卒業式を２日前に終えて、公立高校一般選抜合格発表を翌日に控えた３月１６日、卒業生が朝から集まりました。目的は本館校舎の清掃です。卒業前に全員で一度清掃をしましたが、さらに清掃をしました。１年生や２年生は気づいていないかもしてませんが、卒業生は手に雑巾やスポンジを持って、壁を磨いたり黒板を吹き上げたりしました。階段も雑巾でふきました。校舎をきれいにして引き継いでいくのも、忠岡中学校の伝統です。案外見えないところに込められたものが、私たちの心をあたたかくしてくれます。

　３月１３日、卒業式の前日に本校の伝統行事「３年生を送る会」が開催されました。１９９２年から続く生徒会主催の行事です。この２５年間に少しずつ形は変わってきましたが、卒業する３年生に感謝を伝え、これからの活躍を祈る気持ちは引き継がれています。１年生や２年生の歌や生徒会が心を込めて作ったビデオの上映などがありました。３年生は、これぞ３年生という完成度の高い合唱を披露し、代表がお礼の言葉と在校生に託す心を述べました。
　生徒中心で企画運営されるこの行事は、作り上げることを通して、伝統を伝統として継承し、心をつないでいくものになっています。

　本校生徒会は忠岡小学校・東忠岡小学校に６年生を訪ねて、「忠中ガイダンス」を開催しました。この企画は、６年生のみなさんの中学校進学への不安を少しでもなくし、スムーズな中学校生活をスタートできるように願ってのものです。生徒会と児童会の連携も大切な目的です。今回は、事前に児童会役員のみなさんから質問を聞いて、それに答える形をとりました。たくさんの質問にわかりやすく答えるため、スライドを作成しました。当日は、６年生からの質問もいろいろ出て、和やかな雰囲気のガイダンスとなりました。また、クラブ紹介ＶＴＲも作成して、本校の部活動を見てもらいました。
　入学を待つ新１年生を迎える準備が進んでいますが、３年生の卒業も近づいてきました。３年生最後のスローガンに「ありがとう」の言葉があります。３年間の思いを込めて「前略、忠岡中学校様、３年間ありがとう」と書かれています。もちろん建物としての忠岡中学校ではなく、ともに学んだ同級生へ、後輩へ、そしてお世話になった先生へ・・・。気持ちを込めて３年生は卒業に向けて一日一日を大切に過ごします。