最新更新日:2024/05/08
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教育理念 『みんなで心通い合う学び舎づくり〜自立と共生をめざして〜』 学校教育目標 「高めあう学び」 「かわしあう挨拶」 「響きあう歌声」 「磨きあう清掃」

第76回 卒業証書授与式

  祝辞“当たりまえ„は‟当たりまえ„ではないこと
 堀金中学校を卒業される卒業生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業誠におめでとうございます。
 こうして、子供たちが無事、中学3年間の学業を修め、この堀金中学校で卒業を迎えることができたのも、日々、こどもたちのことを想い、熱心にご指導をしていただきました堀金校長先生を始め、教職員の皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
この3年間はコロナ過ということもあり、これまで以上に環境や衛生面に配慮した学校生活が求められるなか、卒業を迎えることができたことに卒業生の保護者を代表し感謝申し上げます。
 3年前に小学校を卒業し、堀金中学校に入学することとなった皆さん、小学校の卒業式も中学校の入学式もこれまでとは大きく変わった形での開催となりました。しかし今年の卒業式はこれまでと同じ形に近い開催までにこぎつけました。このことは当たり前では無いことを知っていてください。今日の日を迎えるまでの3年間、多くの方々が見えないところで皆さんの学校生活を守るため協力してくれたこと。つまり皆さんは一人では無かったと言うこと。守られながら生きてきたと言うこと。
 時期をずらし開催した修学旅行でも、コロナウイルスの感染を防ぐため細心の注意を払い計画し手配してくれた方々。不測の事態に備え万全の体制で準備してくれた先生方。皆さんの思い出となるよう心配しながらでも笑顔で送り出してくれたお父さん、お母さん。当たり前ではなかったことを。
 そしてこの3年間一緒に泣いたり、笑ったり、喧嘩したりした仲間の存在。皆さんの一生の宝と思いでになる友達です。ここでの3年間の経験をもとに皆さんは少しずつ自分の考えで新たな道を進んでいきます。3年後には大人となる成人を迎えます。時間はありません。お父さん、お母さんと一緒に過ごせる時間も後僅かとなります。
 15年前、皆さんはこの世に生を受け誕生しました。皆さんの誕生とともにもう一つ誕生したものがあります。それは皆さんのお父さん、お母さんです。皆さんが生まれたときに既にお父さん、お母さんは今日の日を知っていました。この日を見据えて生活し頑張ってきました。そして今日で終わりでないことも知っています。
 皆さんが生きている限り一年に一度必ず誕生日がやってきます。皆さんの誕生日はお父さん、お母さんの誕生日でもあります。些細な事ではありますがその日感謝の気持ちを忘れずに過ごしてください。皆さんが元気で頑張っている姿を見ることが最大のプレゼントになります。
 皆さんが当たりまえだと思っていたことは、当たりまえではないことに感謝し、新たな環境での活躍に期待して、今日まで協力いただいた全ての方々に感謝しお礼申し上げます。有難うございました。卒業おめでとうございます。
   令和4年度堀金中学校PTA会長 丸山 守


