バーコードを上に向けてくれたお客さん
深夜のラジオで紹介されていたお話(お便り)です。
「私はコンビニのレジをしています。混雑時はレジも大変ですし、列をつくって待つお客さんも大変です。 ある日、かなり待ったお客さんが、6つの商品をレジのテーブルに置きました。 私は、6つのうち5つめの商品に、バーコード読み取り機を当てた時に、ハッと気づきました。 このお客さんは、すべての商品をバーコードを上にして、置いてくれたのです。 実は、商品によってはバーコードが分かりにくいものもあり、意外な手間がかかります。こうしてくれることで迅速さにつながります。 私は、6つめを、ピッ、と読み取り終えたとき、ごく小さな声で『ありがとうございます』と言いました。 ごく小さな声で『いいえ』と、そのお客さんは答えたのでした。」 ※1年間、HP記事を閲覧くださった皆様、ありがとうございました。 今年度は、これで終了です。 おかげさまで、10万アクセスという、すごい数字になりました。 ありがたいお電話も何名かの方よりいただきました。 皆様、良い新年度をお迎えください。 平成27年3月20日 取手市教育委員会指導課長 卒業式取手市では、先週11日に中学校、きょう19日に小学校の卒業式が行われました。 児童生徒は、卒業証書を手に巣立って行きました。 4月からは新たなスタートラインに立ち、目標をもって力強く進んで行ってほしいと願っています。 広報紙で社会科
上の写真は、
【取手市政策情報紙「ひこばえ」】 に掲載されている絵です。 発問「ここはどこでしょう? 取手市内のどこかですよ。」 生徒にこのように発問してみる。 (中学校1年地域の学習などに最適、小学校でも可) (生徒の反応) 「コンビニが2つある!」 「郵便局もあるよ。」 「戸頭・守谷方面って書いてあるってことは・・・」 「294?? これって。」 「でも294に、こんな場所あるか?」 「車道が片側2車線あるって、広い道路だよね。」 さて、このあとの授業展開は、それぞれの先生の創意工夫によるとして、実はこの絵は、平成28年3月、つまり1年後の取手市のある場所です。 ある場所とは二中近くの国道294号線で、現在工事中です。郵便局は取手中央局です。 広報紙の「未来の絵」を使うと、授業が広がります。 にぼしで解剖
「教材」という点で見ると、にぼしは、解剖に適しています。
・解剖しやすい ・安価 ・見やすい ・全員分用意できる 筆者は以上のような感想を持ちました。 「教材をどうするか?」に、教師のアイデアが生かされます。「教材」という視点で見ると、意外なところに良い教材があります。 春休みに、教科指導の教材を見つけるのも楽しいものです。 れんらくちょう
低学年の「れんらくちょう」でこんな試みをした先生のお話から・・・
その1 書写でせっかく字の形を整える勉強をしたので、れんらくちょうの字をていねいに書くことを試みた・・・ て、にまい も、くれよん し、おんどくかあど 「連絡内容がていねいに書かれると本当にきれいです。子のがんばり、教師の指導がれんらくちょうの中に見えるようになりました。」と。 (ただし、長文は書く時間差が大きくなるため要注意) その2 れんらくちょうに、1日にひとり、その子が最近努力したことを記すことを試みた・・・ 「その子の良いところ探しが実践できました。そこには、親も気づかないような出来事だったと保護者から言われました。」と。 れんらくちょうに書いた例 「ぞうきんを、ぎゅっとしぼって、棚の中を拭きました。すみずみまで拭き、りっぱでした。」 わずかこんなひとことですが、1日にひとりなら、続けられそうです。 れんらくちょうは「行ったり来たりするノート」です。そこを活用するよさがありますね。新年度のアイデアとして掲載しました。 3.11 港で
「3.11と防災教育」の視点で、岩手、宮城、福島、茨城の港を訪ねました。
