最新更新日:2024/06/21 | |
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第1回PTA総会あいさつ
「部分を見れば 全体が見える」
私は、飯田で生まれ、育ちました。そして25年ほど前にここ穂高が気に入って居を構えました。飯田下伊那もいいところですが、この穂高に住所を持ったことを幸せに思っています。県外の友達にもうらやましがられています。ただアルプスおろしの風が強いことが唯一の困りものです。以前、鯉のぼりのしっぽがテレビアンテナに巻き付き、家人から救援の連絡が入ったことがありました。特に季節の変わり目のこの時期の風は要注意です。3人の子どもは、この穂高中、穂高東中学校で学びました。その学校で勤務できることをありがたく思っています。 先日修学旅行がありました。宿で使用したスリッパが各部屋きれいに揃っていました。充実した3日間であったということが想像できます。部分を見れば全体が見えるからです。今、長野市信濃美術館で「スタジオジブリ展」が開かれています。そのパンフレットに書かれている文字がこの「部分を見れば全体が見える」です。宮崎駿さんや高畑勲さんが大事にされてきたことです。 19日にPTA代議員会が視聴覚室で開かれました。代議員会が終わった後、役員の皆さんは、ご自分のパイプいすを片付けられて帰られました。学校職員やPTA本部の方が声をかけたわけではありません。穂高東中学校の保護者の皆さんの質の高さを見ることができました。このような保護者だからこそ、スリッパを揃える子どもたちが育っているのだと確信しました。 一学期始業式に子どもたちに「当事者意識」について伝えました。自分以外の人にどれだけ当事者意識を持って生活できるかということです。パイプいすを片付ける姿に「私は、お客さんではない」という保護者の皆さんのPTA活動に対する、学校づくりに対する当事者意識の高さを感じました。長野県や安曇野市も当事者意識を持って穂高東中学校を支援してくれているということをお伝えします。県の施策30人規模学級関係等で6名。安曇野市から4名。計10名の加配職員をいただいています。生徒の育ちのために全職員で今年一年間、力を尽くします。 最後にひと言つけ加えさせていただきます。保護者の皆さんも私たち教職員も子育ての専門家です。でも今、目の前にいる子どもたちとかかわるという点では、皆初体験者です。今までの経験や知識を総動員して子どもたちの成長を支援していきますが、困難な状況との出会いも当然あります。そんな時こそ、子どもたちの成長のためにという同じ視点で子どもたちの環境づくりをしていければと思います。共にがんばりましょう。 一学期始業式
「当事者意識」
後ほど皆さんに紹介しますが、今年、私を含め12名の先生方が穂高東中学校へ赴任して参りました。4月1日です。私たちの歓迎会を開いてくれました。私は、会の途中、トイレに行きたくなって部屋のドアを開けました。その時、私が目にしたものは、きれいに揃えられたスリッパでした。先生方一人ひとりが入退室する時に気を配っていたのかもしれません。乱れたスリッパを直してくれた先生方がいたのかもしれません。どちらでもいいんです。私は、その時、こんな気配りができたり、自分たちの会というか場所を大切に考えてくれていたりする先生方と一緒に仕事ができることをうれしく思いました。 一学期の始業式に当たって皆さんに伝えたいことは「当事者意識」です。自分の立ち位置の自覚と実践です。自分がどこに居て、そこで何をしているかということです。 「あなたは、家族の一員ですか。」みんな、「はい、そうです。」と答えるでしょう。では、家族は、あなた意外に誰が居ますか。お父さん、お母さん、兄弟、それぞれ思い浮かぶ家族は違います。でも、思い浮かぶ家族一人ひとりがあなたと同じ家族の一員です。当事者意識とは、そういうことです。自分だけのことではない。自分以外の人のこと、家族や仲間、級友、部員、生徒会、自分が関わっている人をどれだけ自分と同じ当事者として考えられるかです。当事者意識が高い集団は、一人ひとりが大切にされます。まとまりがあります。互いに高め合います。困ったことが起きてもみんなで解決しようとします。 スリッパが揃っているこの穂高東中職員集団は、当事者意識の高い集団だと私は思います。一学期を振り返ったときに、より確かな成果を具体的に皆さんに紹介することができるように私もがんばります。「当事者意識」是非、意識してみてください。共にがんばりましょう。 今日は一日、何回も私の話を聞いてくれてありがとうございました。 |
安曇野市立穂高東中学校
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