最新更新日:2024/04/18
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子どもたちの豊かな感性と表現に感動 〜ざぶん賞上位入賞〜

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 去る2月12日に、ゆめ・ざぶん賞福島実行委員会が主催する2020ざぶん賞福島表彰式が福島市のアオウゼで開催されました。
 このざぶん賞は、生命の源である「水」をテーマとした創作文をとおして、「命」や「環境問題」の大切さについて関心を高めるために創設された事業です。今年は、コロナ禍にも関わらず全国の6千6百人を超える小中学生による「水」をテーマにした作文や詩の中から、伊達小の小野蒼真さんの作品が全国1席のざぶん大賞を受賞するなど、伊達市の児童の作品が上位入賞を果たしました。入賞者は次のとおりです。(敬称略)
※ 全国表彰
 〇 ざぶん大賞(全国1席) 「茶わんと水」 
                   伊達小学校4年 小野 蒼真 
 〇 ざぶん文化賞      「じいちゃんがみせてくれたもの」 
                   伊達小学校4年 猪狩 結斗
 〇 ざぶん文化賞      「真夏のループ」 
                   梁川小学校6年 佐藤 ゆうみ
※ 福島県地区表彰
 〇 福島県教育長賞 「茶わんと水」 伊達小学校4年 小野 蒼真
 〇 伊達市教育長賞 「温泉」    梁川小学校4年 大河原 千暖
※ 特別表彰
 〇 玉ざぶん賞 「じいちゃんがみせてくれたもの」
                   伊達小学校4年 猪狩 結斗

 入賞おめでとうございました。いずれの作品も、祖父母や家族とのふれあい、そして普段の何気ない日常生活の中で感じたことをじっくりと自分の心の中で咀嚼(そしゃく)し感性豊かに表現しており素晴らしい作品でした。心からの賞賛を贈ります。
 現在、世界的に新型コロナウイルス感染症の渦中にあります。しかし、この感染症も「自然」がもたらした脅威です。私たちは、これから未来に向けて地震や風水害も含めて様々な問題に直面することと思います。しかし、いかに科学技術や医学が進歩したとしても今後の究極の問題は「自然」の脅威や「環境問題」なのではないでしょうか。表彰式に参加しながらこれらの問題に対する関心を高めていくことの重要性を改めて感じました。
 最後になりますが、本事業の推進に当たっては、保原高校商業科の皆さんが、事業の趣旨に賛同し作品のデータ入力にボランティアとして協力してくれたということです。伊達市の児童生徒の活躍に大きな喜びを感じるとともに、今後のさらなる飛躍に大きな期待を寄せているところです。

(教育長の部屋2月)               教育長 菅野 善昌
*写真は、左から、佐藤さん(梁川小)、小野さん(伊達小)、
         猪狩さん(伊達小)、大河原さん(梁川小)