  送辞
まだ雪の残る常念岳の山頂からも、少しずつ春の気配を感じる暖かな風が、麓の方へと流れてくる季節となりました。
 本日、この堀金中学校卒業式を迎えられた三年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。
 まだ大きめの制服に身を包み、期待と不安を胸に入学してから早3年の歳月が経とうとしています。コロナの状況下で入学された皆さんは、学校生活において難しいことが沢山あり、一日も早くごく普通の生活を送りたいと願っていたことと思います。様々な制限がある中でも、行うことのできた修学旅行は、きっと皆さんの輝かしい思い出の一ページになったのではないでしょうか。
 生徒会活動では一丸創造〜生徒の生徒による生徒のための生徒会〜というスローガンを掲げ、私達を引っ張って下さいました。一学年しか違わないはずの先輩方の背中は、とても大きくそして頼もしく感じました。委員会活動の中での語り合いでは、他学年との関わりを深めたことによって、より潤滑な生徒会の運営に繋がったと思います。
 そして、今年度も一日開催となってしまった常念祭でしたが、リモートを駆使したクイズ大会や、オープニング,エンディングビデオなど、映像技術の素晴らしさや企画の素晴らしさに感動しました。
 さらに、音楽祭ではマスク着用での歌唱にも関わらず、リモートで観賞している私達はその声量と迫力にとても圧倒され、そこに三年生の底力を感じました。来年度の音楽祭は、先輩方のような素晴らしい歌声を全校に響かせられるよう、引き継いでいきたいと思います。
 また、部活動では、何もわからない私達に一から丁寧に教えてくださり、先輩方は常に私達の目標でした。仲間を信頼すること、最後まであきらめずやり通すことの重要さを示して下さり、活気ある部活動を創り上げてくださいました。どのようなときでも文武両道を貫く先輩方の姿は、私達の見本となり、先輩方のようになりたいと強く思わせてくれる存在でもありました。これまで私達が成長できたのは、苦しいときも、嬉しいときもいつもそばで寄り添いそして、支えてくださった先輩方のおかげです。これからは、先輩方が受け継ぎ、築いてこられた伝統を私達が継承していくために、より一層努力してまいります。
 いよいよお別れの時となりました。本日より先輩方は希望と夢を胸に抱き、それぞれの人生を歩みだされます。新しい環境の変化に厳しさを感じたり、ときには不安になったりすることがあるかと思います。そんな時はこの堀金中学校で学んだ三年間を思い出して下さい。
 かけがえのない仲間や先生方の笑顔がきっと心の支えとなり、前に進む力が湧いてくることと思います。
 そして、時には堀金中学校を訪ね先輩方の元気なお姿をお見せください。その時に後輩たちの頑張っている姿がお見せできるよう、私達も精進して参ります。今まで本当にお世話になり、ありがとうございました。在校生一同感謝申し上げます。
 最後になりましたが、ご卒業されます先輩方のより一層のご健康とご活躍をお祈り申し上げ送辞とさせていただきます。
   在校生代表 鮒井 輝


  答辞
 朝日に輝く常念岳が、堀金を暖かく見守り、春の訪れを感じる季節になりました。
 本日は、全校で集まることができる素晴らしい卒業式を開いていただき、卒業生一同心より感謝いたします。
 三年前、コロナウイルスの流行により小学校の卒業式はクラスごとになり、不安とともに入学してきました。入学後すぐに緊急事態宣言による休校や分散登校で新しい生活に慣れていくことが大変で、思い描いていた中学校生活をスタートすることはできませんでした。しかし、そんな環境の中でも先輩方の部活や勉強、そして生徒会を頑張っている姿を見て強いあこがれを抱きました。私は部活の先輩から挨拶や礼儀といった、人として大切なことを多く学ぶことができました。また、縮小された常念祭を全校生徒が最大限楽しむ事ができるよう頑張っている姿は、例えることのできないかっこよさがありました。
 中学校生活にも慣れ、二年生となった私達は「先輩」と呼ばれるようになりました。三年生に代わって物事を引っ張ることが多くなっていき、最初こそ戸惑いもありましたが、経験を重ねていきながら成長することができました。宿泊学習は、中学校生活初めての泊を伴った行事で、仲間と過ごした時間はかけがえのないものになったと思います。
 そして三年生。延期にはなりましたが、修学旅行で京都、奈良に行くことができました。これまでコロナにより制限されてきたものが爆発し、この仲間と全力で楽しむことができました。残念ながら行くことのできなかった仲間もいましたが、お土産を買ったり、思い出を話したりすることで結果的に全員で楽しむことができた修学旅行だったと思います。その後はすぐに常念祭の準備に取り掛かりました。悔しくも最後の常念祭も一日開催になりましたが、これまでの先輩方のように全校生徒が楽しめる企画を考え準備してきました。迎えた当日、沢山の人の笑顔は今も心に残っています。体育祭では八の字跳びや全員リレーを通してクラスが団結することができました。
 さらに合唱発表会では歌声を一つにし、それぞれの喜びや悲しみを分かち合い、深く大きな絆が生まれました。
 不安とともに入学してきたあの日からの三年間。勉強に、部活に、生徒会に、毎日が濃厚であっという間でした。苦しかったこと、悲しかったこと、逃げ出したくなってしまったこともあります。しかし、時に厳しく、時に優しく指導してくださった先生方、私達の憧れだった先輩方、長い間をともにしてきた友、そして一番近くで私達を見守っていてくれた家族など、数え切れないほどの方々の支えがあって、私達は今ここに立つことができ、これまでの思い出が楽しかったと言うことができます。ありがとうございました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
 私達は今日、堀金中学校を卒業します。今までは沢山の人に支えられて自分たちの道を歩んできました。これからは、それぞれが、それぞれの場所で自分自身の未来のために道を切り開いていきます。ただ、その時に道が見えなくなったり、大きく曲がってしまうこともあるかもしれません。その時は、また支えてもらうかもしれませんし、これからも迷惑を掛けるかもしれません。そんな私達ですが、暖かく見守っていただけたら嬉しいです。
 最後になりますが、堀金中学校の益々の発展と、皆様のご健勝をお祈りし、卒業生代表の言葉とさせていただきます。
   卒業生代表 猿田 創汰


