,写真下のようになってしまいます。 黒板等に提示する課題文,提示する資料などは特にそうです。 UD 立ち位置
教師には,授業でのより良い立ち位置があります。
写真は,好例のひとつです。 教室の前方で,説明(プレゼン)をしている場面です。 ここで教師は,あえて最後方に立っています。 この立ち位置は, ◆説明している生徒の様子,声量,資料の視認性が見えること ◆説明している生徒を見ている生徒の様子が見えること が,そのよさです。 そして授業の中でキーポイントを説明するなどの重要場面では,中央で生徒の視線を見て話すことが良いので黒板前中央が立ち位置となります。 授業をUDしていく視点のひとつが教師の立ち位置です。 UD 見え消し見えるようにしたままで消すこと,見え消しと呼ぶこととしますが,この学習作業は次の点で有効です。 ◆もとが何で,どう,直したのか,その跡が残ること ◆間違い(誤解,ケアレスミス)を残すことで,同じ間違いをしなくなること ◆直す過程で,思考力・表現力がつくこと 消しゴムという「便利な」文具は,跡形もなく消してしまうという点で,「子供に使用させるには留意すべき」文具なのです。 さて,上記の写真で示したように, ◆文の推敲=より効果的な表現へ ◆計算の誤り=位取りなどの基礎基本の確認へ これらは児童生徒には大切な学習です。 「間違い」「不十分」を踏まえるからこそ「習熟」「効果」あるからです。 「消してしまうこと」で「もとが何だったのか分からなくなる」のが子供ですので,見え消しを取り入れた授業は成果が出ます。 市学力向上研修会
きょう(10/1)は,市学力向上研修会が開催されました。
実践発表があり,学力向上を図るためのUD視点に立った授業づくりの紹介はとても参考になりました。 分科会での意見交換ののち,県の指導主事の先生から指導助言をいただきました。 UD
UD(ユニバーサルデザイン)についてです。
写真のように「曲がるストロー」を多く見かけます。 この「曲がること」によって,「使いやすさ」を感じる場面があります。 コップを斜めにするとこぼれてしまいますが,斜めにしなくても,ストローが曲がることによって,例えば,寝たままでも使用できます。 「使いにくさ」の解消を,具体的にデザインしたものです。もちろん,まっすぐのままでも使うことができるデザインです。 このような「より使いやすいデザインであるもの」を,ユニバーサルデザイン(UD)と呼びます。 (ちなみに,この「曲がるストロー」は,日本人の発明です。ケガで起きられない方に水を飲ませたい,と発明されました!) 次回から,UD授業,つまり「より学びやすい授業づくり」について記します。 学 アイコンタクト
アイコンタクトとは,目と目を合わせることです。
小学校外国語活動では,コミュニケーションの素地を培うために,特にアイコンタクトの重要性が求められています。 さて,アイコンタクト重視の活動では,カード(または実物)の相手への示し方の指導が重要です。 【写真左】のようなカードを使ったアクティビティの場合,カードをどの位置で相手に示すのが良いでしょうか? それは,【写真右】のように「目の高さ」です。 目の高さで示すことでアイコンタクトが多くなります。 これは言語活動一般にも言えることです。 「二画」が見える写真は,書写。 題材である「必要」の「必」に着目してみます。 「必」という字を児童に示した時に,児童は「必」の最初の二画に着目することは,難しいのです。 そこで,写真のように,マーカーを入れることで, ◆最初の二画の位置関係 が見えるようになります。つまり一画目の点よりも,二画目がぐっと上方から筆が入って来る,ということです。 二画が見えた! このように,児童が題材教材が見えること,そして,児童生徒が題材教材を見えるようにする支援が重要です。 二画が見える見えないの違いは,児童生徒の筆の運びの違いになります。 シートに付箋を付箋に,意見・アイデアを記入して,貼り付けるという活動は「交流」が深まる活動です。(写真参照) 自分の意見が,深まる・広がるというのは,他の意見に接した時が一番です。 学校の授業だけでなく,ブレーンストーミングでは,ホワイトボードに,貼ったり,貼り直したりすることが効果的です。 このような「交流」が児童生徒にとっては互いの学習を深いものにします。 辞書に付箋を
写真のように,辞書を引いたページに付箋を貼っておくことは,児童生徒の学びを確かなものにします。
実践をしてみるとその効果が分かります。 ◆辞書を引くのが早くなります。 ◆言葉の意味を,あいまいなものでなく確かなものとしてインプットできます。 ◆辞書に示された意味や例文がきわめて簡潔で分かりやすいことに気づきます。 ◆付箋を見るたびに以前に調べた言葉を思い出します。 「辞書に付箋」は良い学習活動のひとつです。 理科 手で見る
写真のように,植物をデジカメで撮影すると良い教材になります。
そのひと工夫は,児童の「手のひら」「指」「腕」などを一緒に撮影することです。 「〜と比べて,大きい」 「〜よりも,長い」 児童は,からだ(の一部)を物差しとして,対象を見るようになります。 「アサガオの種は小指の爪よりも小さいのに,ヒマワリの種は親指の爪よりも大きい」のように,観察記録も具体的になります。 ◆じゃ,定規で測ってみよう。 ◆え〜と,ホウセンカを上から見ると葉が360度の円のように広がっている。 このように発展し,科学的な目をもちます。 教師の写真の撮り方で,その「科学的な目」も育ちます。 「(上の写真の)この葉っぱ,葉のまわりがギザギザ!」 このような発言も飛び出します。 子供の目は指先にある,と言われる所以です。 舞妓は・・・舞妓を夢見る少女の成長の物語,その映画を見ました。 素晴らしいエンターテインメント作品!とまず書かせてください。 さて‘ネタばれ’を回避して「教育」という観点でのコメントです。 ◆平安遷都1220年,京の文化が学べる作品です。(歴史・美術) ◆二重唱など歌の魅力が全編にあふれます。(音楽) ◆少女の成長は感動的です。(道徳) 優れた映画から学ぶこと多しと感じました。 研修:防災気象情報きょう(9/11)は,学校の防災力強化推進事業研修会が実施されました。 水戸気象台から講師の先生をお迎えして,防災気象情報についての講話がありました。 「ナウキャスト」の活用によって,細かな気象情報を得ることができ,防災に役立つことをお聞きしました。 局地的大雨など「これまでに体験したことのない」状況が,近年,多く見られます。 きょう伺った貴重なお話の内容は,市教委から,また,研修会参加者から広げたいと思います。 学 調べ学習でUP
調べ学習は,工夫により,パワーアップします。
◆子供がネット検索する時,「とは」,「っていう」を付けて検索させると 例えば地球温暖化を [地球温暖化] で検索すると,児童生徒にとって難解なハイレベルなサイトが多く表示されます。 そこでひと工夫。 [地球温暖化 っていう] にすると,小中学生でも理解できるサイトが多く表示されるようになります。 小さな工夫ですが,調べ学習をする児童生徒にはUP!です。 ◆辞書を併用させると 上の写真でも,辞書が見られます。 「分かっていると思っていた言葉」なのに誤解だったことは大人もあります。 「書物にある難しい記述」を「噛み砕いて易しく表記」充実した学習です。 これもUP!です。 ◆写真を重ねて貼ると 上の写真のように,複数の写真を貼る時は,資料の上部だけ糊付けして,めくれるようにすると見やすくなりこれもUP!です。 調べ学習は,授業者が工夫を加えないと ‘写し学習’ になりがちなものです。ひと工夫してみると児童生徒の学ぶ力は確実にUP!です。 |
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