「津波てんでんこ」の教えを港町で感じました。津波が来たら、てんでんに逃げる。逃げた先で皆が会えるという知恵ある教えです。 「港は魚と人が集まる所」を感じました。松島などの観光の港、気仙沼などの魚の港、港と生活の結びつきは強いものです。 【写真】ある漁港を訪れた筆者。 写真は、2012年撮影ですが、津波で、港のコンクリートが割れ、船は漁に出ることができずにつないでありました。 そして2年後、2014年に再度訪れた時には、この漁港は、魚の水揚げが再開されていました。 「3.11と防災教育」の視点で、筆者は港を見て来ました。 現場へ行くことで、被害の大きさや復興の願いを肌で感じました。 ある港で「雨水と思った水たまり」が「地盤沈下による海水」と聞いたときには、驚き、現地で見ないと分からないことが多いと感じました。 「3.11」から学ぶべきものを防災教育で児童生徒に伝えたいと思いました。 きょうは「3.11」から4年。 シンプルなのに5
4月、担任する学年学級が決定。
中3や小6、つまり卒業学年担任となった時に、筆者は「来年3月の卒業式の前日の自分に宛てた手紙」を書く活動をよく行いました。 児童生徒はこんなことを書きました。 ◆いよいよ卒業。一番の思い出は何? 修学旅行? 体育祭? 部活? ◆勉強にじっくり取り組みましたか? 高校は決まった? ◆人に優しくなりたいと言っていたけど、どうでしたか? ◆少年野球関東大会連覇おめでとう! ◆明日の卒業式の後、親にありがとうと言う。 ◆中学校でもがんばります!! 自分から自分へ宛てた手紙ですからさまざまな内容です。中には書いた本人だけしか分からない?内容もありました。 これを担任(筆者)が預かって、先生は読まないからと言いながら、実は、しっかり読んだのち、封筒に入れて1年間保管。 翌年3月卒業式前日。 自分宛ての手紙なのに、封を切るときはみんなワクワクドキドキ。 あちこちで歓声が上がり、見せ合っては笑って。 小6、中3の4月に、来年3月の自分を想像すること、それがそのまま「1年間の自分の努力目標」になるのです。 ちなみに、顔写真を入れた子は、顔つきの変化に成長を感じ、驚きます。 今、はやっていることを書いた子は、流行のはかなさに、驚きます。 シンプルな活動なのに、目標を持たせることができる活動です。 明日(3月11日)、取手市内中学校卒業式。 上野・東京ライン!いよいよ3月14日から、上野東京ラインの開通となります。 私たち取手市民にとってはうれしい開通です。 「ときわ」「ひたち」も走ります。 シンプルなのに4
鉛筆の「親指の位置」は児童(特に新1年生)に身につけさせるのは難しいものです。
児童が体験を通して身につける方法です。 【写真左】 鉛筆を、この向きに置きます。 【写真中】 つまみます。 【写真右】 立てます。 これで、親指の位置が身につきます。 真ん中の「つまみます」がポイントです。 シンプルなのに3
「6時5分。きれいに見えますよ。」
ある研修で「お辞儀(礼)の指導」をしてくださった講師が言ったこの言葉。 6時5分のイメージで,頭を下げると深過ぎず,浅過ぎず形良くお辞儀(礼)ができるということを教えてもらいました。 この講師は,国内最高級ランクのホテルの研修担当者です。 6時5分=体の動かし方をイメージできるので,学校で活用しよう!と筆者は卒業学年(中3,小6)を担任した時によく試しました。ばっちりでした。 もちろん一緒に, ◇両かかとは付けること ◇頭を上げる時はゆっくりめにすること を助言すればさらにGOODです。 「礼」に自信を持たせることは,式典(卒業式など)の多い時期には特に大切です。 シンプルなのに有効な「6時5分」です。 取手ひなまつり
取手市では,写真のように「つるし雛」を飾っています。
市内の多くの場所に,毎年2月から飾ります。 色とりどりの「つるし雛」はたいへんきれいです。 あすは桃の節句。 シンプルなのに2