  保護者謝辞
 木々に芽吹く若葉の色、頬にあたる風のにおいに春の兆しを感じる季節となりました。今日のこの佳き日に98名は晴れて卒業の日を迎えることができました。
 僭越ながら卒業生保護者を代表して、校長先生、教職員の皆様、またご臨席いただきましたご来賓の方々をはじめ、子供たち温かく見守り導いてくださったすべての皆様に、感謝とお礼を申し上げたいと思います。
 入学式でまだ幼さの残る顔立ちから、しっかりとした頼もしい表情に成長した子供たち。身長も伸び、体格が大きくなるとともに心もめざましい発達を遂げた3年間でした。
堀金中の学び舎で過ごした何気ない日々、それぞれがやり遂げた部活動、そして宿泊学習、年々活動範囲を広げていった校外学習においては、修学旅行先の京都の街を散策するという貴重な経験もさせて頂きました。
 昨年度までは先輩たちについて参加した様々な全体行事も後輩をリードして進められるようになり、その集大成ともいえる合唱コンクールでの全員合唱は、言葉を大切にした透明感あふれる歌声に心を揺さぶられました。
この成長ぶりを頼もしく感じる反面、保護者に対する会話の減少に寂しい思いもしましたが、一人ひとりが悩みつまずきながらも充実した学校生活を送る事が出来たのは、先生方地域の皆様、そして子供たちに携わってくださった全ての方々のおかげです。
小学校区中学校区とこの堀金の地で育った仲間たち。春からはそれぞれが、また一段と広く新しい世界へと羽ばたいていきます。
 何気ない毎日と出会いに感謝し、自分自身の心と体を慈しみ、隣人を、地球上のすべての自然を愛する人に成長していけるよう、これからも暖かく見守って下さいますようお願い申し上げます。
 結びに、堀金中学校の益々のご発展と、校長先生をはじめ諸先生方、地域の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、お礼の言葉とさせていただきます。
   卒業生保護者代表 石谷 綾

3月14日 三学期終業式(概要)

 明日の卒業式をもって、3学期47日が終了となります。また、令和4年度204日の登校日の最後を迎えます。3学期当初、そして年度当初に立てた目標は達成できたでしょうか。始業式に1の2の稲葉さんの作文を読みました。上手に周囲に依存する力をもつこと、困ったら、苦しかったら人を頼ればいい、ただし頼るだけでなく、うまくいかないできない自分を隠さず自覚し、それに感謝する。そのことを周りが受け止め、一緒になって考えることを話しました。自分の3学期の始めの頃や1学期の頃の授業や毎日のくらしと比べてください。変化があったはずです。自分を自覚し、依存することはありましたか?友が依存してきたことを、自分事として受け止め、一緒に考えましたか?そこに自分とは違う考えに触れた深まりがあったはずです。それを感じてください。そして4月からの目標を立ててください。 =中略=
 ずっと一年間、「見えないものを見ようとする生徒に」という話をしてきました。これは、見えないものを見ようとして、少しずつ見えてくればくるほど、自分の浅さに気がつき、人は謙虚になる。頭を下げ、自ら学び考えるようになるのではないかと思うからです。全国大会に出た陸上部の皆さんから、いつも自然に「支えてくれた人のお陰です」という言葉が出ます。他の皆さんもよく聞いたり、使ったりしている場面がありました。ひたむきに取り組んできたからこそ、出る言葉だなと思いましたし、この言葉は、もちろん、指導してくれた先生、切磋琢磨した仲間、そして、いつも暮らしを支えてくれた家族のこと等を指して言っていることでしょう。
 私はもう一つ解釈を付け加えたいと思っています。「支えてくれた人のお陰です」という言葉の中には、できない自分を意識し、自覚しているから出る言葉だと思っています。先生の教えることも、切磋琢磨したり、一緒に学んだりする友のありようや考えも、そして、支える家族の関わりも、自分にはできないことなのですね。できない自分を意識する時、人は柔和(柔らかいに平和の和と書きます)で謙虚になります。そして自分で学び始める、人から学び学び続ける。そうやって人はたのもしくなっていくと考えているからです。それは、毎日当たり前すぎて、見えないのかもしれません。時には反発することもあるでしょう。
 竹内まりやさんの「いのちの歌」という歌があります。昨日3年生には聞いてもらいました。その中の一節にはこう書いてあります。
「本当に大事なものは、隠れて見えない。ささやかすぎる日々の中に、かけがえないよろこびがある」
 終わりを迎える今、見えないもの、できない自分を自覚し、謙虚になって、当たり前の中にあるものに気づく。「あなたがいて、私がいる」そんな毎日を学年が上がっても、本校から旅立ってもすごしてくれたらうれしいです。

