最新更新日:2024/05/28 | |
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6年生社会(発表)
<Kの学校日記 vol.83>
3月15日(月) 晴れ 1時間目、6年生の社会の授業にお邪魔しました。 6年生の社会では、『世界の未来と日本の役割』の学習に取り組んでいます。 『地球全体でおきている問題・課題に対して、国際連合・日本政府・民間がどのような取り組みをしているのか、私たちにできることは何かを伝える発表をしよう!』 という事をゴールに、これまで班に分かれて5時間をかけて発表の準備をしてきました。 そして今日は、その発表の日でした。 “発表”と聞くと、全員の前に出て順番に発表する姿が頭に浮かびますが… 今回の6年生の発表は、それとは全く異なるスタイルでした。 教室に入ると、3つのグループが発表をしています。 そして発表しているグループの周りには、お客さんのように他の生徒たちが集まりそれを聞いています。 そこでは、一方的に発表するのではなく、双方向で和やかなコミュニケ―ションが発生していました。 “ワールドカフェ”というやり方を参考にしたそうです。 早速ググってみると、『お茶を飲んでくつろいでいるような雰囲気で会議をすること』。 リラックスした雰囲気のもと少人数で対話をすることで、相手の意見が聞きやすく、自分の意見も言いやすいのが特徴、とのこと。 この形式を担任の先生が、今回の発表に取り入れたそうです。 今回は、まず子どもたちが6つの班に分かれます。 それをAとBの2つのグループに分けます。 Aグループが発表している時は、Bグループは好きな班の発表を聞きに行くことが出来ます。 Aグループは3回続けて発表するので、聞いている児童の顔ぶれが毎回変わります。 Bグループは、その間に全ての班の発表を聞くことが出来ます。 このやり方で、発表する児童は数をこなすことができ、自由な雰囲気でリラックスして話すことが出来ます。 全員の前で発表するスタイルも、“かっちり締まった雰囲気の中で自分の意見をいう事が出来る”“全員で同じ発表を共有することが出来る”などのメリットがあるそうですが、その時のスケジュールや目的に合わせて、発表のスタイルを変えているそうです。 そしてこの班のメンバー。担任の先生に、 「席順か何かで決めているんですか?」と聞くと、なんと、自分たちで決めているそうなのです。 仲間外れや、いつも同じメンバーでなれ合いになったりはしないのでしょうか? 担任の先生はこうおっしゃいます。 「人との関りは、“広い”関わりと、“深い”関わりがある。 気の合う人とは、自然と関わりを深めていくことができ、それはとても大切にしたい関係性。 でも、そうでない人達と広い関係性を築くことも大切。」 最初は、仲良しのいつも同じメンバーで班を作る様子が見られたそうです。 しかし、子どもたちに、「いつもと違う人たちで取り組むと、違った学びがあるよ。」と働きかける中で、今は男女共に、色んなメンバーで班を構成して取り組むようになったとの事でした。 また、授業で分からないことがあった時に、子どもたちで教え合う事もしているそうです。 「わからない」「教えて」と誰かに言えることは、簡単そうで難しい。とても大切な事だなと思います。 テストで数値化出来るような勉強だけでなく、可視化しにくいけれど、人生を生きていく上で欠かせない能力を育んでいるのだな、と感じます。 班ごとでの発表は、笑い声とともにとても和やかに進みました。 それぞれが、どのように発表したら良いのか考え、工夫していました。 今回はクイズを出して考えてもらい、正解として調べたことを発表する方法をとっている班が多かったです。 中にはちょっとした劇を交えたり、インタビューしたり、全員でかけ声をかけて場を盛り上げたりしている班もありました。 全ての発表の時間が終わると、各自がノートにふりかえりを記入しました。 時間は3分間。 ノートを見せていただきましたが、A4ノートに半ページほど書いている児童もいました。 内容は、 ・発表までの5時間の時間の使い方 ⇒発表までに何をどうするかは、全て子どもたちが計画して行います。 計画の立て方、分担の仕方、どこにどれだけ時間を使ったら良かったのかなどの反省、良かった点ともに振り返りがありました。 ・発表の仕方 ⇒もっと深めたかった部分、発表の時の声の大きさ、台詞や動きのバランスなど、 どうしたら更に相手に伝わったかを考えていました。 3分間でこれだけの振り返りが出来るというのはすごいですね。 そして、このやってみた結果の振り返りの時間が大事なのだなと、みんなのノートを見せてもらって実感しました。 もうすぐ、本当にもうすぐ卒業していく6年生たち。 みんなの自分たちで色んなことを組み立て、実践し、振り返る力を感じた時間でした。 最後に。 教室訪問をした際に見つけた掲示物の写真を、担任の先生の許可をいただいたので掲載します。 クラス目標なのですが、なんのためにこの目標があるのかが明確に示されています。 人生をどのように生きるか、大人になった時にどうなっているか、その通過点としてここに子どもたちの学びがある。 つい忙しい毎日に中で、目の前に焦点があってしまいがちですが、とても良い掲示物だなと思ったので、紹介させていただきます。 |
安曇野市立明北小学校
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