最新更新日:2024/04/18
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「伊達市二十歳のつどい」〜初めての合同開催〜

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 去る1月8日(日)に「伊達市二十歳のつどい」を行いました。
今回二十歳を迎えられた方々は、民法改正によって成年年齢が引き下げられたことによって、昨年の4月1日からすでに成人という節目を迎えていたわけですが、本市では、これまでの成人式と同様、晴れて二十歳となられた節目の年に「二十歳のつどい」として実施しました。今回は第1回目の「二十歳のつどい」でしたが、これまで旧町ごとに分かれて実施していた成人式を、初めて保原体育館での合同開催としました。
 この「二十歳のつどい」は、二十歳を迎えられた皆さんに改めて成人者としての自覚を促し、夢と希望をもってたくましく人生を歩んでほしいという願いが込められていました。当日会場に入ってみると、これまで旧町ごとに行われていた会場の雰囲気とは大きく違って、約520名の出席者によってかもし出される活気と華やかさは格別でした。昔の懐かしい友だちと久しぶりに顔を合わせ、笑顔で近況を語り合っている姿からは若者特有のエネルギーと頼もしさを感じました。
 式の中では、須田博行伊達市長の式辞、菅野喜明伊達市議会議長の祝辞に続いて、出席者を代表して森大翔(ひろと)さん、渡邉羽由(はゆき)さんが誓いの言葉を述べました。「これまでたくさんの方々の後押しがあって今がある。これからは自分たちが支えていく立場。この大きな節目を機に責任ある大人そして社会の一員としての自覚をもち、輝きと芯のある大人になれるよう精進していきたい。」と落ち着いた中にも力強さと希望に満ちた決意でした。また、マスク着用の上での「国歌」や「伊達市歌」の斉唱では、出席者の穏やかな表情と、歌詞を見ないで伊達市歌を口ずさんでいる様子が印象的でした。
 式の前後を含めて全体的に感じたことは、どの出席者も会場での様々な連絡や指示を謙虚に受け止めて整然と参加していたことです。このことは、参加した各人が、二十歳の大人としての自覚を持ちながら式の意義をしっかりと理解していたことの証だと思います。また、式中誰一人としてほとんど私語はなく、厳かな中にも温かみのあふれる素晴らしい式となりました。まさに、二十歳を迎えた出席者全員の心の結束によって創り上げることができた式だったと思います。
 伊達市の感動的な「二十歳のつどい」に同席できたことを心から嬉しく思うとともに、これからの伊達市を担う二十歳の皆さんの活躍とよりよい未来の創造に大きな期待を寄せながら会場を後にしました。
 〔1月教育長の部屋〕             教育長 菅野善昌

尊敬する人は誰? ワールドカップ日本人サポーターに思うこと!

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 唐突ですが、皆さんは「尊敬する日本人は?」と尋ねられたらどのように答えますか。歴史好きの人、漫画好きの人、映画好きの人・・・、それぞれに名前が挙がると思います。
 ところで、サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会は、アルゼンチンが36年ぶりの優勝を遂げて幕を閉じました。日本代表の大活躍もあって、私も日本代表の試合は全てテレビで観戦しました。おかげで生活習慣が崩れることの恐ろしさを実感しました。
 さて、この大会で「本当に尊敬に値する人だよ」とか、「エレガントな人たちだ」「素晴らしい。涙が出そう」などというように、試合が終わったスタジアムで海外の方々から称賛されている日本人の話も大きな話題となりました。
 そう、彼らはお揃いのブルーのユニフォームを着た日本人のサポーターの人たちです。手にしているのは、水色のゴミ袋です。今回のワールドカップカタール大会で、試合終了後のスタジアムのゴミ拾いが注目を集めました。また、日本が敗戦した試合後も失意のどん底にありながらも、スタンドのゴミを水色の袋に集めていたのです。先ほど紹介した称賛の言葉は、この行動に対するものでした。
 このゴミ拾いが最初に見られたのは、日本チームがワールドカップに初出場した1998年のフランス大会とのことです。マスコミで大きく取り上げられたのは、2010年の南アフリカ大会だったと思います。もちろん当時から称える声がほとんどでしたが、「入場料には清掃代が含まれていることを忘れるな」とか、「現地の清掃員の仕事を奪っている」「どうせ自己満足」といった声が発信されたことも事実です。それでも、日本人サポーターがワールドカップはもとよりオリンピックでも、黙々とゴミを拾い続けた結果、今年のカタール大会では複数の国のサポーターがゴミ拾いに取り組むようになったと報じられていました。
 「ほめてもらいたくてしているのではありません。会場を使わせてもらった日本人として、いや、人として当たり前のことをしているだけです。」海外メディアの取材にサポーターの一人はこのように語ったそうです。私は、自らの判断で人としてすべきことを主体的に実行している彼らもまた尊敬すべき人間であると思いました。
〔12月教育長の部屋〕               教育長 菅野善昌