たくさんの寄付をいただきました その1

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地域の皆様よりたくさんの寄付をいただきました。

1 2月21日(火) 丸壽産業様より図書館の机や椅子,本棚や本など,図書に関わる寄付をいただき,図書委員会を中心にお礼の会を行いました。そのお礼の会には全校がリモートで参加しました。なお,いただいた本は「丸壽文庫」として設置しました。

2 2月27日(月) 松本法人会堀金部会様,安曇野市商工会堀金支部様より図書カードの寄付をいただきました。贈呈式には生徒会三役が出席し,たくさんのカードを受け取りました。

3 3月1日(水) 安曇野市内にお住まいの山本様よりピアノの寄付がありました。第3多目的室に設置し,合唱練習で使わせていただきます。

多くの皆様に支えられていることに感謝です。本当にありがとうございました。

たくさんの寄付をいただきました その2

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丸壽産業様へのお礼の会の様子と山本様より寄付いただいたピアノです。
大切に使わせていただきます。ありがとうございました。

1月6日(金) 3学期始業式

2023年が幕を開け,短い3学期が始まりました。「終わりよければすべてよし」と言われますが,いい締めくくりができるといいですね。始業式の校長先生のお話を掲載します。

皆さん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。さて、今日は、本校のある生徒の作文を読ませていただきます。そして、その話を年度当初にしておきたいと思います。「小さな親切運動」の作文に応募し、賞をもらった1の2の稲葉結実さんの「小さい社会の小さくて大きな親切」という作品です。

「私には生まれた時から、卵と小麦のアレルギーがあります。私はケーキや卵焼き、プリンなど卵や小麦を使った美味しい食べ物が食べられないということも、もちろんいやでしたが、一番いやだったのが、みんなと違うという事でした。
私は幼稚園の時にはお弁当、小学校1、2年生の時もお弁当でした。給食を食べるようになったのは、小学校3年生の時です。初めて給食を食べた時は、とてもどきどきして緊張しましたし、食べてじんましんが出たりしないかななど、いろいろ不安に感じることもありましたが、初めて食べた給食がとても美味しかったことを覚えています。それから、私の給食生活がスタートしました。卵、小麦を含むメニューが出てくる時は、管理栄養士さんが、アレルギー対応食の献立を考えてくれて、それに沿って調理師さんが調理をしてくれたものを食べます。
さて、ここらが本題です。「これ食べられる?」この言葉は、対応食が出る日、つまり食べられない献立のメニューがある日にクラスのみんなが、かけてくれる言葉です。私の通っている学校では、クラスみんなで給食を配ることになっています。クラスのみんなは、私がアレルギーがあるということを全員が知っているので、対応食が入った青い袋が置いてあると、私を呼んで、「これ食べられる?」「これ食べても大丈夫?」など、そんなふうに聞いてきます。最初にこの言葉をかけられた時、とてもうれしかったです。私のアレルギーのことを他人事ではなく、クラスの一員として考えてくれているんだなと思いました。何気ないそんな一言が、私にとっては大きな支えです。また、クラスのみんなだけでなく、学年の人もアレルギーについて一緒に考えてくれる人がたくさんいます。「今日は対応食なんだね」「私も動物アレルギーだからわかるよ」そういう一言を聞くと、私の周りは親切な人でいっぱいだなと感じます。
私は、今まで、アレルギーとつき合ってきました。小さい頃はアレルギーを不安でいやなものとばかり思っていました。でも今は違います。私は、アレルギーをみんなとつながれるものだと考えています。このように考えが変わることができたのは、学年のみんなの小さな親切があったからだと思います。小・中学校という小さな社会で私が感じた小さな親切は、確かに小さな親切かもしれませんが、私にとっては心を支えてくれる大きな親切です。あと2年間と少し、給食をみんなとおいしく食べたいです。