新しい年を健康に!『早寝・早起き・朝ご飯』

明けましておめでとうございます。
 昨年は新型コロナウイルスの問題に明け暮れた年となってしまいました。この年末年始も感染防止に向けて細心の注意を払いながら静かな正月を迎えられたものと思います。まずは、私たち一人ひとりが感染防止のための対策をしっかりと実践しながら、一日も早い収束を願うばかりです。
 さて、子どもたちも、新年を迎え、新たな希望に向かって夢を膨らませていることと思います。今年一年も「早寝・早起き・朝ご飯」を心がけ健康に過ごしてほしいと願っています。「早寝・早起き・朝ご飯」は、「早く寝れば、早く起きることができる。そのことによって、朝に時間が生まれ、『朝ご飯』をしっかり食べることができる」ということで、三つ揃って実行することが大切です。私たちは、寝ている間もエネルギーを使っていますので、朝のエネルギーの補給は重要です。「朝ご飯」を食べることで、脳に栄養が行き渡ると共に、下がった体温が上がり子どもたちの「やる気」と「元気」にスイッチが入ります。また、朝の体温の上昇は免疫力を高め、風邪も引きにくくなるなど、寒いこの時期の健康に、大変よい効果をもたらします。
 「朝ご飯」を毎朝食べている子どもたちが生活習慣も身につき、健康で学力も高くなるといわれているのは、「早寝・早起き」の生活のリズムの定着と、朝から頭も体も目覚め、「やる気」と「元気」のスイッチが入っているからです。
 最近では食事と脳の働きについても様々な研究が進んでいます。脳の健康によい栄養素として知られているのは、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサエン酸)と言われるもので、イワシやサバ、サンマなどの青物の魚に多く含まれています。血液をサラサラにして、固くなった脳の血管を柔らかくするため、神経細胞が必要とする酸素と栄養を十分に供給できる効果も確認されています。これらの成分は、人間の体内でつくることができませんので、食事でとる必要があります。また、果物や野菜に含まれているビタミンCやビタミンEも、体の調子を整えると共に、脳の健康維持につながります。
 新しい年の始まりが、子どもたちの生活リズムを整え、食生活を見直すよい機会になることを願っております。また、これらの取組が体力や免疫力を高め感染症予防にもつながります。
 安寧な日々が一日も早く訪れ、今年一年が皆様にとりまして幸多き年となりますようお祈り申し上げます。
(教育長の部屋1月)             教育長 菅野 善昌

永年にわたる尽力に感謝そして生徒の豊かな感性と熱い主張に感銘

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 去る11月21日(土)に、伊達市青少年育成推進大会が伊達市ふるさと会館において開催されました。まず席上、青少年の健全育成のために永年にわたって尽力された団体・個人の皆様に対して表彰が行われました。表彰を受けた方々は次のとおりです。(敬称略)
※ 青少年団体・青少年育成団体の部
 〇 福島県立梁川高等学校生徒会(梁川)代表者 校長 高澤 正男
※ 青少年指導者の部
 〇 斎藤 和志(梁川)やながわソフトボールスポーツ少年団
 〇 山本 勝男(保原)大田地区体育協会
 〇 今野 茂喜(保原)保原バレーボールスポーツ少年団
※ 青少年健全育成功労者の部
 〇 高橋  保(保原)前保原地域青少年育成推進協議会
 〇 齋藤 勇治(月舘)前月舘地域青少年育成推進協議会
 続いて、市内6中学校から代表生徒各2名の計12名による少年の主張発表が行われました。発表者とテーマは次のとおりです。(発表順、敬称略)
1 齋藤紅友空(月舘学園中3年)「命の大切さ」
2 大橋 春奈(霊山中2年)「誰も傷つかないSNSにするために」
3 小檜山弘海(桃陵中3年)「後世に受け継ぐもの」
4 森藤ひなた(松陽中2年)「おとうさん」
5 佐藤陽菜香(梁川中3年)「現実逃避の利点」
6 佐藤 千咲(伊達中2年)「納得する理由」
7 齋藤 颯斗(月舘学園中3年)「一人の存在の大きさ」
8 石田 彩羽(松陽中2年)「自分の思い込みで」
9 須田 玲菜(霊山中3年)「コーチへの思い」
10 佐竹 芽依(梁川中3年)「不自由の中の自由」
11 菅野 花織(桃陵中3年)「本当に『危険』?」
12 高野 莉歩(伊達中3年)「一人一人の命の大切さ」
 それぞれの生徒は、身近なところで感じている熱い想いや考えを自分の言葉で力強く発表し、すばらしい発表会となりました。特に、「新型コロナウイルス」「インターネット・SNS」「原発事故」「命」「部活動」など今日的で身近な問題を取り上げながら、人と人とを結ぶものや親子の絆、命の重さや生きることの意味、そして社会における自分の役割などについて一人一人が真正面から向き合い、葛藤しながらもたくましくそしてしなやかに自分の人生を歩んでいこうとする決意がひしひしと伝わってきました。
 また、本推進大会の司会を務めてくれた齋藤めいさん(伊達中2年)、渡邊悠正さん (梁川中2年)の落ち着きのあるスムーズな進行もまた見事でした。
 今日、青少年を取り巻く環境は、コロナ禍や少子高齢化、情報化の進展など、急激に変化しており、様々な問題が複雑かつ多様化している状況にあります。こうした中で、青少年にとって親や大人の果たす役割は非常に大きく、家庭、学校、地域等が一体となって子どもたちを育む取組をさらに推進していかなければならないと思いました。
 当日は、入場制限があった中ではありましたが、多くの関係者の皆様が生徒の発表に耳を傾けてくださいました。心から感謝を申し上げます。
(11月教育長の部屋)           教育長  菅野 善昌