【写真上】
先生「メダカですが,ひれがありませんので,書き込んでください。」 こう切り出すと教室中,驚き!&はぁ? の声が上がります。 メダカの学習は小5。メダカをすでに飼っている教室ほど,リアクションが激しいものです。もちろん,教科書等を見ないで「記憶」で書き込ませます。 ◆正解は,下に掲載しましたが,まずは,今,お読みの皆さんもチャレンジしてみてください。 知っているようで知らなかった,見ているようで見ていなかったということに気づくこと,これがポイントです。 筆者の実践を思い出すと,「ひれを書き込む」という活動をしたあとは,教室のメダカを,ものすごくよく観察するようになりました。 正確には,おすとめすでやや違うのですが,それも観察で気づくようになります。 児童の実態に合わせて「ひれを4箇所書き込みましょう」という指示のしかたも有効です。 シンプルなのに盛り上がる学習活動のひとつです。 【写真下】 正解は次の通りです。 シンプルなのに1ONE TWO THREE FOUR FIVE と,声に出します。3回繰り返します。 【写真中】 ONE TWO (手でパチン) FOUR FIVE ×のところをパチンと手をたたきます。 はじめはFOURのところをTHREEと誤る子が少し出ます。 でも,気にせず,2回目,3回目と,やはり3回。 2回目,3回目では,全員うまくできるでしょう。 【写真下】 ONE (手でパチン) THREE FOUR (手でパチン) このへんでは,ある子は楽しそうに,ある子は必死に,ある子は「まじかっ!」とか,言いながら,それでも嬉しそうに活動します。 2回目くらいまでは,誤る子も続出するでしょうが,そのうち,皆,上手に,楽しく,声に出したり,手を叩いたりします。 これは5回くらい,繰り返します。 気づけば,子供たちは,10回以上も,数を唱えたことになります。シンプルなのに,学習活動量が増えています。 さらに,実態に合わせて以下を。 ◆×の場所を変える。 ◆1〜10までに増やす。 賢くスマホをきょう(2/24)は,市内の小学校で,スマホ使用の注意点について6年生が学ぶ特別授業がありました。指導課が講話を担当しました。 ・通話メールアプリLINEの特徴と発生しがちなトラブルについて ・個人情報の取り扱いに関する注意,危険なサイトについて ・スマホ利用時,家庭での「我が家のルール」の大切さについて 以上が講話の柱でした。 現在,全国の児童生徒及び保護者向けに,メディア指導員,企業の相談担当者などによるネット安全利用のための講座が開催されています。 特に,通話メールアプリLINEは,利用する児童生徒がたいへん多いため,トラブルも発生しやすく指導が必要です。 きょうは,LINEのほか,個人情報の安易な掲載や闇サイトアクセスの危険についても講話の内容としました。 授業参観でしたので,参観保護者の皆様には「スマホ使用に際しての我が家のルール」を決める大切さも伝えました。 背中で教育
「背中で教育する」と,よく言われます。
これは本当だなぁと,経験上も思うのですが,上の写真に示した新書によっても明らかです。それは「言葉での教育の限界」でもあります。 「やっぱり見た目が9割」では,サザンオールスターズのヴォーカル桑田佳佑の声の効果や「人は相手を0.5秒で判断している」など,具体例満載。 ・視聴者は,TV出演者を0.5秒で判断している。 ・参加者は,セミナー講師を0.5秒で判断している。 ・閲覧者は,このHPを0.5秒で判断している。 このように,置き換えて考察してみることもできるのではないでしょうか。 コミュニケーション論が,さかんに取り上げられる現代です。コミュニケーション論は,実は,現代の児童生徒の育ちに直結した論でもあります。 板書の工夫 3「 が にこにこに なるように」 この書き方が「プロの技」です。 ◆空白で示すことで,想像=気づきを促している。