私は、この稲葉さんの作文を読んで、2つのことを感じました。
1つめは、あと、3ヶ月のそれぞれの学級・学年での生活を、稲葉さんが感じたように、お互いに、この場所でよかった、この仲間でよかった、あなたがいて私がいる、そんな支えがもらえたという3学期にしてほしいということです。大きな事でなくていい。そんな毎日をつくってほしいです。
2つめは、少し難しい言い方になりますが、「自立と依存は反対の意味ではない」ということです。稲葉さんは、自分がアレルギーであること、人と違うことがいやだという所から出発していますが、自分の一見マイナスに見えるこの姿をみんなの前に差し出し、堀金中の仲間と支え合って、「アレルギーはみんなとつながれるもの」と考えられるようになったのです。自分が弱みを持っていること、例えば自分が学習で解らないことをみなに差し出す、自分で抱え込み苦しい思いをするのでなく、上手に周囲に依存する力をもつことが大事だと思うのです。困ったら、苦しかったら人を頼ればいい、ただし頼るだけでなく、うまくいかないできない自分を隠さず自覚し、それに感謝する。そのことを周りが受け止め、一緒になって考える。稲葉さんの言い方だと「他人事にしない」ことであると思います。心を開き、うまくいかないことを差し出し合い、他人事にしないでともに考える、そんな3学期にしてほしいと思います。依存をなくすことが自立につながる、そういう単純なことではないと思います。依存をしないで自立を急ぐことは、自立ではなく「孤立」になるのではないかと思うのです。ぜひ、お互い見えないものを開き、見ようとし、自分事として考える3学期になるように頑張ってほしいです。

12月27日(火) 2学期終業式

例年より少し遅めの終業式となりました。終業式の校長先生のお話を紹介します。

本日が2学期85日の最終日です。2学期当初に立てた目標は達成できたでしょうか。達成したことや課題をこの後の学活で明確にしてもらえるとうれしいです。2学期の始めには、「見えないもの」の中から「空を見よ」「遠くを眺める」という話をしました。遠くを見たらどう見えるのかということを考えながら、自分の平凡な日々をどれだけ工夫し、自らを鍛えたか。どのような自分になれたか。もう一度振り返ってほしいです。
先ほど3名の皆さんの発表がありました。それぞれが目標を持ち、充実した、皆に支えられた2学期だったことを感じました。1年生の皆さんは、総合的な学習の時間での学び、そして、大きく変わった中庭。それらを見たとき、何もないところから何かをつくっていく大切さを感じてくれたのではないかなと思いました。2年生は、生徒会を引き継ぐために、役員候補だけでなく、全員でどういう生徒会にしていきたいのか考えたことも聞きました。ぜひ全員で実現して欲しいと思います。常念祭を素晴らしいものにしてくれた3年生、常念祭終了後に、生徒会役員の生徒の皆さんに、「中学3年っていいな」と思わず話したことを覚えています。そして、それを支えた全校の皆さんの毎日の生徒会活動や学級での日々があったことが、容易に想像できます。
さて、私は、皆さんにずっと「見えないものを見ようとする生徒に」と話してきました。しかし、そう言っておきながら、私が見えなかった体験を一つ話します。
1学期にあったことで申し訳ないのですが、話をいただいたのが先日でしたので、今日話させていただきます。先日、市の教育委員会の方が、学校に来られ、私と話をした時のことです。その方を仮にFさんとします。Fさんは、2年生が行ったキャリアフェスティバルに来校された時のことを話してくれました。
「私が、玄関に入ると、2年生のある生徒がキャリアフェスティバルに参加する私たちのために、迎えてくれました。私が『こんにちは。キャリフェスに来たのですが』と言いました。」以下このようなやりとりがありました。
Aさん「こんにちは。失礼ですがどちら様ですか?」
Fさん「市教育委員会のFです」
Aさん「本日は来ていただきありがとうございます。校長室にご案内いたしますか?」
Fさん「ありがとうございます。校長先生はきっと体育館の方にいると思うので、私はそちらに向かいますね」
Aさん「分かりました。それでは体育館まではご案内いたしますね」
Fさん「ありがとうございます。(体育館に校長がいるのを見て)あーもう見つけたから大丈夫だよ」
Aさん「校長先生にお声がけしてきますね」
ざっとこのようなやりとりだったようです。Fさんはとても感動していました。何を感動し驚いていたかというと、「このような相手を重んじたやりとりが中2の生徒ができること、そして、このように来てくれた相手に丁寧に接することを、自分たちが自ら行っていたこと」とのことでした。
これを聞いて、私はとてもびっくりしました。同時に、「見えないものを見ようとしよう」ということを皆さんに話しているのに、こんなことがあったなんでちっとも知らず、自分が恥ずかしくなりました。
びっくりしたのは、2年生には、「来校した方のご案内はして」と話してあっただけで、どのようにするとか、どのように声がけする等は全く事前に話していませんでした。それなのに、ここまで相手を大事にして接することのできるのだなということです。恥ずかしかったのは、このAさん始め、多くの生徒がこのようにできていたということを聞き、堀中生の相手をおもんばかって声をかける、自分たちで考えて自分たちで行ったことを大事にするよさを、私が半年たつまで気づけなかったことです。よく相手を理解すると言います。理解とは「理屈が解る」と書きますが、英語では少し違うようですUnderstand。真ん中で切ってみてください。Underは下、Standは立つ。理解するには相手の下に立つような謙虚な気持ちがないとできないことを示していると思っています。Aさんを始めとした皆さんは、まさしくUnderstandだったのではないでしょうか。私はどうでしょう。Understandだったでしょうか。みなさんはどうでしょう。人の上に立って見たり、見下したり、自分とは違うと嫉みをもって相手を見たりしていないでしょうか。中学生にそんなことができるのか?と私みたいに凝り固まった見方でみていないでしょうか。私はFさんの話を聞くにつけ、堀中の生徒はきっとUnderstandな生徒であると考えています。
明日から冬休みです。家族・地域の一員としてすごしながら、日常生活を見返し力を蓄えてほしいと思います。感染症始めインフルエンザ等他の病気にも気をつけ健康に留意し、1月6日(金)登校して欲しいと思います。