新たな伝統“あかつき祭” 〜月舘学園小・中学校〜

 去る10月17日(土)には、本年度開校した月舘学園小・中学校合同の「あかつき祭」が開催されました。残念ながら午後には別の予定が入っていたため、午前中だけの鑑賞になってしまいましたが、その一部を紹介します。
 新型コロナ感染症予防対策として、児童・生徒は全員フェイスシールドの着用、そしてソーシャルディスタンスを踏まえた座席配置、また、保護者の皆様には、一家族あたりの来校人数の制限や体育館での鑑賞の入れ替え制、「テレビ・Web会議ツール」を活用した画像による別室鑑賞(玄関フロア、特別教室)など、三密を避けるための様々な工夫を取り入れていました。
 小学校は「いざ!幕開けだ!伝えよう みんなの思い」、そして、中学校は「The First Stage 〜新たな始まりに今だからできること〜」というそれぞれのスローガンのもとに、小・中学生が一丸となって創り上げた素晴らしい発表会でした。
 オープニングでは、小学4年生から6年生のミュージッククラブの児童による息の合った琴の演奏に続いて、吹奏楽部が「ちびまる子ちゃん」のテーマ曲など小学生にとっても身近で楽しめる演奏を披露し、会場は手拍子で盛り上がりました。そして、小・中学生全員で創り上げたビックアートが披露され、「みんなで力を合わせて新しい伝統をつないでいこう」というテーマを迫力満点に表現していて圧巻でした。
 午前中は、小学生の発表と中学生の総合的な学習の時間の発表が行われました。小学1・2年生は「ワクワクモンキースクール」というテーマの表現活動、3・4年生は「おばけじぞう」というテーマの劇、5・6年生も「人生に むだなものは ない!」というテーマの劇を発表しました。いずれの学年の児童たちも生き生きとしていて自信に満ちた発表でした。ステージを降りてきた児童たちの顔はみんな「やりきった」という満足感で溢れていました。
 小学生の発表のエンディングを飾ったのは、6年生全員の12名による二部合唱「いのちの歌」でした。私は、児童の一生懸命で情感のこもったこの歌を聴きながら想いました。「新たにスタートしたこの月舘学園での出会いは奇跡、この奇跡は大切な宝物、この宝物こそみんなで大切にしていってほしい」と・・・。心を震わされる見事な合唱でした。また、中学生の総合的な学習の時間の発表は、地元に伝わる民話を影絵で表現していました。生徒が操作している人形の動きや話術の豊かな表現力は実に見事で胸が熱くなりました。
 ところで、児童や生徒、教職員も様々な制約の中での練習や準備には大変な困難があったと思います。しかし、それらを見事に克服し、月舘学園の特色である英語教育やふるさと学習の成果も随所に表れていました。小・中学生が共に学ぶ空間を共有し、そして学んだ成果を共有し、仲間・学校・家族・地域などが温かさに満ちた絆でつながりながら、月舘学園ならではの着実な教育実践が進められていることに感謝しつつ学校を後にしました。
<写真の紹介>
上部:ミュージッククラブによる見事な琴の演奏(小4〜6年生)
中央:ビッグアート(全て細かい格子目に一つ一つ色づけして仕上げてあります。
下部:影絵「しろかきじぞう」

(10月教育長の部屋)             教育長 菅 野 善 昌

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子どもたちの歓声がグラウンドに響く!         〜 大石小学校最後の運動会 〜

