最新更新日:2024/04/18
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感動なき民族は滅ぶ    (12月教育長の部屋から)

「楽しい時間をすごせるねぇ」「伊達市にもいろんなジャンルの音楽活動があるんだね。驚くほどだよ」
 過日(12月11日)伊達市楽友協会第1回音楽祭での休憩時間等での会話、感想です。出演者と内容を紹介しますと1梁川町三曲研究会(筝、三味線、尺八の演奏)、2桃陵中学校合唱部(1.2年生12名が心を込めて歌いました)、3みんなで歌おうスマイル(保原市民学校・いきいき音楽講座から発展、曲目「かたつむりや手紙」等)、4混成合唱団ひろせ(創立30周年の梁川町本拠地の合唱団、曲目「聖夜やモルダウ等」)、5オカリナアンサンブル(結成5年、各コンサートや老人ホームの慰問演奏、曲目「さとうきび畑や高原列車は行く等」)、6ハーラウ・メリア・マーリエによるフラダンス、こどもたちの出演そしてハワイ王を称える優雅なフラ、7伊達中学校吹奏楽部、常に県大会出場の演奏は見事、8最後の演奏者のニューファンタスティックジャズオーケストラと梁川交響吹奏楽団の合同演奏は一段と迫力があり、来場者全員が大いに楽しみました。
 楽友協会の皆さんが伊達市合併10周年を記念し、市民、皆で歌える歌があったらいいねなどというお話がどんどん盛り上がり、「伊達市歌」が誕生しました。楽友協会の皆さんには本当にお世話になりました。あらためて感謝申し上げます。
「感動なき民族は滅ぶ」という言葉があります。日本は万葉集や古今集、雅楽や歌舞伎、浮世絵など感情豊かな文化、芸術を生み出した民族として世界で高い評価を受けています。元フランス大使のポール・クローデルは第二次世界大戦で敗色濃厚な日本を「私にはどうしても滅びてほしくない一つの民族があります。それは日本人です。」とまで言ってくれています。
「伊達市歌」のCDも全戸配布されます。「伊達市歌」を大切に機会あるごと歌っていきたいと思います。音楽を大切にするとともに音楽活動を盛んにし、市民の豊かな感性、豊かな心を育み、伊達市を住みやすい故郷につくっていきたいものです。

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「TFC55、コンサート」とそのきっかけ     (10月教育長の部屋から)

 先日(10月16日)、伊達市ふるさと会館で、伊達市合併10周年を記念し雅楽の東儀秀樹さん、バイオリニストの古澤巌さん、アコーディオンのcobaさんの3人のコンサートが開催されました。それぞれの音楽家の名前の頭文字をとり「TFC55」のタイトルで全国ツアーの一貫でおいでいただきました。
 その「TFC55」コンサートへの来場者は私を含め皆が、その音色、ハーモニーに魅了され、またその演奏が醸し出すエネルギーに圧倒されました。特に東儀さんの篳篥(ひちりき)や笙の演奏は、今までの雅楽のイメージを一変させるものでした。リズミカルな演奏、アップテンポな演奏はとても雅楽の楽器とは思えませんでした。
 東儀さんのトークから、平安時代の貴族はこれらの楽器を演奏するのは教養として当然のことであり誰もが演奏できたこと、またひちりきや笙がヨーロッパに渡り、様々な楽器のルーツとなっていることなどを伺い、雅楽が世界の楽器、音楽に及ぼした影響の大きさに感動しました。平安の昔から日本人が親しみ楽しんできた雅楽が世界に誇れるものと知り、嬉しく思いました。とにかく夢のような素晴らしいコンサートでした。
 この演奏会はバイオリニストの古澤巌さんの伊達市への温かな思いから実現したものです。平成23年の東日本大震災以来、古澤さんは被災地の子ども達を励まそうとしばしば福島県、特に伊達市中心においでいただきました。そのきっかけは古澤さんの楽屋で仕事をしていた伊達市出身の方と偶然に話をしたことにあると伺っています。この演奏会もその人達が中心の実行委員会の皆様のご尽力によるものです。人との温かなかかわりの大切さを深く感じてのコンサートです。3人の演奏家はじめコンサート開催にかかわっている多くの方々に深く感謝するものです。

「鼓笛パレードの貢献」    (9月教育長の部屋から)