2学期も大変お世話になりました。また3学期もよろしくお願いします。
よいお年をお迎え下さい。

12月20日(火)・22日(木) あづみの学校ミュージアム

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 「あづみの学校ミュージアム」と題して,多目的室1が美術館に変身しました!
 豊科近代美術館,田淵行男記念館,臼井吉見文学館,天蚕センター,禄山美術館,山岳美術館,征矢野久水彩館,画家の森泉智哉さんなどの作品が展示され,それぞれの施設の方に作品の説明をしていただきました。
 普段あまり触れることの少ない美術作品をゆっくりと鑑賞し,地域の歴史や芸術に目を向けたよい機会となりました。

11月30日(水) 落ち葉掃きボランティア

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 今回は老人大学ボランティアの皆さんが来て下さり,スタサポの皆さんと一緒に落ち葉はきをしていただきました。多くの皆さんの協力があってこそです。本当にありがとうございました。前日の雨で落ち葉が湿っており大変な作業でしたが,みんなで頑張りました。
 落ち葉もそろそろ落ちきった様子。最後にもうひと踏ん張りして,きれいにしたいと思います。

11月30日(水) 第2回人権教育講演会

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 本年度第2回目の人権教育講演会は,「自分らしく生きていく」と題して,西原さつきさんにお話しいただきました。
 LGBTQ,ジェンダーレスなどの言葉が多く聞かれることが多くなりました。西原さんは男性として生まれますが,次第に体の性と心の性のズレに悩み,26歳の時に手術をしてトランスジェンダーとして生きていくことを決断します。今は女性として様々な活動をしています。これまでの苦悩や葛藤,多くの経験から学んだことなど,多くのお話をして下さいました。「性」について考えるきっかけになったと思います。

 また,今回の講演会にご協力いただいたカンコー学生服さんからの提案として,昇降口に今話題のジェンダーレス制服を展示してあります。懇談会期間まで展示しますのでご覧下さい。(注:来年から堀中の制服になるという意味ではありません。)

11月11日(金) ボランティアさんと落ち葉掃き

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 本校は本当に地域の皆様に支えられているなあ,と実感します。時に地域のボランティアさんたちが来校してくださり,学校内の整備活動を手伝ってくださいます。この時期は紅葉真っ盛り。校地内は落ち葉にあふれています。先月に続き,スタディの皆さんと一緒に落ち葉掃きの活動を行いました。短い時間でしたが,きれいにしていただきました。本当にありがとうございます。
 とはいえ,掃いても掃いても落ちてくる葉っぱたち。週明け14日(月)には何事もなかったようになっていました……。

11月11日(金) 人権教育講演会

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 柔道家の出口クリスタさん(塩尻市出身)が講演会に来てくれました!クリスタさんの父にあたるトム先生が以前本校のALTであったことが縁でこの講演会が実現しました。
 2019年世界選手権の57キロ級のチャンピオンです。その後,惜しくも東京オリンピックの代表は逃しましたが,つい先日4日(金)に行われた国際大会で優勝し,そのときの金メダルを持っての来校となりました。
 柔道との出会いやこれまでの取り組みや苦労,日本代表ではなくカナダ代表を選んだ過程など,質問に答えるような形で様々な観点からをお話しいただきました。世界のトップにいる選手の話は大変参考になりました。
 この日から2年生が学年閉鎖になりましたが,リモートで対応していただきました。ありがとうございました。パリオリンピックを目指して頑張ってください!

