最新更新日:2024/06/21 | |
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令和2年度 入学式
今年度は、COVID-19感染対策のために、学級ごとで、新入生、保護者の皆様、職員の列席により式を挙行するという異例の入学式になりました。
そんな中、新入生は、希望を胸に心地よい緊張感を醸し出しながら、式に臨んでくれました。 以下は、入学式の式辞です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「耐雪梅花麗(雪に耐えて梅花麗し)」、ここ数日、梅や桜の花がほころび、春の訪れを感じさせてくれます。世間は、そして世界は今、激しく動揺していますが、その騒ぎをよそに、大地の息吹は例年と寸分も違わず、新たな自然の生命を生み出してくれていることに救われる思いがいたします。 しかしながら、本来ならば、この会場には、ご来賓、2,3年生の先輩、先生方全員が一堂に会し、新入生を見守りお祝いをするはずなのですが、新型ウィルス(COVID 19)の感染を予防するために規模と内容を縮小して行うことをお許し願いたいと存じます。 さて、今日の良き日、168名の仲間と共に入学式を迎えた新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 みなさんが、中学生としての第一歩をこの穂高東中学校で踏み出すことをとても嬉しく思います。小学校とは違う新たな世界で自分の可能性に挑戦していく。そこには、期待と共に同居する不安もあるかもしれません。詩人谷川俊太郎さんによる「新春(はる)に」という詩にそんな気持ちが表されています。一部を紹介します。 春に 谷川俊太郎 この気もちはなんだろう 目に見えないエネルギーの流れが 大地からあしのうらを伝わって ぼくの腹へ胸へそうしてのどへ 声にならないさけびとなってこみあげる この気もちはなんだろう 枝の先のふくらんだ新芽が心をつつく よろこびだ しかしかなしみでもある いらだちだ しかもやすらぎがある あこがれだ そしていかりがかくれている 心のダムにせきとめられ よどみ渦まきせめぎあい いまあふれようとする この気もちはなんだろう あの空の青に手をひたしたい まだ会ったことのないすべての人と 会ってみたい話してみたい 今日の日の新鮮な気持ちを心にとどめ、新たな自分を切り拓いていくたくましさを大切にしていってください。 保護者の皆様、お子様の本校へのご入学、おめでとうございます。これまで大事に育ててきたお子様が、この晴れの日を迎えられることは誠に喜ばしいことと存じます。 本校の学校教育目標は、「何事にも粘り強い生徒・自分も人も大切にする生徒・規律正しく生き生きとした生徒」です。健やかな子どもたちの育ちのために教職員一同精一杯取り組んで参ります。 しかしながら、未来に向かって生きる子どもたちの成長は一直線の右肩上がりとは限りません。中学校の3年間で様々な経験をする中で、壁にぶつかり、悩みいらだちを感じることもあるかもしれません。疾風怒濤ともいわれるお子さんの青年期、時に迷いながらも、成長のかけらに喜びを感じながら共に進んで参りましょう。 穂高東中学校は伝統的に、地域とのつながりを生かした教育活動が行われています。 学校と、地域、家庭が連携協力して子ども達にとってよりよい環境が作られますよう、皆様の温かいご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 以上を持ちまして、式辞といたします。 令和2年4月6日 安曇野市立穂高東中学校長 松尾 修 |
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