 全国秋の交通安全運動(9月21日〜30日)の実施にあわせ、伊達警察署も交通安全出動式を9月21日、伊達市梁川総合支所駐車場で行いました。交通事故の悲惨さを考えたとき、交通安全は本当に大切なことで事故の撲滅に市民皆が全力で取り組まねばなりません。
 この交通安全意識を高める出動式ですが、この出動式をより意義あるものに高めたのは梁川小学校5年生の鼓笛パレードだと思います。演奏も大変上手でした。行進も整然として実に見事なものでした。パレードに参加した方々は口々に「良い演奏だねぇ…。きれいな行進で見事だ…。」等、梁川小学校児童の素晴らしさを絶賛していました。
 パレードを見物する沿道の人の多さにも感動しました。買い物途中や仕事途中に沿道に出てきた人達、イスを出して見ている人達もいました。施設に入居している方々も待っていてくれました。急にスマホを出し、撮っている人達もいっぱいです。多くの方がパトカーや白バイの先導する交通安全パレードを見学しました。この人混みはひとえに梁川小学校の鼓笛パレードのお蔭です。多くの人がこのパレードから事故防止に努めねばと決意したものと思います。即ち梁川小学校の鼓笛パレードが交通安全に大きく貢献したのです。
 梁川小学校に近づいた時も感動でした。在校の中学年、低学年の多くの児童がベランダそして校門付近で待っていてパレードを拍手で迎えてくれました。本当に嬉しく、またその心根に感動しました。ご指導いただきました梁川小学校、岡崎校長先生はじめ先生方に心より敬意と感謝を申し上げるとともに日頃、各学校でご指導いただいている先生方に深く感謝を申し上げるところです。

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「世界で一番の努力」    (8月教育長の部屋から)

 2学期が始まりました。2学期は一年間で最も長い日数で児童生徒が最も伸びる時期であり伸ばさねばならない時期です。日々の授業、一日一日の教育活動を本当に大切にしなくてはなりません。
 今年の夏は多くの人がオリンピックを楽しんだと思います。私も日本人選手の活躍に心躍らせテレビ観戦していました。インタビューの選手の言葉は心に残ります。なかでもレスリング男子、銀メダルの樋口黎選手は「世界で一番に練習したと思っていたが二番ということがわかった」と悔しそうに話していました。世界一の練習をした自負があり、その悔しさが伝わってきて心が熱くなりました。
 オリンピックの終盤、4月に実施した全国学力・学習状況調査の結果が届きました。良い成績の学校、低迷の学校それぞれですが、伊達市の小・中学校の校長先生はじめ先生方は大変な努力をしてくれました。伊達市は小学校の平均も、中学校の平均も、昨年と比較して向上しております。劇的な成果は示せなかったかもしれませんが、児童生徒を伸ばすべく各学校が創意工夫をこらし、努力をしていることに大きな価値があると私は思っています。継続した努力は必ず報われます。オリンピック同様、伊達市の学力はこれから大きく伸びるはずです。2017年に大きな期待を寄せております。

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「10連覇の偉業〜名人、達人の域」

 いよいよブラジル、リオデジャネイロでのオリンピックが始まります。世界中がオリンピックをわくわくして待っています。私も選手の全力で戦う姿や試合後の勝者、敗者の姿にいつも感動し、時には涙するほど熱中して見ています。
 7月22日は福島県中学校体育大会のバレーボール大会の開会式があり、私も開催地の教育長として出席いたしました。さすがに県内各地の予選を勝ち抜いてきた選手の顔は自信に満ち、体からオーラが出ているようにも見えました。
 その大会のさなか、7月24日に全国高校野球選手権大会福島大会、「甲子園」出場をかけ、開成山球場で聖光学院と光南高校の決勝戦が行われました。手に汗握る素晴らしい試合でした。聖光学院は先行された後、同点に追いつくも8回表に2点を加えられ万事窮すにも思えました。しかしその裏、4点を入れ逆転し、見事、優勝を勝ち得ました。
 この決勝戦という舞台でリードされ、それをくつがえす聖光学院野球部の精神力、技術の高さ、私はただただ敬服するばかりです。私は剣道をしていましたが、師範が「道場と同じに普段の生活ができたらそれは名人、達人だ。」と話していたのを思い出します。師範自身も名人、達人の域など自分はとても及ばないと話していました。
 私は聖光学院の野球部員は名人、達人の域と思います。野球部員のあいさつ含め普段の立ち居振る舞いを見た時、そのことを強く感じるのです。選手を達人の域まで育てた監督、先生方に心から尊敬の念を持つのです。もうひとつ、聖光学院は甲子園出場10連覇の偉業を成し遂げました。地区の中体連大会でも連覇は難しいのです。聖光学院の10連覇は燦然と輝いています。達人だからこそできたと私は思っています。甲子園でも聖光学院の行動は別格です。観衆含め多くの人に感動を与えています。私達の身近に見習うべき聖光学院野球部があるということは本当に幸いなことと思います。あらためて「聖光学院高校野球部の甲子園出場そして10連覇に心より敬意を表しますとともにお祝い申し上げます。」