11月10日(木) 1,3年音楽会

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 常念祭からの分散開催となった音楽会が開かれました。コロナの関係で2年生の音楽会は延期となり1,3年のみ発表となりました。また,全校そろっての音楽会とならず,学年入れ替えになったのも残念でしたが,発表できたことが大変うれしく思います。
 音楽の時間,朝や放課後を使って,各クラスとも練習に取り組んできました。とはいえ,コロナの影響で制限されることもありましたが,各学級ともできる限りの練習を積んで当日を迎えることができました。
 クラス全員で,学年全員で,一つのことに取り組んだ大きな経験となりました。それぞれのクラスとも,これまでで最高の合唱ができたのではないでしょうか。
 参観していただいた保護者の皆様,ありがとうございました。

11月8日(火) 地域と連携した防災訓練

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 今回の防災訓練は3年ぶりに地域と連携した形で実施しました。いざというとき,地域の一員として動かなくてはならないこともあるかと思います。そんな意識も大切です。
 まず,震度6強の地震が起きた設定で一時避難を行いました。その後,各地区ごとに集団下校をし,地区の公民館等で地区役員のご指導の下,様々な活動を行いました。
 居場所を作るためにテントを立てたり,明かり等を得るために発電機を動かしたりしました。消火器訓練を行う地区やロープの結び方を学ぶ地区もありました。毛布を担架代わりにすることも学びました。地区の実情に合わせて様々な準備をしていただいた地区役員の皆様に感謝です。ありがとうございました。
 災害が起こらないことを祈りつつ,起きてしまったときに何ができるか考え,防災意識を高めていきましょう。

10月27日(木) 地域ボランティアに支えられて

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シルバー人材センター設立30周年記念事業として「サンクスイベント記念奉仕活動」が行われました。20人ほどのボランティアの方々が学校を訪れ,スタサポの生徒たちと一緒に校内の整備活動を行っていただきました。
秋も深まりはじめ,校地内には落ち葉が増え始めました。その落ち葉の片付けはもちろん,ビオトープの土砂上げや強風で落ちた木の枝を集めたり,フェンス等に絡んだツルをとったりと多岐にわたり校内の美化活動に尽力いただきました。とてもきれいになりました。ありがとうございました。
改めて,地域の方に支えられているな,と実感しました。感謝です。

9月上旬 連携整備 〜環境美化と自然保護と活動場所の確保〜

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 9月4日、PTA作業によって、学校の周りの草を主に刈って頂きました。午前中晴れて夕方雨が降るという草にとってはうれしい日々が続いたため、校庭も花壇も雑草がたくさん生えていたところでした。また、道路やフェンスの際も刈って頂きました。人の手でなくては取ることのできない細かい部分に手が入りました。
 9月12日、生徒会で石拾いと草取りをしました。雨風によって表土が流され、浮き出てきた石がたくさんありました。石が草むらの中に残っている状態で草刈り機を使うと、刃がこぼれたり、石を飛ばしてガラスを割ってしまいます。地味ではありますがとても重要な活動で、草を刈るボランティアさんにとってはありがたい作業です。
 9月15日、草と石が取り除かれた中庭に、ウッドチップが持ち込まれました。1学年と安曇野市耕地林務課の方の取り組んでいる「里山再生計画」の活動の一環で、トラック18台分ほどのチップが厚さ10センチほど花壇の周りに敷き詰められました。今年伐採したヒノキだそうで、中庭にいい香りが広がりました。生の木は燃えにくく、腐りにくく、3年は雑草が生えないとのことです。そのうち自然に帰って栄養になる、素晴らしい取り組みですね。
 4つの「PTA」「生徒会」「1学年」「耕地林務課」の見事な連携で、きれいな中庭に仕上がりました。

9月5日(月) 同窓会からの寄贈品

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同窓会の方々から、理事の方々が手縫いをしたぞうきんを頂きました。校長室で贈呈式が行われ,生徒会三役が代表して受け取りました。毎年,同窓会の皆さんが,手作りで雑巾を作って下さり,学校美化に役立ててほしい,と持ってきてくださっています。堀中の伝統である「黒光りする床」もこういった協力があってこそ続いているのだな,と実感します。地域の皆様に支えられ今の堀中があります。大変ありがたいことです。
今月末には「常念祭前特別清掃」が行われます。この雑巾をさっそく使わせていただき,きれいな校舎にしていきたいと思います。ありがとうございました。