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 去る9月13日(日)に、大石小学校の運動会が開催されました。当初は12日(土)に予定されていましたが、悪天候のため延期となり、当日の開催となりました。
 運動会の前に大石小学校のホームページを閲覧しました。するとそこには、児童たちが教室の黒板に描いた運動会への意気込み、そして、当日の晴天を祈る”てるてる坊主”のことなどが掲載されていました。私は、児童たちの並々ならない運動会への思い入れを感じ万感胸に迫るものがありました。
 当日は、コロナ禍において万全の対応のもとに久しぶりに参観する小学校の運動会ということもあり、心をワクワクさせながら車を走らせました。
 学校に着くと、グラウンドはきれいに整備されていました。前日までの雨でグラウンドは一部水たまりが出来るなどの状態だったそうですが、保護者や地域の皆様、そして職員が朝早くからグラウンドの整備に当たり、どうにか間に合ったということでした。関係者の皆様、ご協力ありがとうございました。
 大石小学校は、来年度からは掛田小学校に統合する予定のため、今年が最後の運動会でした。例年であれば、大石地区民の皆様も参加して盛大に行われる運動会ですが、感染症拡大防止対策のため学校とPTAの皆様、そして卒業生のみが参加する小規模・短時間開催の運動会でした。
 午前9時の花火を合図に児童の入場行進後、開会式が行われました。開会式では、開会のことばやスローガンの発表を児童が行いましたが、いずれも堂々としかもはっきりとした言葉で想いを伝えていました。また、それを見つめる他の児童の眼差しもまたまっすぐであり、児童たちのキビキビとした動きの中になんとも言えない温かさが漂うとても心に響く開会式でした。
 12名の全校児童は、それぞれ自分の出場する個人及び団体の競技に全力で取り組み、各種役割分担の責任もしっかりと果たしていました。また、多くの中学生も母校の運動会に足を運び盛り上げてくれていたことが印象的でした。久しぶりに、爽やかな風が心に吹き込んだ一日となりました。
 最後になりますが、コロナ禍の中、各学校では様々な行事の見直しはもちろんのこと、「学校における新しい生活様式」に基づいて感染防止策を徹底しながら、各種教育活動を展開して参ります。市民の皆様には、今後とも学校教育へのご理解とご協力をよろしくお願い致します。
 (9月教育長の部屋)             教育長 菅 野 善 昌

地域のために汗を流す!                〜保原高校野球部によるボランティア活動〜

 去る8月6日(木)に、保原高校の野球部の生徒16人が伊達市の屋内遊び場「スマイルパークほばら」でボランティア活動に取り組んでくれました。「スマイルパークほばら」は、伊達市が設置し、NPO法人「とっこす」が業務委託により管理と運営を行っている施設です。
 スマイルパークの館内には大型のコンビネーション遊具が、また隣接した土地には子供たちに野菜の収穫等を体験してもらうための「とっこす農園」があります。当日は、朝8時から館内の清掃や農作業に約2時間半に渡って汗を流しました。
 生徒たちは、館内と農園の2つの班に分かれて説明を受けた後、それぞれの作業に取りかかりました。館内の清掃等を担当した生徒たちは、大型遊具の部材パイプそしてアスレチックのネットロープなど一本一本をていねいに除菌していきました。また、農園を担当した生徒たちは、広い畑の除草作業後、肥料の散布、畝立てをして、白菜、大根、カブ、人参などの野菜の種まきを行いました。この夏最高気温を記録した猛暑の中、汗びっしょりになりながら一生懸命に作業に取り組んでいました。私はこの姿に本当に頭が下がる思いでした。胸が熱くなるものを感じました。
 今年の「スマイルパークほばら」の重点課題は、来館する子供たちの安全・安心を十分に確保した上で思い切り遊んでほしいということです。この日は、「スマイルパークほばら」のスタッフにとっても、地元高校生の温かい心とたくましい行動力に触れ、心強い助っ人の活躍に感謝の気持ちで一杯だったようです。
 ところで、保原高校は県立であり、市立の小中学校とは設置者が異なります。そのために、高校は地元にありながらもどうしても地元行政(市町村)との関係性が薄くなりがちです。しかし、保原高校と伊達市は2年前から「地域連携授業」を展開し、伊達市の地域活性化をテーマとしたイベントの企画や商品開発に取組み、地域で活躍できる人材の育成に努めています。
 今回の保原高校生のボランティア活動も、地域の高校と行政、そして公共施設が協力・連携を強め、地域の振興を図っていく基盤づくりとして大きな意義を持つものと確信したところです。
(8月教育長の部屋)            教育長 菅野 善昌

□下の左側の写真:ロープを1本ずつ除菌!
□下の右側の写真:畝を立てて、種まき!