「伊達市歌」誕生   (6月教育長の部屋から)

 今年、平成28年は伊達市合併10周年の年であり、東日本大震災から5年が経過する年です。過日6月5日(日)に合併10周年の式典が開催され、国会議員の先生方、姉妹都市関係の市長様方、近隣の市町村長様方はじめ多くのご来賓を前に、「市民憲章」や「伊達市歌」の発表があり、式は華やかに行われました。
 「伊達市歌」は作詩、和合亮一先生、作曲、洗足学園音楽大学教授の伊藤康英先生です。和合先生は大震災被災時は保原高校にお勤めで、当時、お子さんも小学生で子どもの放射線被害を深刻に受け止め、大変に悩んだそうです。それゆえ伊達市はじめ福島県民の悩み、苦しみを内に秘めた和合先生の詩に私たちは深く共感できます。
 伊藤先生は、奥様が伊達市霊山町のご出身です。その奥様が震災後の伊達市の惨状に心を痛め、なんとか故郷、伊達市の力になりたいと願っていたことから、伊藤先生が精魂を込めて作られた曲と伺っております。「伊達市歌」は伊達を温かく歌いあげ、故郷の空を、雲を、谷を、鳥を、風を、町を、川を、山の一つ一つを思い起こし、伊達の明日に向かう市民への応援歌です。
 「伊達市歌」の誕生経過はオーストリアのヨハン・シュトラウス作曲の「美しき青きドナウ」と重なるように感じております。ドイツとの戦いに敗れ、自信を喪失しているオーストリア国民を励まそうとシュトラウスが作曲し、今や、「美しき青きドナウ」は世界の名曲です。私は「伊達市歌」も近い将来、日本の名曲になるものと信じております。
 「伊達市の歌」が欲しいと願い、叶えた“伊達市楽友協会”の皆様方に敬意と感謝を申し上げますとともに、市民の方々とともに「伊達市歌」を大切に育て、日本、世界に広めていきたいものと思います。

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「学級づくり6週間」 (5月教育長の部屋から)

 「学級づくり6週間」という言葉がある。新学期が始まり新しく担任した学級をよい学級にするには、初めの6週間が大切なのだ。この6週間でできなければ、1年たってもできないと先輩から言われ、学級づくりに励んだものである。
 ゴールデンウイークの大型連休も終わり、その6週間がまもなく過ぎる。本市の各小中学校が円滑なスタートを切ったかどうか振り返る。各校が学力向上に懸命に努力していることは確かで、心より感謝している。各校の努力する姿勢が伊達市の児童生徒を変えるものと思っている。
 難関大学の卒業生は社会から高い評価を受けている。これは永年にわたりその大学の卒業生のほとんどが職場で良い仕事をしているからである。彼ら彼女らは難関大学に入学する前の小学校、中学校、高校で並みはずれた努力の習慣がしっかり身に付いている。だから職場で起きる様々な問題や困難に対し、身に付けた努力の習慣で見事に解決し「できる人」と尊敬や信頼を受けていると私は思っている。
 本市の児童生徒に「努力する」という良い習慣を付けさせたいものである。ただ、自分を振り返ると努力の継続はなかなかできないものである。この28年度の初めの6週間ひたすら仕事に打ち込み、次の6週間の頑張りにつなげたいと思う。
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伊達市合併10周年を節目として

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 平成28年は伊達市合併10周年の記念の年である。10周年の各種のイベントが実行されると共に様々な事業名に合併10周年の冠が入り、市民や近隣の人達に合併10周年を祝い強く意識させるものとなっている。オープニングとなる1月の花火大会はリクエストした人の思い出の朗読とその思い出にまつわる音楽そして花火が絶妙に一致して、寒さを忘れる感動の花火大会であった。その花火を見た人達は皆、頑張らねばという意欲が湧いたと思う。
 節目、節目で人は成長する。結婚や入学、卒業、新年を迎えて、また人事異動による仕事内容や立場の変化を機会に、人は心に期するものが湧く。私はこの伊達市合併10周年を機に、伊達市の教育をさらに向上させたいと強く念願している。平成28年度、伊達市にとって新たなスタート、変革の年である。教育関係では、学校、地域の協力のもと複式学級の解消を図り児童の教育環境が改善されるよう学校統合を推進していく。
 「行動こそ雄弁」、小中学校の先生方には言葉でなく、実際の児童生徒の姿で示すことをお願いした。校長先生方も期待に応えると力強く言ってくれている。
節目が人を劇的に成長させることを見てきた。節目は試練であると共に大きな成長のチャンスである。平成28年度、伊達市の大きな飛躍の年となるのと併せ自分も成長したいものと強く思っている。

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