最新更新日:2024/05/02 | |
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5/21 3年生 第24回 「家中ピカピカ大作戦」
みなさん,お久しぶりです。高橋です。今日は,中学校の理科と掃除について話したいと思います。
みなさん,突然ですが,「クエン酸」て 覚えていますか? どこかで聞いたことあるな〜という人は,2年生の理科教科書の吸熱反応のところを調べてみてください。(実験でも使いました)この「クエン酸」最近よく薬局やホームセンター,100円ショップなどで掃除の用具として売っています。 では,このクエン酸は,水に溶かした水溶液の状態では「酸性,中性,アルカリ性」のどの性質だと思いますか? 答えは,クエン「酸」というくらいなので,酸性です。 なぜこのクエン酸が掃除の道具として使えるのかというと、汚れには,いろいろな種類の汚れがあり,汚れを落とすためには,酸性とアルカリ性のものを混ぜるといいです。(これは,3年生の理科の中和というところに関係してきます。) つまり,酸性のクエン酸は,アルカリ性の汚れに効果的だということです。アルカリ性の汚れの代表的なものとして,お風呂の「水あか」や「石鹸カス」があります。石鹸水はアルカリ性なので,その汚れの石鹸カスもアルカリ性の汚れということになります。そこに,酸性のクエン酸を吹きかけて擦るとその汚れは,きれいにとれます。汚れが,頑固な場合には,クエン酸を吹きかけたあとに,ラップなどをかぶせ少し時間をおいてから擦るとさらに効果的です。 他にクエン酸の効果が期待できる場所や汚れとしては,トイレの黄ばみなどがあります。しかし,クエン酸の効果が期待できない汚れも当然あります。それは,クエン酸と同じ酸性の汚れです。代表的なものとして,油汚れなどがあります。もう一度繰り返すとアルカリ性の汚れには酸性,酸性の汚れにはアルカリ性が効果的ということになります。アルカリ性の汚れに効果的なものについては,後日機会があったら話したいと思います。カビなどの汚れもクエン酸では,あまり効果が期待できません。やはり,塩素系洗剤などが効果的だと思います。 そして,絶対やってはいけないことがあります。それは,アルカリ性の塩素系洗剤と酸性のクエン酸などを一緒に使うことです。この二つを一緒に使うと,酸性とアルカリ性が反応し,気体の塩素が発生します。洗剤としての液体に溶けた塩素は,殺菌作用や脱色作用があり,カビなどに効果的ですが気体となって発生した塩素は有毒です。(1年生理科の内容)塩素系洗剤と使うときは,私も特に気をつけています。 いろいろ話しましたが,今日紹介した「クエン酸」自体は,安全なものなので,時間がある今だからこそ,家のお手伝いでやってみてはいかがでしょうか。 参考にしてもらえると嬉しいです。 |
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