ACR 小集団活動の紹介 9
3月14日の週から行った小集団活動「かぶらナイス!」について紹介します。
スピーチの活動を行いました。今年度最後の小集団活動なので、一年間の振り返りも行いました。 <めあて> グループに応じて、目標とするめあてを変えています。例えば、以下の通りです。 ・「ルールを守って楽しもう。」 ・「上手な話し方・聞き方を考えよう。友達のことを考えよう。」 ・「自分も相手も楽しくなるように工夫しよう。」 ・「今までの学習を振り返ろう。」(活動が1回のみだったのでこのめあてにしました。) <かぶらナイス!のルール> お題(色、お菓子、スポーツ、果物、乗り物、野菜、教科等)について、それぞれホワイトボードに書き、友達や教員と同じにならなければ、大成功、「かぶらナイス!」となります。児童からお題を出題したグループもあります。また、友達や教員と同じことを書く「かぶってナイス!」を行ったグループもあります。 <まとめ> 活動の中で、相手のことをたくさん考えている様子が見られました。 例えば、「友達は自己紹介のときに、好きな飲み物を〇〇と言っていたからこれを書きそうだな。」や「友達は〇〇のスポーツをやっているから〇〇と書きそうだな。」と相手が書きそうなことを想像し、自分はあえて異なるものを書いていました。また、「色」のお題が出たときに、あえて皆が考えそうな色を選択して書いたり、誰も書かないだろうと思うものを選んで書いたりする姿もありました。 在籍学級において、自分だけ意見が異なっときに、「皆と違う考えで悲しかった。」と考える他に、「皆と違う考えができた。」と考えてもらいたい願いがありました。また、「かぶらナイス!」という活動を通して、友達と同じになってしまっても、「なんで同じことを書いたんだ!」と怒ることよりも、「友達と同じ意見なんだ。似ているね。一緒だったね。」と考えてほしいという意図がありました。ちなみに・・・考えがかぶっても怒る児童は誰一人としていませんでした。「楽しかったからもっとやりたい!」という声が多かったので、春休みにご家庭でもやってみてください。 今年度の小集団活動もあとわずかです。1年間、ありがとうございました。新しい学年になっても、皆さんの活躍を願っています。 ACR 小集団活動の紹介 8
3月7日の週から行った小集団活動「作って楽しもう:ストロー飛行機」について紹介します。
<めあて> 「工夫して楽しもう。」「工夫して伝えよう。」をめあてに取り組みました。 グループに応じて、目標とするめあてやめあての表現を変えています。 <やり方> 1.作り方を知る。 作り方の写真を見てやり方を聞き、必要な材料や道具を先生に借りに行ったり取りに行ったりしました。「〜を借してください。」という借りるときの言葉や、渡されたあとの「ありがとうございます。」の言葉を自分から言えるようになってきました。伝え忘れてしまう場合も、児童が言うまで教員が待つことで言葉を思い出すことができました。 2.作ってみる。飛ばしてみる。工夫しながら作って、また飛ばしてみる。 まずは作り方の写真を見ながら手本と同じように作り、ストロー飛行機を飛ばしてみました。単に工作を楽しく作っているわけではなく、一つ一つねらいをもって活動を設定しています。例えば、セロハンテープを必要な分だけ取ること(特に短く切ること)は、手の力の入れ方にこつが要るので、児童にとって難しいことがあります。色画用紙をはさみで切ることも目と手が上手く協応していないと線に沿ってまっすぐ切ることができません。工作は多くの技術が必要です。 ストロー飛行機を飛ばしながら、輪の位置を変えてみたり、ストローを曲げてみたり、ストローを切り、それを飾りとして貼ったり、カラーペンで模様を描いたりと、工夫を考えていました。思いきり飛ばすとどうなるか、そっと優しく飛ばすとどんな風に飛ぶのか、飛ばす強さも考えました。フリスビーを投げるように飛ばしている児童もいました。工夫したことや気付いたこと、そのときの気持ちを、ワークシートやACRの連絡帳に振り返りを書いて言語化し、友達に発表しました。 <まとめ> ある児童が、前回の図工的活動「紙コップでキャッチ」の振り返りの中で、友達が「〇〇さんと楽しくやることができて良かったです。」と発表したことを覚えていました。そして今回の振り返りでその児童は、「□□さんとやることができて嬉しかったです。」と書いていました。これも関わり合いの一つですね。 「ストローを曲げると飛び方が変わった。」「輪を三つにしたら飛ぶ距離が短くなった。」「そのときの気持ちは面白かった。」と、工夫したところや気持ちを書きました。また、飛行機の絵を描いて説明をしている児童もいました。 クリップをつけたり、ストローを割りばしに変えたりすると、飛び方がまた異なってきます。奥の深いストロー飛行機。自分だけでなく、友達の飛行機の工夫に気付き、学びを深めていました。 ACR 小集団活動の紹介 7
2月28日の週から行った小集団活動「紙コップでとばそう」について紹介します。
<めあて> 「工夫して楽しもう。」「自分の考えや工夫を伝えよう。」をめあてに取り組みました。 グループに応じて、目標とするめあてやめあての表現を変えています。 <やり方> 1.作り方を知る。 作り方について教員から説明を聞く小集団グループや、作り方を見て、2〜3人組で考えながら作る小集団グループがありました。 2.作ってみる。 切った風船を紙コップにかぶせる作業に力が要り、力を入れにくい児童には難しい作業でした。そんなときは、近くにいる教員(サブティーチャーやメインティーチャー)に、「手伝ってください。」「かぶせるのをやってください。」と助けを求める言葉を考え、伝えることができました。 玉作りでは、アルミホイルをふわっと優しく丸めたり、石のように小さく丸めたりする工夫をしていました。飛ばすときも、風船のゴムを強く引っ張ったり、弱く引っ張ったりすることで、飛ぶ高さが変わることを発表しました。 <まとめ> 児童の振り返りとして、「〇〇さんと楽しくやることができて良かったです。」「玉の形を(丸の他に)三角に変えることを工夫しました。」「セロハンテープを横に貼るとよいことが分かりました。」と、工夫したところや友達の行動を見て真似をしたところを書いていました。 実際に作ってみて、また、遊んでみて、「もっとこうしてみよう。」と気付いたり、友達と一緒に取り組むことでうまれるコミュニケーションを経験したりすることができればよいなと考えています。 |
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