最新更新日:2024/05/15 | |
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かしわ学級音楽3月1日(月) 晴れ 思い出すと、なんだか泣きそうになる瞬間というのがあると思います。 悲しいとか悔しいということではなく、目頭が熱くなるというか。 そういう瞬間が、明北小にはいくつも転がっているのですが、先週の金曜日もまた、拾ってしまいました。そんな素敵な瞬間を。 4時間目。 かしわ学級では、音楽の授業中。 そこで、先生方がデュエットをしているという情報を、校長先生が伝えに来てくださいました。 カメラを持って駆けつけると、残念ながらデュエットは終わっていましたが、みんなで歌を歌っていたので、そのまま少しお邪魔することにしました。 とても楽しそうに歌う子どもたち、それに先生。 歌い終わると、自然と抱き合う先生と児童。 かしわ学級の担任A先生は、とても歌がお上手です。 心から音楽を楽しんでいるのが伝わってきます。 A先生が、こうおっしゃいます。 「音楽というのは、音を楽しむものなんだ。音を苦しむものじゃない。例えばこうやって…」と、リコーダーを取り出して吹くA先生。 「…あ、間違えた!(たぶん、わざと)でも、間違えてもOK!楽しむ気持ちが大切。」 それを、音楽のM先生と指導補助員(ピアノ教室の先生)のT先生が、いすに座って「うん、うん」と聞いています。 誰が偉いとか、誰が専門だから教えるとかではなく、そんな先生方の関係性がまず素晴らしいです。 大人たちの関係性、空気感のようなものを、子どもは意外と細やかに感じ取っています。 周りにいる大人たちのこういった関係性に触れることからも、机上の勉強では出来ない経験をしているのだと思います。 「さあ、これから何をやろう?」というA先生の言葉に、ある児童が 「ピアノ!」と答えます。 「いいねぇ!」 「何を弾こうか?」 「こいのぼり!」 「いいねぇ!」 そんなやりとりから、「こいのぼり」をみんなで奏でてみることになりました。 「ピアノ弾けないよ」 と、最初はこわごわとピアノに触れていた子どもたちでしたが、 「いいよ、だいじょうぶ。好きな音を出してみていいよ。合わせるから!」 というT先生の言葉に、どんどんと、心のままにピアノの音を出していました。 T先生が、その包容力で子どもたちに合わせて伴奏をします。 そしてその横では、M先生と一緒に“こいのぼり”を歌う児童の姿。 ものすごい一体感。 メロディー自体が合っているわけではないのです。 なのに、この心が繋がっている感。 後日、T先生に話を聞くと、音自体はばらばらだとしても、気持ちと表現がピタッと合わさることがあるのだそうです。 そうか、その一体感だったのですね。 曲が終わると、みんなで喜び合いました。 うまく弾くとか、難しいことをやるとか、そういうのもすごいけれど、この一体感が出せる、心を繋がることが出来ることの方が、うんとうんと、私の心には響き、残ったわけで。 なんて素晴らしい授業をしているのだろうと、感動、喜び、そういったものを感じさせてもらいました。 子どもたちも、先生たちも素晴らしいです。 そして今、私がブログを書いているこの場所から、教頭先生が児童に算数を教えているのが見えます。 以前、教育実習にきた学生さんに対し、教頭先生が話していた内容にひどく感動し、教頭先生が教鞭を執る姿を見たいなぁと思っていました。 ちょっと激写してきます。 機会があれば、お伝えします。 |
安曇野市立明北小学校
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