7月1日(金) 梅雨明けの日々

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 6月6日に梅雨入りしたかと思ったら、6月27日には「梅雨明け」のニュース。しかも、空梅雨で水不足。さらに猛暑がやってきました。
 堀金中でもこれらの自然・環境の変化に対応して活動しています。この日は炎天下の下でのWBGTの指針は「厳重警戒」でした。そんな中、男子バスケ部は桜並木の陰を生かし、フェーン現象の乾いた風を受け、熱中症対策をしながら活動をしていました。
 今年は全国的に、水不足を理由にプールを閉鎖する学校もありますが、堀金中では水泳の授業が始まりました。というのも、約60年前にできたこのプールは地下水をくみ上げてためられているため、雨水の影響を直接受けないのです。今年も順調にくみ上げ、4日ほどかけて満たされました。

 地下水がたくさんある堀金地区。色々な企業が営利目的だけでこの水をくみ上げてしまっていたら、どうなったでしょう。中学校の地下水プールは持続しなかったでしょうね。枯渇しないように大切に使い、守られてきたからこそ60年も続いているのです。

 また、それを育む北アルプスの豊かな森林も守ってきました。プールの落成式に出た中学生は今75歳。当時の皆さんも、私たちも、中学生の頃から自然とふれあう体験を通して、地下水や森林の価値を学んできました。2学年では7月にトレッキングが、1学年では9月に学有林作業があり、学習が進んでいきます。豊かな森林と水を未来に引き継ぎたいですね。

 すでに60年経ったこのプールは経年劣化が進み、今年の秋に改修工事をすることになっています。この外装のプールで泳ぐのは最後になります。是非、気持ちよく泳いだ思い出を作って下さい。

 また、この6月に感じた猛暑、地球温暖化、空梅雨、電力不足、地下水、森林など、興味のあるテーマについて、探求的に学んでみましょう。

6月30日(木) 1学期期末テスト

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1学期期末テストが行われました。来週から返却されます。
さて、「やり直しをしっかりする」と言いますが、みなさんはどうやってやり直しをしますか?以前『テスト返しは宝の山』という話を聞いたことがありますので、紹介します。

まず間違えた問題やできなかった問題を4つに分類します。

 1 ケアレスミス・・・分かっていたのに間違えてしまった問題
 2 思い込みミス・・・自分では合っていると思うのに×がついた問題
 3 解答見たら分かる・・・正解を見たり先生の解説を聞いたりしたら分かった問題
 4 まったく分からない・・・テスト返しの解説を聞いてもわからない問題

上の1〜4の分類にしたがって、次のテストに備えて対策をします。

 1 問題の読み間違えか、答えの書き間違えか、ミスの仕方を分析して、同じミスを繰り返さないようにします。
 2 先生やその問題を理解できる友だちに教えてもらいます。思い違いは、分かる人に教えてもらわなければ、わかるようになるのが難しいそうです。
 3 同じ問題、似た問題を繰り返しやって、同じ間違いをしないようにします。同じ間違いをしなくなるまで繰り返しやってみることが大切です。
 4 教科書や問題集を、分かるところまで戻ってやり直します。積み重ねが必要な教科は、それまでの所が理解できていないと、いくら勉強しても分かるようになりません。場合によっては、前の学年や小学校の内容に戻らなければならない場合もあるかもしれません。 

5月30日(月) グリーンカーテン

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日に日に暑さが増してきています。
毎年,職員室南側の窓際にはグリーンカーテンを作り,暑さをしのぐのにひと役買っています。先週から地域の皆さんも来て下さりカーテンづくりが始まりました。先日の草刈りに続き,地域の方のありがたさを感じます。本当にありがとうございます。
盛夏には緑に生い茂ったカーテンが誕生すると思います。楽しみにしていて下さい。

5月17日(火)〜 草刈りありがとうございます

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5月も終盤になり,新緑がまぶしい季節ですが,校地内の雑草も元気に伸び始めています。本校は敷地も広く,草の生える範囲も大変多い状況です。
そんな中,地域の民生委員の方が何度か草刈りに来て下さっています。植え込みの近くなどやりづらいところも本当にきれいにして下さいました。
この草刈りを通して,改めて地域の皆様に支えられての学校であることを実感しました。本当にありがとうございます。今後も草刈りに限らずお力をお借りすることがあると思います。どうぞよろしくお願いします。
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安曇野市立堀金中学校
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