(この授業は小1が学習者) ◆「分かち書き」と呼ばれる書き方がされ「助詞,文節で分けて書く」ことにより,対象や意味のまとまりが理解しやすい。 ◆ひらがなの形がきれい。ひらがなは漢字をもとにしたもので,丸み,縦棒の位置,交わり箇所などを心得て書きたい文字である。 【写真中】 今日の授業では,誰が,何を,どうした,そのときの気持ちなどをまとめるのであるが,活動の指示,説明が,だれにも分かる。(UD) 【写真下】 「あいてをみて」 「うなずきながら」 など,子供にとって意味のある学習活動(友達とのコミュニケーション)を,理解できるからだの動き(みる,うなずく)として指示している。 板書の工夫 2課題が,子供に「ぐっと迫る書き方」になっていますね。小さな工夫ですが大きな効果があります。 「危機感」「衝撃的」「説得力」の表示も,インパクトがあり意欲を高めます。 【写真中】をご覧ください。 ・「〜が分かります」 ・「〜を表したものです」 ・「読み取れます」 などの,有効なフレーズが示されています。これらのフレーズ提示はユニバーサルデザインであり,有ると無いとでは大違いです。 【写真下】をご覧ください。 以上の板書をもとにした子供のノート(シート)です。 驚くべきハイレベルです。 ◆板書にあるヒントを生かして記述している ◆短文で文意が明確である ◆グラフや絵や図を入れるスペースを考慮している 子供のノート(シート)を見れば,こうした板書が,学習をがっちりサポートする板書であることは一目瞭然です。 板書の工夫 1本時の目標を,このように提示することで児童生徒は「やることが分かる」「意欲が高まる」ような工夫された板書例です。 【写真下】をご覧ください。(【写真上】とペアです。) 授業の最後に,どのようなカードを書くか? これを明示することで活動をスムーズに進めて行くことができる良い板書例です。 さらに参考作品(絵皿)の提示による相乗効果が見られます。参考作品により「何を,どのようにつくるか」イメージをもつことができます。 黒板をどのように工夫すると効果的でしょうか。 ◆ワクワクする板書 ◆やることが分かる板書 ◆見本がある板書 今日,紹介した板書は,これらが効果的であり,子供の側に立って,十分に加味されています。 良い板書は,生き生きとした活動につながります。 今回から,板書(掲示物を含む)の好例を紹介します。 ゆめあかり展示
「ゆめあかり」が3月7日(土)に開催されます。(広報とりで等参照)
今年は,これに先立って,藤代庁舎1Fエントランスに,市内の藤代小学校,藤代幼稚園の児童園児のメッセージ袋が展示されています。 「希望」「絆」「助け合い」などの温かく力強い言葉が記されています。 終わりの3分 5
本を紹介します。
ベストセラー新書で,竹内一郎「人は見た目が9割」(新潮新書)です。 竹内氏は,この本で,顔つき,仕草,目つき・・・色,温度,距離など「言葉以外の情報が持つ意味」を解説しています。 非言語によるコミュニケーションの重要性を学ぶのに最適な本です。 さて,授業の終わりの3分で,非言語によるコミュニケーションを心がけた教師が,児童生徒に著しい変容があったことを語ってくれたことがあります。 その教師が心がけたことは, ◆いつも以上に張り切った児童生徒に視線を送る ◆友達を支援した児童生徒にほほえんでうなずく ◆良い発言発表をした児童生徒に「親指グッド」を示す などで,このような授業の終わりの3分の教師の行為が,児童生徒の学習意欲を高めた,とその教師は語ってくれました。 実践を経た真実です。 上記の本の趣旨と合致しており,筆者は感銘を受けました。 ◆◆さて,筆者は,このHPの,今年度:99900というアクセス数を見ながら,今,深々と頭を下げております。皆様に感謝します。 |
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