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高架橋から眺める風景に歓声!            〜相馬福島道路本線ウォーキング〜

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 去る7月24日(金)のスポーツの日には、令和2年度末までに全線の完成が予定されている相馬福島道路のうち、8月2日(日)に開通が予定されている伊達桑折ICから桑折JCT間の現場見学会が開催されました。この見学会には、伊達地区の小中学生(伊達小、伊達東小、伊達中)の親子など約600人が参加しました。今年は、連日うっとうしい梅雨空が続いていましたが、当日は、梅雨の晴れ間となり、久しぶりに顔をのぞかせた太陽のもとにウォーキングを楽しみました。
 午前7時から開会のセレモニーが行われ、主催者や来賓のあいさつの後、参加者を代表して高橋脩人さん(伊達小6年)と小山真桜さん(伊達小1年)の2人がバルーンスパークに臨みました。司会の合図に併せて大きな風船を割ると中から色とりどりの小さな風船が姿を現し、晴れ上がった紺碧の空に吸い込まれるように上がっていきました。
 参加者は、熱中症対策のもと、コロナ感染症対策として三密を避けるために3つのグループに分かれてスタートしました。高速道路が開通してしまってからでは絶対に歩くことが出来ない約1.7キロメートルのコースを思い思いのペースで歩きました。
このコースとなった桑折高架橋は、全国的にも珍しい新幹線を跨ぐ形で設置されています。高架橋の下を通り過ぎる新幹線の姿にじっと見入る参加者からは、滅多に見ることの出来ない眺めに「ワァ〜すごい」という感動の声が聞かれました。さらに、この高架橋は、地上30メートルの高さにもなるため、路上から眺めた信達平野の壮大な風景は参加者にとっても新しい伊達の魅力発見になったようです。そして、家族で歩きながら感じた心地よい爽やかな風もきっと忘れることのできない思い出になったことと思います。
 この相馬福島道路は、伊達市にとっても地域産業や企業活動・広域観光の活性化等を目指す上で大きな役割を担っていくことになります。私は、今回のウォーキングで渡った高架橋が、まさに本市の未来につながる虹のように思えました。今、伊達市を取り巻く様々な状況は大きく変わりつつあります。この変化を教育の分野においてもメリットに変え、さらなる充実につなげていきたいと思いを新たにしたところです。
 
(7月教育長の部屋)             教育長 菅野 善昌

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逆境を乗り越える あと一歩 そして もう一歩前へ!

