天気の良い日の空はどうして青いの?

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虹の色のお話とともに「五月晴れ」のこの時期,青空の色のお話です。

子供の無邪気な質問に「お空はどうして青いの?」があります。


この質問は,答えられるようで答えるのが難しいものです。

科学的に説明するとこのようです。



太陽の光に含まれるいろいろな色。


その中でも青(青系)の光は,ほかよりも拡散しやすく,大気中の分子によくくっつきます。それが青の光の性質です。


ですので,青の光は,拡散してはくっつき,また拡散を繰り返すので,青の光が大気いっぱいに広がります。


天気の良い日,つまり,太陽の光が出ている日の空が青いのは,大気中に青の光が拡散しているからです。











市研究推進委員会がスタート

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取手市教委指導課では,各教科等の指導内容や指導方法について研究するため,研究推進委員を委嘱しています。


きょう(5月21日)は,その推進に携わる教科等研究推進委員への委嘱を行い,研修をスタートしました。


今年度はICT教育,道徳教育,英語(小学校外国語活動)教育,特別支援教育に重点を置いて研究を進めて行きます。


虹のお話

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今朝(5月21日),関東地方は明け方から雷雨。

朝は一部で虹が見られました。



虹のお話は,児童生徒にウケが良いお話の一つです。



虹って,どうやってできるのでしょう?

虹は,空気中に小さな水滴が無数にある時にできます。

雨上がりなどがその条件にぴったりです。



空気中に無数にある水滴に,太陽の光が当たります。

当たった光は,色ごとに屈折し,屈折率の差により,層をつくります。

(水滴をプリズムと考えると良い。)

できた層をスペクトルと言います。

層の並びが,虹です。

虹の層の両端は「赤」と「紫」です。



赤と紫の間の色しか人間は見えないよ,ということを話すのも面白いです。

赤の外側は「赤外線」,紫の外側は「紫外線」で,人間には見えません。


虹は,つまり,太陽の光が,水滴によって屈折し,色ごとに分けられた層です。

ですので,虹は,ホースで水まきをする時にも水滴によってできるのです。





虹をわたってどこかへ行きたいものですね。

♪Somewhere over the rainbow 〜






子供のスマホ使用でなくなるものは

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子供たちがスマホを1日に何時間もいじっていることによって「3つのものがなくなる」と指摘されています。



1 睡眠時間がなくなる

2 勉強時間がなくなる

3 人間とのふれあいがなくなる



1は,子供たちの健康にかかわること

2は,子供たちの学力にかかわること

3は,子供たちのコミュニケーション力にかかわること




どれも大きな問題です。難しい課題です。

上の3はバーチャル(仮想)に身を置く時間が長いことから生じます。



さらには,契約するのは保護者であるものの,契約後,スマホを使い始めた我が子への指導は十分にできないという声も聞かれます。


(写真は,文科省リーフレット表紙)









判断力の有無が犯罪にまで

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写真資料は,文科省2014年版「ちょっと待って!スマホ時代の君たちへ」の一部です。バイト先でのいたずらの様子です。


最近,スマホを使った悪ふざけが増加しています。犯罪にもなっています。



・つまようじを商品に刺す様子を動画サイトにアップしたもの

・バイト先で商品や施設を使い悪ふざけした写真をアップしたもの

・ドローンを不適切な場で飛ばしその様子を撮影しようとしたもの



等々。



これらはスマホがあれば出来てしまう行為です。


出来てしまうことでも,して良いことなのかどうか?の判断が重要で,その判断力が備わっているかどうかが問われます。




現代は「数々の少年事件の陰にスマホあり」という時代です。


契約者である保護者,情報モラル教育を行う学校とが連携することなどが大切です。

「よく見てみよう」の「よく」って

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「よく見てみよう」という学習活動の指示を児童生徒に出すことがよくあります。


この時に、実際に「よく」見るようにさせたい時には、


◆アジサイAとアジサイBの違いを見つけよう。


と言う指示の方が「よく」比べながら見るようになります。


「よく見てみよう」だけよりも児童生徒の活動がいきいきとします。



スモールステップのステップは 4

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デッサンが「うまくできた!」という成功体験はスモールステップに支えられています。



A教室でA講師は次のように展開しました。

1 「写真左」を「参考作品」として学習者に示した。

2 自分の手で形を作りよく見てみましょう、と指示した。

3 手はいろいろな表情をもっていますね、と解説した。

4 では、描いてみましょう、と指示した。

この活動指示では1つ1つのステップが高いために、学習者が「昇れない」という状況になりました。

2〜3〜4の間に、スモールステップがあると良いのではないでしょうか。




B教室でB講師は次のように展開しました。


1 「写真左」を「参考作品」として学習者に示した。

2 黒板に「参考作品の一部分である爪」を描いた。

  学習者にも「爪だけ」描く練習をさせた。(写真中)

