最新更新日:2024/08/21 | |
本日:30
昨日:17 総数:44039 |
先生がいない間に…
7月13日(木) くもり
今日は朝から先生達の健康診断がありました。 朝読書の時間に間に合わない担任の先生のクラスには、ほかの先生が行ってくれました。 2年生の教室には、教頭先生が行って絵本の読み聞かせをしてくれました。 子ども達は喜んで、「次はこれ!」と言いながら、結局4冊も読んでもらいました。 そんな中、3年2組は朝の会になっても検診が長引き担任の先生が不在のまま。 子ども達はまだ、なぜ先生が来ないのかを知りません。 「先生来ないね」 「どうしたんだろう」 「あ!昨日風邪っぽいって言っていたかも…お休みかな」 「お休みだったら、自習か−」 「自習いやだなぁ」 「でも、意外と好きなこと出来るかもよ」 そんな会話をしながら、子ども達だけで朝の会を進めることにしたようです。 当番の子が前に出て、いつものように進めていきます。 「歌はどうする?今日歌う?」 「いつも時間がないときは歌わないことが多いよね」 「でも、今日はまだ先生来ないから…歌えるんじゃない?」 歌うことに決めたようで、当番の子が音楽をかけにいきました。 なかなか操作がうまくいかず、数人の子が助け船を出します。 そしてアニメ曲なども含め、すごい数の曲目リストの中から選んだのは「信濃の国」。 (担任の先生に後から聞くと、一番最近歌ったのが「信濃の国」だそうです) 途中、操作が難しく、別の曲がかかりそうに。 「これ、九九じゃん」 「もう、九九でいいかな?」 と諦めそうになりながらも、なんとか「信濃の国」の頭出しに成功。 曲がかかると、椅子に座って待っていた子ども達は立ち上がり、全員で元気に歌い始めました。 「この次はどうする?」 「健康観察しちゃう?」 「え、健康観察は無理でしょ」 「これは先生しか出来ないよ」 「じゃあ、どうする?」 「あ、宿題チェックしよう!」 と、宿題チェックを開始。 そうこうしているうちに担任の先生が戻ってきました。 教室から入れ替わり立ち替わり、先生が来ないか廊下に顔をだして見ていた子ども達。 先生が教室に入ってくると 「せんせいー!おそいよー!」 と言いながら、満面の笑みで嬉しそう。 恨み言は言わず、逆に先生を心配する声があがるほどでした。 子ども達だけで朝の会を進め、出来る事は全部終わらせたことを伝えると、先生が手をたたいて「ありがとう、助かったよ」という言葉をかけてくれました。 “先生が来ない”という事態の中で、たくさんの選択肢があったと思います。 職員室に行き大人の力を借りる、ただその場をやり過ごす、しめしめと遊んでしまう… そんな中、「自分たちで出来る事を進める」という選択をした子ども達。 途中、ザワザワしてきて遊びそうになる瞬間もありましたが 「今は遊んじゃいけない」 と、軌道修正する姿もありました。 担任の先生との普段からの信頼関係、日頃の生活の積み重ね…子ども達のこの姿の裏には色々な理由があると思いますが、大人がいない時こそしっかりやろうとする姿に、子ども達を信じる気持ちがまた強くなりました。 |
安曇野市立明南小学校
〒399-7102 住所:長野県安曇野市明科中川手2694番地 TEL:0263-62-2035 FAX:0263-62-5891 |