心温まる最後の学習発表会〜石田小学校〜

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 去る10月22日(土)に、石田小学校の学習発表会が行われました。石田小学校は、来年4月からは掛田小学校に統合するため、この学習発表会が149年という長い歴史をもつ石田小学校最後の学習発表会ということになりました。
 「11人で 最後まで 笑顔の花を咲かせる 石田っ子」という今年の学習発表会のスローガンのもとに、11人の全校児童が、それぞれの役割のもとに精一杯取り組んでいました。
 学習発表会は、全体が全校劇で構成されており、スローガンを受けたテーマ「わたしたちの石田小 これまでとこれからと」に沿って、第1章「会場の皆さんにインタビュー」、第2章「思い出を作ろう!肝試し」、第3章「過去へタイムスリップ?」、第4章「学校林〜われら、みどりの少年団〜」、第5章「もとの世界へ〜これからの石田小学校〜」という5つの章からなる劇を児童たちが演じました。
 劇は、学習発表会を見に訪れた多くの地域の方々も巻き込みながら、石田小学校の思い出をたどったり、過去にタイムスリップをして懐かしい体験をしたり、学校の特色ある取り組みの一つである緑の少年団活動を取り上げたりしながらこれまでを振り返り、力強く新たな一歩を踏み出そうとする希望に満ちた創作劇でした。
 小学生といえば、1年生と6年生とでは心身の発達に大きな差があります。例えば1年生は入学してまだ半年、6年生の半分の人生しか歩んでいません。しかし、それぞれの学年の児童が自分の持ち味を生かしながら劇の中にしっかりと溶け込んでいました。その基盤をなすものは、日ごろからの上級生から下級生に対する温かいまなざし、また、下級生から上級生に対するあこがれのまなざしに象徴される強い絆なのだろうと思いました。そして、来年4月からの新たな学校生活でのさらなるたくましい成長を心から祈りました。
 この学習発表会に合わせて、2階多目的ホールでは、「石田小のあゆみ」を振り返る写真展示も行われていました。多くの同窓生の方々が訪れて、懐かしい小学生時代を思い起こしては、当時を振り返り話に花が咲いていました。
 石田小学校の閉校にあたりましては、保護者の皆様をはじめ地域住民の皆様のご協力に心より感謝を申し上げます。
〔10月教育長の部屋〕               教育長 菅野善昌

梁川バイパス開通式〜橋名板の揮毫者は梁川中学校生〜

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 9月23日(金)に、国道349号梁川バイパスの開通式が行われました。
 梁川バイパスは、伊達市梁川町中心市街地の交通混雑の解消、緊急輸送道路の機能の強化、そしてやながわ工業団地へのアクセス強化などを目的に事業がすすめられてきました。この道路の開通によって、阿武隈川支流の広瀬川に架かる広瀬大橋が通行可能となりました。
 この広瀬大橋は令和元年度に工事が完成していましたが、その当時、梁川小学校、堰本小学校、粟野小学校の3つの小学校に、橋名板(橋梁の名称などを示すために橋の高欄に設置される橋の名札のようなもの)の揮毫をお願いし、それを元に橋名板が製作され、広瀬大橋の高欄に据え付けられました。今回の開通式に合わせて、当時は小学6年生と5年生だった橋名板を揮毫した梁川中学校の4名の生徒に、記念として橋名板のレプリカと広瀬大橋の写真が井出孝利副知事から贈呈されました。揮毫者と揮毫内容は下記のとおりです。(敬称略)
 〇 田中 陽希 〔橋名「広瀬大橋」〕
 〇 船山 明里 〔竣工年月「令和2年3月」〕
 〇 鈴木 芽衣 〔河川の名称「広瀬川」〕
 〇 佐藤  澪 〔橋名「ひろせおおはし」〕
 橋名板は、写真のとおりです。どの橋名板もすばらしい出来栄えで、開通式に参列した皆様からは称賛の声が溢れました。揮毫した生徒たちにとっても一生の宝物になるものと思います。地元の生徒がこのような形で、地域貢献ができる機会をいただいたことにも心から感謝を申し上げます。
 橋名板は鋳物で作られており、橋の起点と終点の両側に計4枚設置されています。橋を訪れた際には、橋名板を揮毫した生徒たちの思いも想像しながらご覧いただければありがたいと思います。


