最新更新日:2022/09/13 | |
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「わが岩代町」(昭和47年度卒業文集より)当時卒業記念アルバムの中の卒業文集である生徒が書いた文が目に止まりました。以下に原文の一部を抜粋して紹介します。 _________________________________ わが岩代町 岩代町は、福島県安達郡の東部にあって、西から東へ細長く伸びている。人口約1万2千人という小さな町です。 江戸時代の初期に小浜を中心に栄えたといわれている。 現在では、過疎現象が著しく、出かせぎも、福島県はいちばん多い町である。 しかも町税は、1割にもみたなく、大部分は国にたよっているありさまです。 春、田植えをし、春から秋にかけて養蚕をする。蚕がおわるとこんどは稲刈りがはじまる。稲刈り脱穀がおわるとこんどは、出かせぎに出てゆくのです。 わたしの家の近所にも出かせぎに出ている人は少なくない。 出かせぎに出ている人のほとんどは、東京・大阪方面に出かけてゆくのです。なかには、一年中出かせぎに出ていて、盆と正月、それと、農繁期だけぐらいしか、家には帰られないという人もいます。 最近では、工業もさかんになってきている。しかしほとんどの工場は中小工場で、主婦が大部分である。あまり忙しくない冬などを利用して務めている人も少なくない。 これからは、若い人たちが町に残り、町を発展させて、出かせぎなどひとりもいなくない、どの家庭でも家族そろって食事ができるような町に・・・と私は願っている。 _________________________________ |
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