 本年度に入って間もなくから約一ヶ月間続いた学校の臨時休業が明けて40日になろうとしています。児童・生徒の皆さんは、久しぶりの学校に緊張しつつも、しばらく会うことが少なかった先生や友だちと過ごすことができた時間は、とても楽しいものであると思います。
 伊達市内では幸いにこれまで新型コロナウイルス感染者は一人も出ていません。そして、児童・生徒の皆さんも元気に登校していると聞いています。これも皆さんが、「密閉」「密集」「密接」の三密になることを避けて、「マスクの着用」や「手洗い・うがい」を心がけるなど、新しい生活様式を意識しながら毎日の生活を送ってきたおかげだと思っています。本当にありがとうございます。
 ところで、ただ一つだけ、絶対に忘れてはいけないことは、私たちの周りから、「新型コロナウイルス」が完全になくなったわけではないということです。これから私たちは、この「新型感染症」のことを正しく理解するとともに、熱中症やインフルエンザなどこれからの季節特有の健康課題とも向き合っていかなければなりません。様々な情報を正しく理解し、自分で判断しながら自分の命や健康を自ら守っていく姿勢はこれからとても大切になってきます。
 今後も、学校においては、「三密」が重ならないように「教室の換気」「座席」「発表の仕方」などの工夫を行い、マスクの着用や手洗いの励行、消毒など新型コロナウイルス感染症防止の取組を徹底していきます。
 保護者の皆様、地域の皆様、これまで子どもたちの安全・安心のために、多大なご協力を賜りましたことに改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
 しかしながら、新型コロナウイルスの感染については、まだまだ予断を許しません。これからもより一層、注意を払わなくてはならないものと思います。ぜひご家庭におきましても、毎朝の検温・体調管理、十分な睡眠やバランスのとれた食事など、子どもたちの健康管理を心がけた感染防止のための生活をお願いします。
 皆様には、今後ともこれまで以上のご理解とご協力を賜りますとともに、子どもに関わる大人全員で、安全・安心な子どもの生活環境づくりに取り組み、子どもたちが新たな一歩を踏み出す応援をしていきたいと思いますのでよろしくお願い致します。
(写真は月舘学園中学校「月舘ピカピカ運動(作品作り」)
 
(6月教育長の部屋)             教育長 菅野 善昌

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新型コロナウイルス感染症に伴う市内小中学校の臨時休業について

 市民の皆様には、日頃から伊達市の教育の推進にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。
 さて、皆様もご存じのとおり、新型コロナウイルスの感染症対策のため、市内小中学校における臨時休業を令和2年4月21日(火)から令和2年5月6日(水)まで行ってきました。しかしながら、現時点での全国及び県内の感染状況から、まだまだ先が見通せない状況であり、子どもたちの命と健康を守り、学校を感染場所としないために、本市においても臨時休業の期間を令和2年5月31日(日)まで、再度延長することに致しました。なお、今後は、感染状況や県の休業要請の動向を踏まえ、感染及びその拡大のリスクを可能な限り低減しつつできるだけ早く学校を再開したいと考えております。保護者並びに市民の皆様にはさらなる臨時休業の延長ということで、ご心配をおかけすることになりますが、ご理解とご協力を賜りますようどうぞよろしくお願い致します。

[本市の基本的な考え方]
 学校教育の基本的な考え方ですが、現在の状況を踏まえますと、学校における感染リスクを「ゼロ」にするという前提に立てば学校に子どもが通うことは困難と言えます。一方現在のような状況が長期間続けば、子どもの学習保障や心身の健康に関して深刻な問題が生じてしまいます。言い換えれば、今後の感染防止の取組は、有効な治療法やワクチンが確立されるまで終わりがなく、社会全体が感染防止の対策に長期間にわたって向き合っていかなければならないということと、子どもの健やかな学びと心身の健康を保障するということの両立を図っていくことが求められます。つまり、学校はこのような厳しい状況の中にあっても、公教育として果たすべき役割に沿って、一定水準の保障された教育の推進に努めていかなければなりません。文部科学省からも児童生徒の学習を支援するため、可能な限りの措置を講じるように通知されているところです。

[これまでの取組と今後の方策]
 本市では、休業中に可能な限りの感染症予防対策を行った上で、登校日を設けてまいりました。(学校の規模や児童生徒数によっては分散登校を行ってきました。)臨時休業が長期にわたっていることによって心身の調子を崩している子どもがいるということも耳にしています。また、4月新年度がスタートしたものの、学級集団づくりも進んでいない状況です。このような現状を踏まえ、学校においては、教職員自らが健康に留意し、まずは、子どもたちとの信頼関係づくりを大切にしながら、学校再開に向けて児童生徒の規則正しい生活習慣づくりや心のケア、そして学習を中心とした指導・支援の機会を段階的に増やしていきたいと考えております。