〔9月教育長の部屋〕               教育長 菅野善昌


夏空に力強く響いた太鼓の音 〜霊山太鼓まつり〜

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 去る8月21日(日)、保原総合公園において「第38回だての郷 霊山太鼓まつり」が開催されました。霊山太鼓は、江戸時代の寛文年間が始まりといわれ、信達地方(福島・伊達)で独自の発展を遂げながら約350年にわたって継承されてきた伝統ある太鼓です。
 新型コロナ感染症の影響によって一昨年は中止、昨年は無観客による開催で調整していたものの直前に中止となったため、今年は、主催者をはじめとした関係の皆さんが2年分の思いを込めて練習や準備を進めてこられたそうです。
 この霊山太鼓は、桐の太く短いばちを高く上げ華々しく大太鼓を連打する「曲打ち」や、打ち手の皆さんが一斉に太鼓を打ち鳴らす「同時打ち」などが大きな見所です。当日は打ち手の皆さんの2年間分の熱い思いが込められた勇壮な音が真っ青な夏空に響き渡り、会場は熱気に包まれました。
 今年は、新型コロナ感染症対策の一環として各方部の打ち手の人数や太鼓の数にも制限を加え規模を縮小したために、公園内の旧亀岡家住宅前中央広場での開催でした。旧亀岡家住宅のモダンな洋風の建築物をバックにして並んでいるごつい和太鼓とのコントラストも、何か温かさと懐かしさを感じさせる思い出深いシーンとして私の心の中に刻まれました。
 方部ごとの色とりどりの法被をまとった打ち手の中には、子どもたちの姿も数多く見受けました。ばちを高く振り上げ、力強く振り下ろす大太鼓の打ち手、体全体でリズムをとりながら軽快にばちを操る締太鼓の打ち手、どの子どもたちの顔にも充実感と誇らしさが溢れていました。中には、就学前と思われる幼児の姿もありました。幼児の後ろから大人の打ち手が一緒にばちを握り、太鼓の打ち方を指南している光景はとてもほほえましく、大人から子どもへの力強いエールを感じました。
 少子化とともに、子どもたちと地域との関わりが希薄になり、地域の伝統文化を後世に伝える担い手が減ってきているといわれます。しかし、霊山太鼓のように地域の大人が子どもたちを巻き込みながら地元の伝統文化の継承に熱心に取り組んでいただいていることに感謝します。本市の子どもたちが、このような地域の伝統文化に直接触れる機会は、地元伊達市への自信と誇りを醸成する極めて有意義な場であることを改めて実感した一日でした。
〔8月教育長の部屋〕              教育長 菅野善昌

伊達市軟式野球の振興と発展を祈って!