3 次に親指だけ描いて、その親指から出ている線を描きましょうと指示した。

4 写真右のようになったのを確認して、言う。

 「手や指にはいろんな線があるのが分かります。その線を増やしましょう。」


B講師の教室では、スモールステップがあるために、学習者が一段一段昇って行くのが分かりました。

学習者は「デッサンの成功体験」を感じ、嬉しそうでした。




団体旅行のバスが到着すると、バスガイドさんが、小さなステップを手に持ってバスを降り、乗り降りするドアの入口の下に置くことがありますね。

あれがスモールステップの良さであり必要性です。

あの置かれたステップによって、高齢の方から小さな子供まで誰にとっても昇りやすくなります。


授業や講座でも、学習者が描きやすくなるスモールステップがあると良いのです。



スモールステップのステップは 3

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児童生徒の答えの言い方、皆さんの授業では次のどれですか?


A学級

先生「湿地の保全に関する条約は?」

A児「ラムサール条約。」



B学級

先生「湿地の保全に関する条約は?」

B児「ラムサール条約です。」



C学級

先生「湿地の保全に関する条約は?」

C児「はい、ラムサール条約です。」



文字で示しましたが、教室で声を聞くとA、B、Cの違いは明白です。


4月〜5月は、児童生徒が学習の基本を身に付ける時期ですが、C学級の児童(生徒)のような答え方ができるよう指導すると良いと思います。


◆ポイントは「はい」です。(⇒指導が行きわたってくると「はいっ」)


「はい」が児童(生徒)に身に付いた学級は「〜です。」「〜が分かりました。」「〜だからです。」へすぐに発展します。


ところが「はい」が身に付いていない学級はなかなか発展しません。


あえて言えば「はい」が無い学級ほど、先生が「そう、え〜と、はい、はいそうだね、ラムサール条約だね。」としゃべり過ぎの傾向にあります。


児童生徒の「はい」スタートは話形の発展へのスモールステップです。


「はい、6と8の最小公倍数は24です。」のような話形を身を付けている学級ほど、先生の話が端的で、先生がしゃべる時間が短いのです。


「はい」の有無は重要です。



(続く)



スモールステップのステップは 2

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左は、スモールステップを意識した「添え書き」のノート例です。


「移項」「因数分解」などが添え書きされています。これらは、生徒の実態に応じて手順の中でひとつひとつ押さえたほうが良い所です。


「どのような処理を加えたか」が添え書きを見ると分かります。



「東大合格生のノートはかならず美しい」(太田あや著)を見ると、こうした添え書きが学力に直結しているのが分かります。


添え書きは、試験で用紙に記す必要はありません。ノートに、解法を身につける段階、段階で必要な既習事項を確認するためです。


「あたりまえじゃん!」と思われている部分こそが、あたりまえかどうかがポイントで、定着、未定着に差が出る部分なのです。


昇りやすくなるような階段をそっと付ける指導、これがポイントです。

(続く)



スモールステップのステップは 1

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スモールステップは「段差が少ないので昇りやすいステップ」という意味です。

学習時に「段差」のために学びにくさを感じる子供は多くいます。

そんな時こそスモールステップでの指導です。




一例です。

写真は、ひらがなの「か」の毛筆習字のお手本です。

このお手本を見て教える側が見るべき3点。



1 カ と 」 の間に距離があること(か=加)

2 最も低い所は カ の下はね部分であり ノ の終点は高いこと

3 カ の縦線 ノ はほぼ中央で フ と交わること



これが見えると、児童生徒に指導する時のスモールステップが見えて来ます。



例えば

◆鉛筆で、上の1、2、3を意識して書く

これは良いスモールステップです。

◆墨汁の付いていない筆で、上の1、2、3を意識して書く

これも良いスモールステップです。


実際に試みると「いきなり墨を付けた筆で書くのはステップが高過ぎる」ということが子供の動きから明らかに分かります。



最後に


4 筆の入り方を見ると か の3か所とも筆先が△の形




この△が分かると「書き出し、つまり筆を入れる角度」を指導できます。



筆の角度がつかめた子供は、「ただ書いていた」時と明らかに違い、自分の書いた文字が引き立って来るのが自分でわかるようになります。




(続く)





市小中学校生徒指導講座を開催

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きょう(5月7日)は、市小中学校生徒指導主事の参加による生徒指導主事講座が開催されました。


現在、小中学生の生徒指導上の課題は多岐にわたります。


きょうはそれら生徒指導上の課題等について、指導課指導主事による説明、実践的な事例をもとにした意見交換などを行いました。



やってみて分かったことこそ

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上の写真のように、緑の葉をアルミ箔で覆って、光が当たった葉・光が当たらなかった葉を比較する実験があります。


