最新更新日:2024/05/13
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すべての本がそろっています

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<Kの学校日記 vol.73>

2月26日(金) くもり

『読むことだけできます。
 すべての本がそろっています。』

先週1週間の蔵書点検期間を経て、今週からまた図書館で本が読めるようになりました。
この貼り紙に書いてある通り、貸出が出来ないため、“すべての本がそろっています”。
“すべて”の本です。
す・べ・て。

うーん。なんてグッとくる言葉なんでしょう。
いい貼り紙だなぁ。

明北小の図書館には、約6,500冊の本がありますが、常時300冊ほどは借りられていて図書館にありません。
人気の本は、予約をしても1年待ち!なんてものもあるそうで、人気シリーズ本が全巻揃っている光景が見られるのは、1年の中でもこの時期だけ。
今だけです。
これはもう、図書館に行くしかないでしょう!
普段お目にかかれない本が、選びたい放題なのですから!!


…おっと。
つい盛り上がってしまいました。

この、図書館の本がすべて揃っているという夢のような期間の間、司書の先生はどんなお仕事をされているのでしょうか。
実は司書の先生もまた、年に1度の大仕事をされていました。
それが、本の選別です。

学校の図書館には、“適切な本の数”というのが決まっています。
その学校のクラス数に対して本の総数の目安のようなものがあり、その数に対する充足率が100%に近いと、適切な本の数になっているという事になります。

この1年間で増えた本の数を見ながら、適切な本の数になるように司書の先生が選別を行います。
そして余剰分を廃棄する、という事になるわけですが、廃棄する規準は決まっており、それに則って見極めていきます。
大まかには、内容が古くなった本(教育内容の改訂や、科学や歴史などで新事実が発見された場合など)、破損や汚損などがこれに当たります。

しかしこうして廃棄することが決まった本は、そのままゴミになるわけではありません。
市内小中学校の司書の先生間のネットワークを通じて、リサイクルすることも多いそうです。
今年度も、ある学校から明北小に職業辞典のような本をいただきました。
この内容がなかなか面白く、目次のところで自分の好きな事から職業を検索できるようになっています。
音楽が好き→歌手、指揮者、調律師、音響エンジニア…
アウトドアライフが好き→登山家、ネイチャーガイド、マタギ…
という感じです。
『何も好きなことがない、とがっかりした子のための特別編』もあります。
昨今、小学校でもキャリア教育が少しずつ取り入れられているという現状をみて、司書の先生が仕入れてくれました。

こうした学校間のリサイクル以外にも、学級文庫(クラスごとの本棚にある小さな図書館)に入れることもあるそうで、この年度末に、学級文庫の本の選別と入れ替えも行います。
学級文庫の本は図書館の本と区別するため、オレンジ色のシールを貼るそうです。
この日もカウンターの上には、オレンジ色のシールが貼られた本が置いて準備してありました。
図書館を引退した本たちの余生。次はどのクラスに仲間入りするのかな?

学校図書館は、子ども達に『今』必要な本を揃えておくことが大切です。
そのためにも、この本の入れ替え作業はとても重要な仕事となります。
教育内容の改訂や、社会の動向、その年の子どもたちの活動などを頭に入れながら選別する司書の先生。
明北小は本の数が少ないため、その辺りの見極めが大変だとおっしゃっていました。

年度末で卒業する6年生と同じように、図書館にもここを卒業していく本たちがいるのですね。そう考えるとちょっとしんみりしてしまいます。
今までありがとうという気持ちを込めて、これからも本を大切に仲良くしたいものです。
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PTA行事
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