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 伊達市教育長杯軟式野球大会が、市内5つの軟式野球チームの参加のもと、7月17日(日)と24日(日)の2日間にわたって、開催されました。
 実は、この軟式野球大会は昨年度が第1回の大会でした。昨年度の大会の主催者は、「伊達市軟式野球チーム有志会」でしたが、今年は「伊達市野球協会」となっていたことに、とても大きな喜びを感じました。
 その理由は、昨年度にさかのぼります。昨年5月の下旬ころ、軟式野球チーム有志会の代表M氏から「市内の軟式野球チームが一斉に会することができる野球大会が開催できないものか?」という相談を受けたのです。「まずは、有志会が主催者になる形での大会の立ち上げになるが、大会の開催をきっかけに伊達市の野球振興の基盤づくりに取り組みたい」という話でした。この時のM氏の野球にかける熱い思いと伊達市の将来に思いを馳せる強い決意は、私の胸に強烈に迫るものがあり、第1回の大会の開催に至ったのです。
 そして今年の大会、主催者は「伊達市軟式野球チーム有志会」から「伊達市野球協会」に変わりました。この背景には昨年度の大会を足掛かりとしながら、組織的にしっかりとした土台を作って野球の振興を目指したいという、関係者の並々ならない努力と苦労があったものと拝察しており、新たな大きな一歩を踏み出すことができたものと思います。
 今年の大会で試合を観戦しているときにある大会関係者が、次のような話をしてくれました。「これからは土・日の部活動をはじめとして、学校の部活動が地域部活動に移行していくと聞いている。今回、伊達市野球協会が発足したことによって、子どもたちの部活動の指導に何らかの形で少しでもお手伝いができるようになるとうれしい。」この話を聞いて、地域の方々が本市の子どもたちの健やかでたくましい成長に向けてこのように気にかけてくださっていることを大変心強く思いました。
 今年の大会では、ブラックヤンキーズが優勝、蓮根クラブが準優勝という結果でした。また、いずれの試合でもこのコロナ禍、感染対策に万全を期しながら、ハツラツとした爽やかな好プレーが随所に見られました。この教育長杯軟式野球大会が、これからも回を重ねながら、伊達市の野球の振興と、さらには地域の活性化につながっていくことに、大きな期待を寄せています。
 〔7月教育長の部屋〕             教育長 菅野善昌

聴衆を魅了! 保原高校吹奏楽部として最後の定期演奏会

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 5月の下旬、県立保原高校吹奏楽部の定期演奏会の案内と整理券が届きました。実は、私も保原高校の同窓生であり、かつて吹奏楽部に所属していたこともあって、久しぶりに聴ける母校の吹奏楽部の演奏をとても楽しみにしていました。
 6月5日(日)の演奏会当日、会場のふるさと会館MDDホールに着くと、どうやら入り口付近で人が立ち止まっています。感染症予防対策のために受付が混み合っているのかなと思いましたが、会館に足を踏み入れてすぐに納得しました。なんと、受付前のロビーで生徒がアンサンブル曲を演奏していたのです。コンサート本番前にもかかわらず、コンサートを聴きに来た人をこのような形で優しく迎えてくれていたことに、とても温かい雰囲気を感じました。
 コンサートは、2部構成となっており、第1ステージは「クラシックステージ」で、「校歌」を皮切りに「ストラクチュア2」など3曲を聴きました。第2ステージは「ソロ&ポップスステージ」として、ユーフォニアムそしてマリンバのソロ演奏、さらに、「ルパン三世のテーマ」などお馴染みの曲でした。いずれの曲も素晴らしい演奏で、私は心の中で称賛の声を贈り続けました。これは、まさに日頃の練習のたまものであり、心が震えました。
 特に、驚いたことは部員が13人ということで、ほぼ1楽器1パートの編成ではあるものの、そのことを感じさせない重なり合う音のハーモニーと確かな演奏技術、そして豊かな表現力に満ちていたということです。ソロ曲を演奏した生徒はもちろん素晴らしいですが、どの生徒もしっかりと楽器本来の音を響かせており、感性豊かに曲を表現していて、難曲の「ストラクチュア2」にもチャレンジし、13人の心が一つになった見事な響きを創りあげていました。最後の演奏曲「ジブリ・メドレー」の後は会場の拍手が鳴りやまず、アンコール曲「銀河鉄道999」の迫力ある演奏でコンサートは幕を閉じました。
 保原高校は、本年度末をもって梁川高校と統合され、新たに伊達高校となります。保原高校としての最後の定期演奏会であったわけですが、それにふさわしい素晴らしい締めくくりになったと思います。関係のすべての皆様に心から感謝を申し上げます。これらの取り組みは、新生「伊達高校」の礎として引き継がれ、新たな伝統の力強い布石になると確信しながら会場を後にしました。
〔6月教育長の部屋〕               教育長 菅野善昌