[皆様へのお願い]
 前段で述べたような方策を進めていく上で、学校が感染拡大の場となるような事態は絶対に避ける必要があります。このことは、学校だけがリスク回避をするだけでは、到底叶うものではありません。保護者の皆様を含めた大人社会全体で、学校という子どもたちが安心して学べる環境づくりを進めていくことが、今こそ必要であると感じております。市民の皆様には、ぜひ次のような具体的な内容についてご協力をお願い致します。
○ ウイルスの特徴を踏まえ、正しく恐れながら、日常の生活を取り戻していくための指針「新しい生活様式」を参考にして、自らを感染から守るだけでなく、家庭内にウイルスを持ち込まない十分な対策をお願いします。
○ 子どもが登校する場合の検温をはじめ、常に家族全員の健康状態の把握をお願いします。
○ 子ども自身や家族に発熱症状や風邪の症状が少しでもある場合には、登校の自粛をお願いします。
○ 家族が勤務する職場等での感染状況に対しても情報を共有し、子どもへの感染予防対策をお願いします。このような情報についても、可能な限り家庭と学校との連携をお願いします。
 ぜひ、学校が子どもの健やかな学びと心身の健康を保障していくという学校本来の機能が失われることのないよう、また、一日も早いコロナウイルスの終息を心から願い、学校に元気な子どもたちの笑顔と歓声を戻すために、保護者並びに市民の皆様お一人お一人のご理解とご協力をお願い致します。

[差別や偏見を生まないために]
 最後になりますが、感染者や濃厚接触者とその家族、そして医療従事者や社会機能の維持にあたっていただいている方々などに対する偏見や差別につながるような事案が、最近全国各地で起きています。病気に対する不安や恐怖はだれにでもあります。だからこそ今必死に病気と闘っている人の気持ちになって考えることを、私たち大人が子どもたちに示すことが大切であると思います。
 ソーシャルディスタンスを保ちつつ、しかし、その分「心の距離」をぐっと縮めて、差別や偏見の向かう先が「もし自分だったら」「もしうちの子だったら」と自分に置き換えて考えることができれば、きっと差別や偏見を生まないことにつながると思います。機会をとらえ、このことについてぜひ家族、そして子供たちと話し合っていただければと思います。

(5月教育長の部屋)             教育長 菅野 善昌

伊達市初の小中一貫教育校 月舘学園開校

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 令和2年4月6日(月)、桜が満開に咲き誇る中で本市初の小中一貫教育校である月舘学園小学校・中学校の開校式が行われました。
 新型感染症予防の観点から、出席者の制限や時間短縮を図りながらの開校式でしたが、新しい学校のスタートにふさわしい爽やかな雰囲気の中に厳粛さと温か味が漂うすばらしい開校式となりました。
 式では、最初に新しい校旗が披露され、須田博行伊達市長が開校宣言に併せて「伊達市の未来を担う子どもたちがふるさと伊達とともに、豊かに学ぶことができる新たな校風を築いてほしい」と期待を述べました。市長から校旗を受け取った佐々木透校長は、「教職員一同、新たな学校づくりに全力を尽くします」と力強く誓いました。その後、校長から代表児童生徒2名へと校旗がしっかりと引き継がれました。市長による式辞、校長のあいさつ、伊達市議会議長の祝辞、児童生徒代表のことばがあり、最後に全校児童生徒による新しい校歌が始めて披露されました。出席した児童・生徒、教職員はもちろんのこと関係者一同皆が新しい月舘学園への期待を新たにしました。
 月舘学園は、学校と行政機関(月舘総合支所)が連絡通路で結ばれ、行政機関内に家庭科室や音楽室が設置されるなど、学校と保護者そして地域の垣根を低くして、子どもたちと地域の大人が共に成長しながら未来を切り拓いていく学校を目指しています。
 9年間を通して、充実した英語教育をとおしたグローバル化に対応する能力の育成、ICT機器を活用した発信・伝達能力の育成、多様な年代の子供と地域の大人が触れ合える学習環境の整備など、これからの時代の要請に応えうる学校です。
 本校の開校に当たり、これまでに多くの方々からご指導とご支援をいただきましたことに心から感謝を申し上げますとともに、夢と希望にあふれた学校を創るために、今後ともより一層のご支援をお願い申し上げます。
         (4月 教育長の部屋)  教育長 菅野 善昌

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伊達市教育委員会
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