最新更新日:2023/10/05
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<学校目標> よく考えすすんで学び行動する子ども  思いやりがあり美しい心の子ども  がまん強くたくましい子ども

校長講話(全校参観日) その2

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前回のつづきです。(4月19日(水) 全校授業参観のあとの校長講話)

 児童数が少なくなると、「学年や全校の行事が今まで通りにできなくなるんじゃないの?」「教職員の数が減り、一人一人の子どもへの細やかな支援ができなくなるんじゃないの?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
 確かに全学級単級となると、学級事務や行事の計画等を担任一人でやらなければなりません。また、学級づくりや授業づくりに加え、学校全体の仕事も分担しているので、一人の教職員にたくさんの仕事が割り振られてしまいます。
 しかし、弱音を吐いてはいられません。この現実を受け入れ、どう立ち向かっていくかが大事です。
 小規模校は、教職員一人一人の個性が際立ちやすい環境であろうと思います。個性ある子どもが育つためには、私たち教職員が個性を発揮せねばなりません。一人一人が自立した「私」として共に手を取り合い、願いを重ねながら支え合い高め合っていく学校を目指していきたいと思うのです。
 そして、コロナ禍で模索し続けてきた経験を活かし、様々な囚われから自らを解放し、本校教育の不易なるものを見極めながら、子どもたち、保護者、地域の皆様、そして私たち教職員にとって有意義な教育活動を創造していくことができる学校を求め続けたいと思うのです。
 そこで、今年度の学校づくりの合い言葉として「自立と協働 そして創造へ」を掲げ、小規模校のよさを存分に活かしながら、子どもたちの豊かな成長を支えて参りたいと思います。
 協働し合える体制として、2学年ずつの連学年のつながりを大事にしたいと考えています。自分の学級のことを担任一人で考えるのではなく、隣の学年の授業を見合ったり、2つの学年が連携しながら取り組むことができる学習活動を創り出していったりすることで、子どもたちの豊かな学びが生まれるとともに、担任同士が互いの個性に学び、高め合える職員集団となることを願っています。
 新たなものを創り出す際に大事にしたいことは「多様性の尊重」であると考えています。これまでは、とかく「みんなで同じことを同じ時間に同じように行う」ことが当たり前とされてきたように思います。一つ一つの教育活動に対する子どもの思いは一人一人違うはずです。これまでの「当たり前」を根本から問い直し、一人一人の思いに心を寄せながら、新たなものを創造していきたいと思います。

 保護者の皆様、地域の皆様といっしょに、すてきな学校を築いていくことができれば幸いです。

校長講話(全校参観日) その1

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 4月19日(水) 全校授業参観のあと、保護者の皆様に学校長よりお話する機会をいただきました。
お話の概要は次の通りです。

 開校42年目を迎えた今年度は21名の1年生を迎え入れ、全校児童168名となりました。
 開校当時は児童数が400名を超え、全学年2学級ずつありましたが、平成8年度には全学級単級となってしまいました。その後、宅地造成等のおかげで児童数が増えたものの、令和元年度には再び全学級単級となりました。(「豊科東小学校 児童数の推移」参照)
 児童数が少なくなると、「子どもの人間関係が固定されてしまうのでは?」「一度関係がこじれたら修復できないのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
 しかし、子どもたちは、人数の多少によらず豊かな人間関係を築いていく力があるということを、これまでの経験の中で子どもたちから学びました。
 「この話で、一番感じたことは、今の自分を受け入れて、個性を大事にしたいなあということです。人間、得意・不得意なんて当然あるに決まっているし、全て完ぺきな天才なんているわけないから!私はよく、忘れ物もするし、勉強苦手な方だけど、たぶん、きっとやさしいから(笑)←(自分で言っちゃった) 長所も短所も、得意・不得意も自分を作った材料?だと思うから・・・個性だから、いいも悪いもないね〜! そうやって考えると、人と比べる必要ないよね!! なんか安心するよね・・・なんか、今、こんな?っていうか、この自分が生きているのがうれしく思ってきちゃったわ!! この自分、大切にしたい。」
 これは、クラスで起こった様々な出来事について、一人一人の思いを語り合った日に綴られた日記です。友だちの思いを推し量りながら、今の自分を丸ごと受け入れることの大切さに気づくことができたのでしょう。「長所も短所も、得意・不得意も自分を作った材料」であり、「この自分が生きている」ことそのものの喜びが溢れているように感じます。
  人とのかかわりの中でこそ、自分らしさが発揮できる。
  友だちとの温かな関係性の中で、新たな自分と出会っていく。
  友だちの存在が、自分らしさを活かしてくれる。
 子どもたちには、人数の多少によらず、豊かな人間関係を築いていく力があるということを心底信じて、子どもの成長を支えて参りたいと思います。     
つづく

令和5年度 1学期始業式 入学式

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4月6日(木)1学期始業式を行いました。
体育館に集まった子どもたち一人一人の顔を見ていると、心の中がじーんとして、涙が溢れそうになってしまいました。こうして全校の子どもたちと教職員が時と場を共にできるということは、決して当たり前のことではなく、今のこの一瞬にしか実現できない奇跡的なことなのだと改めて思いました。「今」を大切にして、共にある喜びを味わうことができる学校づくりを進めていきたいと思います。
子どもたちには「自分らしく生きることの大切さ」についてお話しました。

(校長講話の概要)1年間の学校生活がスタートしますので、心の中に夢や希望をたくさん抱いている友だちもいるでしょうが、中には、学校へ来るのがつらいと思ったり、学校へ行こうとすると体に不調が生じたりしてしまう友だちもいるかもしれません。この先の学校生活で、友だちとけんかをしたり、勉強がわからなくなってしまったりしたとき、学校へ行くのがつらいと思うことがあるかもしれません。他の人と自分を比べると「自分はだめだな」と思ってしまうことがあるかもしれません。
あなたは、この世にたった一人しか居ません。あなただけの命をもって「今」「ここ」に居るのです。あなたの代わりになる人は 誰も居ません。あなたが、今生きていることこそが、大切なことなのです。そして、今こうして、あなたの周りに居る人が生きているということ。それこそが、すばらしいことなのです。人と比べることなく、自分のペースで、自分の精一杯の命を生きていくこと、そのことが何よりも大切だと思います。私自身も、自分の命、周りの人の命を大事にして生きていきたいと思います。今日、こうして、「あなた」に出会えて、私は本当にうれしくてたまりません。みなさんといっしょに、楽しい豊科東小学校をつくっていきましょう。

始業式のあと、全校児童参加のもとで入学式を行い、21名の1年生を迎え入れました。全校児童168名、教職員26名で新年度の学校生活がスタートしました。

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