伊達市総合型地域スポーツクラブの活動開始

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 伊達市総合型地域スポーツクラブの発足に伴い、去る5月7日(土)にオープニングセレモニーと教室体験会を保原小学校で行いました。コロナ感染症の予防対策を講じるなか、約100人を超える子どもたちや保護者の皆様が参加してくださり、体験会では、ダンスをはじめ様々な種目に心地よい汗を流しました。
 伊達市総合型地域スポーツクラブは、令和元年度に基本構想を作成し、設立準備委員会等での協議を重ねながら準備を進めてきました。これまでご協力いただきました関係の皆様、そして、今後の運営及び指導者としてお世話になります皆様に対し、改めて感謝を申し上げます。
 このクラブは、「スポーツ活動を通して、会員の心身の健康増進をめざすこと」そして「スポーツ・文化活動を通して、元気で明るい地域づくりに貢献すること」を基本理念として設立しました。まずは第1段階として「ジュニアスポーツの環境整備とスポーツ機会の提供」を目的とした事業を開始し、順次、対象世代を拡大しながら事業を展開してまいります。
 今後は、多くの市民の皆様に参加をいただきながら、スポーツによる健康増進、さらには明るい地域づくりに貢献できる、まさに地域が一体となったクラブづくりを進めていきたいと考えておりますので、皆様のご協力をよろしくお願いします。
 なお、教室への参加申し込みなどの問い合わせは、下記までお願いします。
【各種問い合わせ先:伊達市スポーツ振興公社 電話024−597−6603】

〔5月教育長の部屋〕              教育長 菅野善昌

感染対策の徹底とコロナを言い訳にしない教育活動

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 4月6日、市内のすべての小・中学校、そして小中一貫校の18校において滞りなく入学式が行われ、823名の新入学児童・生徒が希望に満ちた新たなスタートを切りました。心からお祝いを申し上げます。
 コロナ禍における学校の教育活動もまる2年が過ぎましたが、まだまだ予断を許さない状況が続いています。そのような中、令和4年度の教育活動を無事にスタートさせることができたのは、各学校の教職員をはじめ保護者、地域の皆様のご協力とご支援のおかげと心より感謝申し上げます。
 さて、このコロナ禍が長期化する中で特に懸念していることがあります。それは、このコロナ禍で、子どもたちは様々な制約を受けたり、常に感染への不安を抱いたりするなど、これまで経験したことのない日常にさらされ続けています。そのことによって、自身はもちろんのこと、周りの様々な事象に対しても否定的・消極的な見方や考え方が染みついてしまいはしないかということです。小中学生の時代は、毎日出くわす新たな体験や発見が次の学びの土台となり、心も身体も飛躍的に成長するときです。その大切な時期にコロナ禍は子どもたちの豊かでたくましい成長に大きな影響をもたらすと考えています。ですので、今、教育現場ではこの子どもたちへの影響を少しでも減らしていくための取組を、これまで以上に意図的・計画的・継続的に進めていかなければなりません。
 学校における最優先事項は、子どもたちの命や健康、安全を守ること、つまり、新型コロナ感染症に対する感染防止対策を徹底することです。その上に立って、私が常日頃から各学校にお願いしていることは、「コロナを言い訳にしない教育活動の推進」そして、「コロナを言い訳にしない子どもたちの育成」です。具体的に言えば、コロナ禍というネガティブな状況を理由として、「だから〇〇ができない(〇〇をしない)」というように、消極的・否定的な対応や「コロナのせいで!」という安直な受け止め方に終始しないということです。各学校においては、諸活動における教育的な意義や価値をしっかりと見直しながら、感染防止対策とのバランスをとって教育活動の質をよりよいものにしていくこと。さらに、創意工夫に基づいた諸教育活動をとおして子どもたちに未来志向的な考え方を培い、様々な困難を克服していく強靭な心と精神力の育成にもつなげていきたいと思っています。
 現在の子どもたちが、数十年経った社会の中で、周りの人から負のイメージを持って「やっぱり、コロナ世代だから〇〇〇だ。(否定的な言葉)」などとつぶやかれないようにと願ってやみません。
 〔4月教育長の部屋〕            教育長 菅野善昌

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