光合成の学習です。


この実験でよくある失敗は、アルミ箔をはがした後、アルミ箔で覆った葉と覆わなかった葉はどっちがどっちだったかわからなくなることです。


特に、同卓で数名で葉を扱う場合はそうなりやすいものです。



教材研究の重要性はよく言われますが「教師が自身でやってみると分かる」ことが少なくありません。


実際にやってみれば「児童生徒は葉を混同するから、葉に、切れ込みとか、マジック印をつけておく」ことがコツであることが分かります。


「やってみて分かった」先生は、学習者(児童生徒)の立場で指導できます。


取手・北相馬中学校陸上競技大会

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きょう(5月1日)は、取手市と利根町の中学生が出場する取手市・北相馬郡中学校陸上競技大会が開催されました。

日差しは強いものの、さわやかな風の吹く中、一生懸命頑張る中学生の姿がありました。また保護者等の皆さんがおおぜい応援に来ていました。

教室はまちがう所だを実際に

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「教室はまちがう所だ」を教室で児童生徒に指導できる先生は並々ならぬ授業の腕がある、これは事実です。


その並々ならぬ腕の先生の教室では・・・


生徒「わたしは、はじめ、□□と考えたのですが、△さんと話し合っているうちに、□□だけではないことに気づいたので、□□□□としました。」


このような発言が聞かれます。


このような教室では、先生が、安易に「考えが変わったひと?」のようには尋ねません。考えはそうコロコロと変わるものではないからです。


考えは「変わる」というより「広がる」「深まる」ものです。


その「広がり」や「深まり」を促す場面を「話し合い」や「グループ内交流」で行っているのです。


児童「ぼくは、はじめ、**のやり方でやってみたら、まちがってしまいました。まちがったのは〜〜の所です。なので□□でやったらできました。」


こうした発言こそ、間違った理由を自ら考える力になります。



フラッシュカードは子供に合う

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授業開始時のフラッシュカードの使用は多くの点で効果的です。

カードにはキーワード、基本ワードが示されるので、



1 用語を児童生徒が何度も口にして知識になること

2 瞬時に判断することで脳が活性化すること

3 勉強の準備のゆっくりめな子が「せかされずに早くなる」こと

4 本時の活動のウォーミングアップができること

5 フラッシュカードに集中し教室の空気がひきしまること



などです。




フラッシュは、閃光です。

閃光のごとく示すのがコツです。「さっと示す」効果は脳科学で証明されています。



フラッシュカードは手に持った後ろのカードを前へ送るのが基本スキル。これは試みてみますと意味が実感できます。


ラミネートフィルムをかぶせて作ると、表面に光が反射して見えにくいので、シンプルに紙が良いです。






情報が多過ぎるとかえって3

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【写真上】これも良い意味で情報がぎっしり詰まったグラフです。


授業で、このグラフを、より分かりやすく読み取る活動を工夫するとしたら、授業者のみなさんはどうされるでしょうか?




◆国内生産の線を指でたどり、減少に気づくようにする。

◆1960年と1970年を比較し10年間での変化を言う。

これらはいずれも分かりやすい学習活動例です。


筆者がおすすめするのは下の写真に示す活動です。「割合」に気づきます。
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1万アクセスに

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このHPが、4月1日からの総計で1万アクセスを達成。


このHPでは「指導課トピックス」や「小中連携トピックス」などの項目ごとに記事を掲載しています。


授業関連の内容も多く掲載するようにしています。


現代社会においてはHPの利活用はますます広がっています。今後も多様なトピックスを掲載するようにします。


情報が多過ぎるとかえって2

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上のグラフは、月ごとの平均気温、平均降水量により、ローマと東京の比較ができるように示されています。


情報量は多いと言えます。


情報量の多さは、それ自体は重要です。ただし、生徒が学ぶ時には、その情報量の多さゆえに混乱することがあります。


「ローマは雨が少ない」ことに気づくには「消しゴムを置く」が有効です。


【下の写真】生徒が消しゴムを100mm線に合わせて置いてみたら「ローマは雨が少なく、東京は雨が多い」ことが分かりやすくなりました。

その東京は、月100mm以上が8か月もあることも分かりやすくなりました。

(注 冬の降水量は、雪の量も含みます。)
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小中連携による引き渡し訓練

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今日(4月23日)は、市内中学校区において、小中連携による引き渡し訓練が実施されました。


今日の小中連携による引き渡し訓練では、中学生が、妹や弟の在籍する小学校へ来て、ここで会い、一緒に帰宅しました。


保護者や地域の方々の協力も得て、より実際的な引き渡し訓練となりました。



教科書の練習問題は必ず

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教科書にある練習問題は必ずできるようにしたいものです。

教科書にある練習問題とは、児童生徒が「何ができると次のステップに進むことができるか」の研究に基づいて出題されています。



それは問題の難易度、問題の並び順ともです。(写真参照)


そして、つまづいた時にはそのページ(または、前ページ)に、基本的な考え方や解き方が示されています。



さらに「1回目で解けた時に子供がつけるマーク、1回目は間違えた時に子供がつけるマークを分けて記させる」などの工夫も効果的です。

こうすることで、自分の得意不得意が分かるようになります。


教科書の練習問題は大切に扱いたいものです。



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